市原・辰巳台認定こども園は今年度末で閉園の見通し|辰巳認定こども園に一本化と市が説明

市原市辰巳台東にある「市原市辰巳台認定こども園」が、今年度末(2027年3月)で閉園し、「市原市辰巳認定こども園」に一本化される見通しであることが分かりました。市原市の「辰巳台学校地域みらい検討会」の議事要旨で、市が「一本化される動きがある」と説明しています。

市原市役所(画像はイメージ)
市原市役所。写真: Okajun/CC BY 3.0
項目内容
閉園予定今年度末(2027年3月末)
統合先市原市辰巳認定こども園
市原市辰巳台認定こども園の所在地市原市辰巳台東2-21-1
市原市辰巳認定こども園の所在地市原市辰巳台東2-1
目次

議事要旨に「今年度末で閉鎖」と明記

この情報は、市原市の付属機関「辰巳台学校地域みらい検討会」(令和8年度第1回、2026年7月21日18時から19時30分まで、辰巳公民館2階研修室で開催)の議事要旨に出てきます。辰巳台東小学校の建て替えを検討するこの会議で、対象外の施設について質問が出た際、市が次のように回答しています。

「辰巳台認定こども園は今年度末で閉鎖となり辰巳認定こども園に一本化される動きがあるため、本件では対象施設に含めていない」

学校施設の更新事業そのものとは別の話として、こども園の閉園・統合が既定路線として説明されている点に注意してください。この議事要旨は市原市の公式サイトで公開されているものです。

辰巳認定こども園はどんな施設か

統合先の市原市辰巳認定こども園は、市原市辰巳台東2丁目1にある幼保連携型の認定こども園です。教育保育目標は「生きる力を育てよう」としています。旧保育所を前身とし、辰巳台認定こども園(旧幼稚園)よりも築年数が新しいことも、同じ議事要旨のなかで市の担当者が説明しています。

項目辰巳台認定こども園(閉園予定)辰巳認定こども園(統合先)
所在地市原市辰巳台東2丁目21-1市原市辰巳台東2丁目1
電話0436-74-60300436-74-2075
施設の種類認定こども園認定こども園(幼保連携型)
開所時間月〜金 7:00〜20:00、土曜 7:00〜18:00標準時間 7:00〜20:00、土曜 7:00〜18:00

両施設の開所時間は、市原市公式サイトのそれぞれの施設情報ページに掲載されているものです。辰巳台認定こども園は月曜から金曜が午前7時から午後8時・土曜が午前7時から午後6時、辰巳認定こども園は標準時間が午前7時から午後8時・土曜が午前7時から午後6時で、開所時間そのものはほぼ同じです。

いずれの施設も、最寄り駅はJR内房線・小湊鐵道の八幡宿駅です。八幡宿駅から辰巳台方面へは、路線バスでのアクセスになります。閉園・統合にともなって、通園にかかる時間や経路が変わる可能性がありますが、2026年9月12日時点で市原市から具体的な案内は出ていません。

議事要旨では、これとは別に「閉園する施設については、過去に調整池が溢れたことがあり懸念があった」という参加者の発言も記録されています。

学校の再編本体は、まだ何も決まっていません

辰巳台東小学校の建て替えについて、市原市は「今年度末までに、学校の建替え方針と建設場所を決定することを目標としている」と議事要旨のなかで明言しています。ただし、どの学校をどう組み合わせるかは、2026年9月12日時点で決まっていません。

Q「今年度末までに決定する内容は、学校の建替え方針と建設場所という理解でよいか」
A「3小1中を前提とするものではないが、それぞれの建替え方針及び場所を決定することを目標としている」

議事要旨によると、3つの小学校と1つの中学校を組み合わせる案(3小1中)や、2小1中、1小1中など複数の組み合わせが検討の対象になっており、「小中一貫教育校」は市の教育方針を体現する有力な選択肢の一つとされていますが、市は「それを押し付けるものではない」ともしています。建物の構造も、鉄筋コンクリート造だけでなく木造を含めて検討されているとのことです。

こども園の閉園・統合とは異なり、小学校・中学校がどうなるかについては、今年度末に方針と場所が決まるまで確定しません。どの組み合わせになるかを予想する材料は、2026年9月12日時点ではありません。

建物の構造についても、議事要旨には興味深いやり取りが記録されています。参加者から「建物構造については鉄筋コンクリート造だけでなく木造など様々な選択肢があっても良いのではないか」という意見が出たのに対し、市は「学校施設は市の財源だけでは整備が難しく、国の補助制度等を活用する必要があるため、一定のルールに基づいて整備する必要がある」と回答しています。これに対して参加者からは「幼稚園では木造でも補助金を活用できた事例がある」との再質問もあり、市は「制度等を確認したい」としています。木造か鉄筋コンクリート造かも、今年度末までに決まる建替え方針の一部になるとみられます。

児童生徒数の見通しについても議論があり、参加者から「一貫校とした場合の児童生徒数を提示してほしい。それを基に教室数やグラウンド規模を確認したい」という要望が出ています。市は「児童生徒数の合計値については今後提示する」と回答しており、2026年9月12日時点ではまだ示されていません。大規模な施設になる場合は周辺の交通渋滞も懸念されるため、周辺住民の理解を得る必要があるという意見も記録されています。

なぜいま議論しているのか|辰巳台東小は築60年超

辰巳台東小学校は、建築から60年以上が経過しています。市原市公式サイトによると、これまで適切な改修を行いながら安全性を確保してきましたが、校舎や設備の老朽化が進んでおり、今後は大規模な更新が必要とされています。

市原市公式サイトによると、辰巳台は昭和34年(1959年)から昭和39年(1964年)にかけて造成された、市内で最初の大規模団地です。もともとは京葉臨海工業地帯に進出した企業の社宅団地として開発されました。同じ時期に整備された学校や公共施設が、いま一斉に更新の時期を迎えています。市原市は「市原市公共資産マネジメント推進計画」のなかで、人口減少や施設の老朽化に対応するため、施設の量を調整しつつ質を高める「縮充」という考え方を掲げており、辰巳台地区学校施設等更新事業は、この考え方を地区単位で実践する「モデル事業」と位置づけられています。

「幼保連携型認定こども園」とはどんな施設か

統合先の辰巳認定こども園は「幼保連携型」の認定こども園です。認定こども園は、幼稚園の機能と保育所の機能をあわせ持つ施設で、市原市公式サイトによると、3歳以上の子ども全員に幼稚園のような1日4時間の教育を行いながら、保育を必要とする子どもには、朝から夕方までの保育もあわせて提供します。共働き家庭でも、専業家庭でも同じ施設に通える点が特徴です。

会議は傍聴可能、第2回は2026年9月11日に開催されました

「辰巳台学校地域みらい検討会」は、令和8年度から傍聴が可能になっています。もともとは非公開の検討会議でしたが、事業への関心の高まりや傍聴を希望する声を踏まえて方針を変更しました。議事要旨も、発言者を特定した形で公開する方針が、委員の多数決で決まっています。地域対話(住民との意見交換の場)についても傍聴が可能です。

この検討会の第2回は、2026年9月11日に開催されました。この記事の執筆時点(2026年9月11日)では、第2回の議事要旨はまだ公開されていません。第2回で3小1中などの組み合わせ案について具体的な資料が示される予定であることが、第1回の議事要旨に記されています。公開され次第、内容を確認します。

小中一貫教育校の教育の質についても、参加者から懸念の声が上がっています。議事要旨には「小中一貫教育校は全国でどの程度整備されているのか。また教育の質の担保について懸念がある。教育委員会として教員への聞き取り調査を実施しているのか。加茂学園を事例に挙げられるが規模が異なるため、行政として一定の方針を示してほしい」という意見が記録されています。市原市内には、加茂地区に小中一貫教育校「加茂学園」が2013年に開校していますが、辰巳台とは地区の規模が異なるため、そのまま参考にできるかどうかが論点になっています。

令和6年度・令和7年度にも、検討会議は複数回開催されてきました。令和6年度は検討会議3回・ワークショップ1回・シンポジウム1回、令和7年度は検討会議4回・ワークショップ2回・地域対話3回(辰巳台東小学校区・辰巳台西小学校区・白幡小学校区の3校区でそれぞれ1回ずつ)が行われています。あわせると、この2年間だけで検討会議7回・ワークショップ3回・シンポジウム1回・地域対話3回、合計14回の話し合いの場が持たれてきたことになります。いずれの議事要旨・実施記録も、市原市公式サイトで公開されています。これだけの回数を重ねてもなお、方針と場所の決定を今年度末に見込んでいるということは、それだけ論点が多い議論だということでもあります。

この記事で確認できていないこと

  • 辰巳台認定こども園に現在通っている園児が、閉園後どのような手続きで辰巳認定こども園に移るのか
  • 辰巳台認定こども園の正確な閉園日(「今年度末」という表現にとどまっています)
  • 2026年9月11日開催の第2回検討会議の内容(議事要旨は未公開です)
  • 辰巳台認定こども園・辰巳認定こども園の休園日と駐車場の有無(2026年9月12日時点で公式サイト上に記載を確認できていません)

問い合わせ先

窓口電話
市原市 資産経営部 公共資産マネジメント課0436-23-7007
市原市役所の庁舎
市原市役所。担当は資産経営部公共資産マネジメント課です。写真: Okajun/CC BY 3.0

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出典

辰巳台の造成の経緯は、市原市公式サイトの「いちはら学」コーナーで公開されている内容にもとづいています。

※この記事は2026年9月11日時点で市原市公式サイトから確認できた内容です。今後変更される場合があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。

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