「エコ・ラッピング」という言葉を聞いたことはありますか?
牛乳パック、食品トレイ、紙皿、封筒など、身近にある普通の素材が、かわいいラッピングの材料になります。
お財布に優しい。環境に優しい。人の心にあったかく残る贈りもの……
そんなエコ・ラッピングのアイデアを生み出している『 包装作家®』正林恵理子さんのアトリエを訪ね、お話を伺いました。
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エコ・ラッピングとは?
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[word_balloon id=”unset” src=”https://jimoharu.net/wp-content/uploads/2021/10/syobayashisan.jpg” size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” name=”正林さん” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]こんにちは、こちらこそよろしくお願いします[/word_balloon]
[word_balloon id=”unset” src=”https://jimoharu.net/wp-content/uploads/2021/10/22156093.png” size=”M” position=”R” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]さっそくですが、エコ・ラッピングとは、どのようなものですか?[/word_balloon]
[word_balloon id=”unset” src=”https://jimoharu.net/wp-content/uploads/2021/10/syobayashisan.jpg” size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]身近な素材を活用して、見慣れた形から姿を変えて、新しい包み方をするラッピングです[/word_balloon]
[word_balloon id=”unset” src=”https://jimoharu.net/wp-content/uploads/2021/10/22156093.png” size=”M” position=”R” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]身近な素材を使うとなると、誰でも気軽に始められそうですね。
では、正林さんにとってエコ・ラッピングとは何でしょうか?[/word_balloon]
[word_balloon id=”unset” src=”https://jimoharu.net/wp-content/uploads/2021/10/syobayashisan.jpg” size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]楽しみと発見。そして実験です[/word_balloon]
[word_balloon id=”unset” src=”https://jimoharu.net/wp-content/uploads/2021/10/22156093.png” size=”M” position=”R” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]どれもワクワクする言葉ですね![/word_balloon]
[word_balloon id=”unset” src=”https://jimoharu.net/wp-content/uploads/2021/10/syobayashisan.jpg” size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]この素材は、こんなふうに使えるんじゃないかな、こういうものが、できるんじゃないかなってアイデアが生まれて、それを実現できた時が嬉しいです[/word_balloon]
[word_balloon id=”unset” src=”https://jimoharu.net/wp-content/uploads/2021/10/22156093.png” size=”M” position=”R” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]”アイデアが実現する喜び”ですか、素敵ですね![/word_balloon]
エコ・ラッピングについてご説明いただいた後、作品づくりを見せてくださいました。
〈エコ・ラッピングのアイデア〉おしゃれな仕上がりにビックリ!
身近な素材とは、具体的に何を使用しているんでしょうか?
完成したエコ・ラッピングと、実際に使用した素材をご紹介します。
どれも日々の生活の中で見かける素材ばかりで、それがこんなにおしゃれなものに生まれ変わるなんて、目から鱗でした。
アイデア①
ストライプの模様に、持ち手の部分には手作りのタグが付いておしゃれです。
おにぎりやサンドイッチなどのお弁当におすすめだそうです。
元は何だと思いますか?
牛乳パックでした!
アイデア②
包装にフランスの地図が書かれた紙を使っていて、なんだか見ているだけでワクワクしてきます。
包みを開けるのがもったいないぐらいですね。
写真をあげるときなどに、オススメだそうです。
何が使われているかというと…
食品トレイでした!
厚紙を1枚、あてているそうです。
アイデア③
薔薇の絵や、フランス語の文字や数字は、華やかな雰囲気を感じますね。
何が包まれているのだろうと、紐をほどく楽しみがあります。
この箱の正体は…
お豆腐のパックでした!
アイデア④
リボンの留め具に注目してください。
なんと……プルタブが使われています。
正林さんが、ご自身の本を紙袋に入れてラベルを貼り、このプルタグとリボンでラッピングして、友人の男性にプレゼントした時のこと。
プルタブだと知った友人は、「え~⁉あのプルタブがこんなにおしゃれになるの~!」と、とてもびっくりされたそうです。
シンプルで、かっこいいラッピングは、男の人にも喜んでもらえますね。まさに心に残るギフトです。
アイデア⑤
丸い方の包みは紙皿が使われています。ふちを↓餃子のヒダをつくるように折り曲げて簡単に作れます。
底側から見ると、こんな感じです↓
お菓子を入れてプレゼントしたら、開けてそのまま一緒に楽しむ、素敵な差し入れになりそうです。
「可愛らしくて、もったいなくて、開けられない!」と言われることもあるとか。
それほど、インパクト大ということですね。
動画でご紹介!普通の封筒が、おしゃれなキューブボックスに
正林さんは10月に市原市内の公民館で、市民大学の講師をされたそうです。そこで受講者の皆さんが楽しみながら挑戦したのが、キューブボックスです。
今回、シンプルな封筒がおしゃれなキューブボックスに変身する様子を動画で撮影させていただきました!
キューブボックスの作り方は、著書『もっとエコ・ラッピング』の23ページにも説明があります。
〈子ども向け〉エコ・ラッピング教室のご案内
正林さんは、市民大学の講師以外にもエコ・ラッピング講座の講師を務めることがあります。
その一つ、市原市青少年会館主催の『おしゃれラッピング教室』は、小学4年生~中学生を対象にした講座です。
子供たちには、「エコ」という言葉がピンとこないかもしれないので、エコ・ラッピングではなく「おしゃれ」という言葉を使っているそうです。
4回目を迎える次回は、2021年12月11日(土)に開催。
申込方法などの詳細は、おしゃれラッピング教室の案内募集ページをご覧ください。
イベントに参加できない場合でも、この後紹介する正林さんの著書やInstagramでエコ・ラッピングのやり方を知ることが出来るので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
イベント情報
講座名 | おしゃれラッピング教室 |
会場 | 市原青少年会館 |
住所 | 市原市八幡1126-1 |
電話番号 | 0436-43-3651 |
申し込み期間 | 2021年11月5日 8:30 ~ 2021年11月30日 17:00 |
費用 | 1人500円 |
駐車場 | 会場にあり |
公式サイト | 市原市イベント紹介ページ |
エコ・ラッピングの本(著者:正林恵理子さん)
紙袋で箱。封筒で舟。紙コップでバケツなど、シンプルでかわいい、サイフにもやさしい、思いやりとアイデア満載の1冊です。
- 出版社 : 大和書房
- 発売日 : 2009年11月17日
タグ、ラベル、ヒモ…引き出しの片隅に眠っているお宝に手を加えれば、”カワイイ”に変身することを、わかりやすく教えてくれる1冊です。
- 出版社 : 大和書房
- 発売日 : 2014年10月25日
☆今後の出版予定☆
幼稚園や保育園の先生を対象とした園児とのレクリエーションや行事に、ご家庭でも親子で楽しめる、子どもも大人もみんなで作れるエコ・ラッピングの児童書を作成中とのこと。
来年発売予定! 楽しみですね。
エコ・ラッピングの強い味方!~フランス語のスタンプ~
「スタンプを1か所押すだけで、洗練されたデザインになります」と正林さん。
好きなところに気軽に押せるスタンプは、ラッピングの強い味方です。
正林さんが考えているお客様のニーズと、実際に合うかどうか、いろいろお話を聞きながら今後、取扱商品を広げていきたいそうです。
どんなアイテムが登場するか、ワクワクしますね。
▼▼ 正林恵理子さんの、エコ・ラッピングのネットショップ
L’emballage
紹介しきれないエコ・ラッピングの作品はInstagramで
正林さんのアイデアの数々は、Instagramで紹介されていますので、チェックしてみてください。
この投稿をInstagramで見る
▼▼ 正林恵理子さんのInstagram
https://www.instagram.com/e_shobayashi/?hl=ja
▼▼ エコ・ラッピングのInstagram
https://www.instagram.com/eco_wrapping/?hl=ja
エコ・ラッピングと正林さん
おしゃれな作品や、そのご活躍についてまとめてきましたが、正林さんのエコ・ラッピングとの向き合い方についても伺ってみました。
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[word_balloon id=”unset” src=”https://jimoharu.net/wp-content/uploads/2021/10/syobayashisan.jpg” size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]「この素材がこんなふうになるのか!」と自身で驚いたり、渡したときに自分の想像以上に驚いてくれたり、喜んでくれたりする時はとっても嬉しいですね。他にも「この素材を使ったら、この形が作れるんじゃないかな?」 と試してみて実現できた時や、アイデアがふと降りてきて、思い通りの形が作れた時など、嬉しい瞬間は選びきれないほどあります[/word_balloon]
エコ・ラッピングへの思い
[word_balloon id=”unset” src=”https://jimoharu.net/wp-content/uploads/2021/10/syobayashisan.jpg” size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]エコ・ラッピングを始めた当初は、大人の女性に向けての作品がほとんどでした。今ではお子さんやシニアの方まで、エコ・ラッピングをお伝えできる機会が増え、幅広い年代層の方々に興味を持ってもらえてとても嬉しいです。[/word_balloon]
そんな正林さんは、エコ・ラッピングの活動を通して描いている今後のプランがあるそうです。
今まで人と会っておしゃべりしたり、いっしょにごはんを食べたり、お出かけしたり、ごく当たり前で普通のことだったのに、この新型コロナの影響で、突然いろいろなことができなくなってしまいました。今までの日常が非日常になってしまうなんて、考えもしなかったことです。
毎日いろいろな事件などが起こりますが、その問題の根底にある原因の一つは愛情不足によるストレスではないかなあ…と思っています。
わたしは「日本中を愛情いっぱいで包みたい!」という大きな大きな目標があります。
みんなが愛情で包まれたなら、人にもモノにも環境にもやさしい社会になるのではないかなと思っています。
助産師として働いた経験から、自分なりの子育て支援をしたいと、ずっと思ってきました。
今は自分も子育て中のため、本格的に支援することは難しい状況ですが、今のわたしにできることは、エコ・ラッピングを通して、毎日がんばっているママたちを元気にしたい!応援したい!と思っています。
ママが元気だと家庭が明るくなります。ママが元気だと、子供にもパパにもやさしくできて、みんなが元気になります。ママ自身も家族にやさしくできる心の余裕が出来て、いいことばかりです。
目標は、エコ・ラッピングを通し、あたたかくてやさしい気持ちを届けて、子育て世代だけでなく、小さな子どもたちからご年配の方々まで、みんなを愛情いっぱいで包むことです。この大きな目標を達成するためには、私一人の力では限りがあるため、これから「エコ・ラッピング協会」を立ち上げ、この思いに賛同してくださり、支持してくださる方々と一緒にエコ・ラッピングを広めていきたいと思っています。
エコ・ラッピングは、喜んでもらえるかな?と手を動かし、贈る相手のことを思いながら包む素敵なラッピングですね!
エコ・ラッピングをやってみたい方へのアドバイス
正林さんから、エコ・ラッピングをやってみたい方へアドバイスをいただきました。
エコ・ラッピングは、家にあるもので気軽に作ることができます。
材料になるものは、封筒や紙袋など普段使っているものや、生活の中で出てくるゴミも、立派な素材になるんです。“きれいなのに…ゴミとして捨てるにはもったいない”と感じたら、その容器や袋、紙の芯などをぜひラッピングに使ってみてください。ものを大切に使うやさしい気持ちが、素材の可能性を引き出し、活用の幅を広げてくれます。
自分でラッピングをするのは、手作りのものだったり、お土産やお裾分けだったり、ちょっとした気持ちをプレゼントしたいときだと思います。そんなとき、身近にあるものをリユースして包むラッピングをしてみませんか。きっと、贈っても、もらっても、心が喜ぶラッピングになると思います。
包むたのしさと、喜んでもらえたときの感動を、ぜひみなさまにも味わっていただけたらと思います。
正林恵理子さんのプロフィール
包装作家®。CAFE PEREIRE(カフェペレール)店主。助産師。
お菓子作りを学ぶためパリで暮らした時に、日々の生活の中にある簡素なのにおしゃれな包装に感銘を受ける。帰国後、自宅でカフェを開き、手作りのお菓子をコストをかけずに可愛らしく包むアイデアを考えたことがきっかけで、ラッピングを追求するようになる。
エコ・ラッピングに関する著書の出版、テレビ、ラジオ出演、市原市内外で開催されるイベント講師などの活動をしている。問い合わせはInstagramのメッセージから。