実家の片付けの費用と進め方|自治体で出せないもの・業者の許可の確かめ方【市原市の窓口】

片付け中の和室のイメージ

実家の片付けは、始める前に「自分たちだけでやるか、途中から人を入れるか」を決めておくかどうかで、かかる日数も費用も変わります。帰省の3日間で終わらせるつもりが半年に伸びる、というのがいちばん多い失敗の形です。

先に結論を書きます。家一軒ぶんの量があるなら、自分たちで全部やろうとしないほうがいいです。自治体の粗大ごみ収集は1回に出せる点数と申込から収集までの日数に制限があり、家一軒を出し切るには何か月もかかります。着手する前に、片付け・不用品回収を扱う業者に見積もりだけ取っておくと、「どこまで自分でやって、どこから任せるか」の線が引けます。見積もりは無料で出るところが多いので、頼むかどうかを決めるのは金額を見てからで構いません。

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実家の片付け・不用品の量を見てもらう(無料見積もり)

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そのうえで、自治体で安く処分できるもの、シルバー人材センターに頼めること、業者に頼むときに確かめる許可のことを順に書きます。

段ボールと家財が並ぶ和室のイメージ
※画像はイメージです(記事内の特定の住宅の写真ではありません)
目次

実家の片付けは「捨てる」より「決める」に時間がかかる

作業そのものより時間を食うのが、1つずつ残すか捨てるかを判断する工程です。ここは家族にしかできません。業者に頼んでも代わってもらえない部分です。

片付けを進める順番は、判断が要らないものから手をつけるのが定石です。

順番対象判断のしやすさ
1明らかなごみ(賞味期限切れの食品、壊れた家電、古い新聞・雑誌)迷わない
2使っていない日用品(タオル、食器、鍋、掃除用具)やや迷う
3家具・家電処分方法で迷う
4写真・手紙・書類・思い出の品いちばん時間がかかる

4番を最初に開けると、その日はもう進みません。アルバムを開いた時点で作業が止まるからです。最後に回すか、日を分けるかを決めておくと、限られた滞在日数を使い切らずに済みます。

もうひとつ、親が存命の場合は親に無断で捨てないのが前提です。良かれと思って処分したものが原因で関係がこじれる例は珍しくありません。作業に入る前に「捨てていいもの」「触らないもの」を口頭でも確認しておくと、あとで揉めません。

見積もりの金額を決める4つの要素
見積もりが動く4つの要素(2026年8月21日時点)

費用がどこで決まるかを先に知っておく

業者に頼むときの見積もりは、だいたい次の4つで動きます。金額の幅が大きいのは、この条件が家ごとに違うためです。

要素費用が上がる条件
間取りが広い、物置や納屋がある、庭にも物がある
建物の条件2階以上に大型家具がある、エレベーターがない、階段が狭い
搬出経路前面道路が狭くトラックを家の前に付けられない、駐車場が遠い
分別の有無こちらで分別していない、リサイクル家電が混ざっている

費用を下げたいなら、量を減らすことよりも「経路」と「分別」を先に整えるほうが効きます。家の前にトラックを付けられるかどうかで作業時間が変わり、人件費に直結するからです。房総半島の住宅地には前面道路が狭い区画があり、ここで見積もりが跳ねることがあります。

見積もりを取るときは、この4点を先に伝えておくと、現地調査のあとで金額が変わりにくくなります。逆に、電話やメールだけで金額を確定させようとする業者には注意が必要です。理由は後述します。

自治体の粗大ごみで出せるものと出せないもの
冷蔵庫・洗濯機・エアコン・テレビは自治体では出せない

自治体の粗大ごみで出せるもの・出せないもの

自治体の収集は、民間より確実に安いです。ただし出せないものがあります。

家電リサイクル法の対象4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)は、自治体の粗大ごみでは回収されません。これらは買い替え時に販売店へ引き取ってもらうか、指定引取場所へ持ち込むか、リサイクル券を購入して収集を依頼する流れになります。実家の片付けでは冷蔵庫と洗濯機がほぼ必ず出るので、ここは別枠で考えておく必要があります。

パソコンも家電リサイクル法とは別の制度(資源有効利用促進法)で、メーカー回収か自治体の指定する方法になります。

品目自治体の粗大ごみで出せるか
タンス・食器棚・ベッド・ソファ出せる
自転車・物干し竿・カーペット出せる
エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機出せない(家電リサイクル法)
パソコン出せない(メーカー回収など)
タイヤ・バッテリー・農薬・消火器多くの自治体で扱わない
ピアノ・金庫多くの自治体で扱わない

実家に古い金庫やピアノが残っているケースはよくあります。これらは自治体では引き取ってもらえないため、専門業者を別に探すことになります。片付けを業者にまとめて頼む理由のひとつがここにあります。

千葉市の粗大ごみは1点390円から1,560円

金額が公式に確認できる例として、千葉市の場合を挙げます。

項目内容
手数料390円〜1,560円(390円単位で品目ごとに設定)
申込先電話 043-302-5374/インターネット/LINE
電話の受付時間月〜金 9時〜16時、土 9時〜11時30分
収集までの日数受付完了から約1〜2週間(申込が集中すると2週間以上)
1回の申込点数合計10個まで

ここで注目したいのが最後の2行です。1回に10個までで、収集まで1〜2週間。家一軒ぶんの粗大ごみが仮に50点あるとすると、単純計算で5回、期間にして1か月半から2か月半かかることになります。

実家が空き家になっていて、その間の管理も必要だとすると、この期間は現実的でないことがあります。「自治体は安いが遅い」という性質を、日程と突き合わせて判断するのがここでの要点です。

市原市の粗大ごみについては、複数の民間サイトが「戸別収集は1点1,230円の定額制」「福増クリーンセンターへの持ち込みは10kgあたり200円」と記載しています。ただし市原市の公式サイトはページがJavaScriptで生成される作りで、2026年8月21日時点でこの記事から公式ページの記載を直接確認できませんでした。金額は改定されることがあるため、この記事では市原市の手数料を断定しません。市の担当窓口で確認してください。

なお、自力で玄関先まで運び出せない高齢者・障害者向けに、屋内からの搬出を市が代行する「ふれあい収集」という制度がある旨も複数の民間サイトが記載しています。親が高齢で運び出せないという理由だけで民間業者に頼む前に、この制度の有無を市に確認する価値があります。該当すれば搬出の代行そのものは無料で、粗大ごみの処理手数料だけで済む可能性があります。

家電4品目のリサイクル料金の幅
家電リサイクル料金(税込)。出典: 家電リサイクル券センター

冷蔵庫・洗濯機・エアコン・テレビにいくらかかるか

自治体で出せない4品目について、実際の金額を出しておきます。家電リサイクル券センター(一般財団法人家電製品協会)が公表している再商品化等料金は次のとおりです。すべて税込で、メーカーによって金額が変わります。

品目再商品化等料金(税込)
エアコン550円〜9,900円
ブラウン管テレビ(小)1,320円〜1,870円
ブラウン管テレビ(大)2,420円〜2,970円
液晶・有機EL・プラズマテレビ(小)1,870円〜3,100円
液晶・有機EL・プラズマテレビ(大)2,970円〜3,700円
冷蔵庫・冷凍庫(小)3,740円〜5,200円
冷蔵庫・冷凍庫(大)4,730円〜5,600円
洗濯機・衣類乾燥機2,530円〜3,300円

実家に冷蔵庫・洗濯機・エアコン・テレビが1台ずつあると仮定して合計すると、安いメーカーの組み合わせで8,140円、高いほうに寄ると22,500円という幅になります。エアコンだけで550円と9,900円の差があるので、メーカーによる開きが大きい品目です。

そしてこれは「リサイクル料金」だけの金額です。家まで取りに来てもらう場合は、これとは別に収集運搬料金がかかります。金額は依頼先(販売店など)によって決まるため、家電リサイクル券センターの料金表には載っていません。

費用を抑える方法は、大きく3つあります。

方法費用手間
買い替える店に引き取ってもらうリサイクル料金+収集運搬料金少ない
指定引取場所へ自分で持ち込むリサイクル料金のみ(収集運搬料金がかからない)多い。事前に郵便局でリサイクル券を購入する
片付け業者にまとめて頼む業者の料金に含まれることが多い少ない

自分で指定引取場所へ持ち込めば、収集運搬料金のぶんが浮きます。ただし冷蔵庫を積める車と、運び出す人手が必要です。実家の片付けで4品目すべてを自力搬入するのは現実的でないことが多く、ここが業者にまとめて頼む判断の分かれ目になります。

メーカー別の正確な料金は、家電リサイクル券センターの一覧表で確認できます。電話(0120-319640)でも問い合わせられます。

片付けを始める前に、場所を確認しておくもの

片付けの途中で出てくると困るのが、捨ててはいけない書類です。親が存命のうちに場所だけ聞いておくと、あとで探し回らずに済みます。

ものなぜ必要か
預金通帳・キャッシュカード金融機関ごとに分散していることがある
不動産の権利証(登記識別情報)売却や相続の手続きで必要になる
保険証券契約先が分からないと請求できない
年金手帳・年金証書手続きに使う
実印・印鑑登録カード紛れ込むと再発行になる
確定申告の控え・固定資産税の納税通知書資産の把握に使う

紙の束をまとめて処分してしまうと、あとから探せません。書類は「読まずに捨てる」をやらないのが原則です。仕分けの時間が取れないなら、段ボール1箱にまとめて持ち帰り、後日確認するほうが安全です。

とくに固定資産税の納税通知書は、実家の土地・建物の評価額が分かる書類です。将来的に売却や相続を考えるときの出発点になります。

市原市シルバー人材センターに頼めること

業者に丸ごと頼むほどではないが、人手が足りない。この間を埋めるのがシルバー人材センターです。市原市シルバー人材センターの料金は公式サイトで公開されています。

仕事料金(2026年8月時点)
屋外・屋内清掃作業時給 1,400円〜
屋外・屋内作業時給 1,400円〜
家事援助サービス時給 1,400円〜
空き家管理(屋内・屋外)1回 4,900円〜
除草・草刈り(手作業)日額 12,000円〜
草刈り(機械)日額 14,000円〜
植木の剪定日額 16,000円〜

連絡先は次のとおりです。

項目内容
名称公益社団法人 市原市シルバー人材センター
所在地〒299-0111 市原市姉崎883番1 シルバーワークプラザ
電話0436-60-3551
受付時間8時30分〜17時15分
休業日土曜・日曜・祝日
メールichihara@sjc.ne.jp
申込方法仕事依頼フォーム、または電話

片付けの文脈で使えるのは「屋内清掃作業」と「家事援助サービス」です。時給1,400円からなので、2人に4時間入ってもらって11,200円前後という計算になります。家財の分別や運び出しの手伝いを、時間単位で頼めるのが強みです。

あわせて見ておきたいのが「空き家管理」1回4,900円〜です。実家が空き家になっていて、すぐに片付けきれない場合、しばらく管理だけ頼むという選択肢があります。片付けを急いで雑にやるより、管理を挟んで日程を分けるほうが結果的に安く済むこともあります。

ただしシルバー人材センターは廃棄物の収集運搬業者ではありません。出たごみを引き取って運ぶことはできないため、処分自体は自治体の収集か、許可のある業者に頼むことになります。ここを分けて考える必要があります。

無許可の回収業者とのトラブルが年2,000件を超えている

ここは知っておいてください。国民生活センターが、不用品回収サービスのトラブルについて注意喚起を出しています。

2021年度には、全国の消費生活センター等へ寄せられた不用品回収サービスに関する相談が2,000件を超えました。報告されている相談事例には、次のようなものがあります。

  • インターネットやチラシの広告で安価な定額パックを申し込んだつもりが、作業終了後に高額な料金を請求された
  • トラック詰め放題プランで依頼したが、当日「荷台の囲いの高さまでしか載せられない」と言われた

制度の話をすると、一般家庭から出る廃棄物の収集・運搬には、廃棄物処理法にもとづく「一般廃棄物処理業の許可」または「市区町村からの委託」が必要です。国民生活センターは、産業廃棄物処理業の許可しか持たない事業者など、一般廃棄物処理業の無許可業者とのトラブルが目立つと指摘しています。

さらに踏み込んで、「インターネットやチラシ等で広告を大々的に出している事業者が必ずしも一般廃棄物処理業の許可業者とは限らない」とも書かれています。広告の露出量と許可の有無は関係がない、ということです。

業者に頼む前に確かめる3つのこと
出典: 国民生活センター「不用品回収サービスのトラブル」

許可を持っているかを自分で確かめる方法

難しくありません。次の3つで確認できます。

確認方法やり方
1. 市に聞く作業してもらう市区町村の廃棄物担当課に「この業者は一般廃棄物収集運搬業の許可があるか」と電話で聞く。許可業者の一覧を公開している自治体もある
2. 業者に聞く「一般廃棄物収集運搬業の許可番号を教えてください」と直接聞く。答えられない、話をそらす場合は避ける
3. 書面を確認する作業前に見積書を書面でもらう。追加料金が発生する条件が書かれているかを見る

「産業廃棄物収集運搬業の許可」を掲げている業者には注意してください。家庭から出るごみは一般廃棄物なので、産廃の許可では家庭ごみを運べません。名前が似ているので、ここで混同が起きます。

また、買取業者として動く場合は「古物商許可」が必要です。片付けの現場では「処分(廃棄物)」と「買取(古物)」の両方が発生するため、両方の許可を持っているか、または許可業者と提携しているかが実務上の判断材料になります。

「無料回収」を掲げて軽トラックで巡回している業者や、チラシを投函して回っている業者のすべてが問題というわけではありません。ただし許可の確認をしないまま任せると、あとから高額請求になっても打つ手が少なくなります。先に確認しておくのが結局いちばん早い方法です。

それでも量が多いときは、見積もりを取って線を引く

ここまでの内容を、実家一軒に当てはめてみます。

  • 粗大ごみは自治体で出せるが、1回10個・収集まで1〜2週間という制約がある(千葉市の場合)
  • 冷蔵庫・洗濯機・エアコン・テレビは自治体では出せない
  • 金庫・ピアノ・タイヤも多くの自治体で扱わない
  • 運び出しの人手はシルバー人材センターに時給1,400円〜で頼めるが、ごみの運搬はできない

この4つが重なると、「自治体だけで完結させるのは無理だが、全部業者に丸投げすると高い」という状態になります。ここで効くのが、量を見てもらったうえでの見積もりです。

実際の使い方としては、自治体で出せるものは自分たちで出し、出せないものと運べない量だけを業者に回すのが無駄がありません。そのためには「どこまでが自分たちの手に負えるか」を数字で知る必要があり、それが見積もりです。

見積もりの段階では費用がかからないところが多いので、帰省の予定が決まった時点で先に取っておくと、滞在中の日程を組みやすくなります。実家が空き家で立ち会いが難しい場合も、日程を合わせる相談ができます。

量を見てもらって費用を確かめる(無料見積もり)

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遺品整理と実家の片付けは、やることが違う

言葉が近いので混同されますが、進め方が変わります。

実家の片付け(親が存命)遺品整理(亡くなったあと)
判断する人親本人。家族は相談する側相続人。全員の合意が要ることがある
期限基本的にない相続や賃貸の解約で期限が生じやすい
注意点無断で捨てると関係がこじれる遺言書・通帳・権利証を捨てないよう探す工程が入る
進め方何回かに分けられる一度でやり切ることが多い

実家の片付けは分割できる、というのが最大の違いです。帰省のたびに1部屋ずつ進めるやり方が取れます。逆に遺品整理は期限があることが多く、まとめて依頼する形になりがちです。

市原市で遺品整理を頼む場合の料金相場と業者の口コミは、市原で遺品整理する場合の料金相場と業者の口コミについてにまとめてあります。

市原市内で遺品整理・不用品回収を扱う業者

ジモはるでは、市原市内で遺品整理・不用品回収を扱う事業者を個別に取材して掲載しています。地元の業者に直接相談したい場合は、こちらから探せます。

地元の業者に頼む利点は、現地を見に来てもらいやすいことです。市原市内であれば移動距離が短いため、見積もりの日程が合わせやすくなります。実家が市原市内にあり、家族が近くにいる場合は、まずここから当たるのが早い方法です。

複数の業者から相見積もりを取ること自体は、失礼にあたりません。金額の幅を知っておくと、どこに頼むかの判断がしやすくなります。

帰省から逆算した片付けの段取り
粗大ごみの申込は帰省の2〜3週間前に済ませる

帰省の何日前から動くと間に合うか

お盆や年末に帰省して片付ける場合の、逆算した動き方です。

時期やること
帰省の1か月前親に片付けの話をしておく。触っていいもの・だめなものを聞く
帰省の3週間前業者に見積もりを依頼。自治体の粗大ごみも申し込む(収集まで1〜2週間かかるため)
帰省の2週間前家電リサイクル対象品(冷蔵庫・洗濯機など)の処分方法を決める
帰省当日〜2日目明らかなごみと使っていない日用品を出す
3日目以降家具・家電。写真や書類は最後に回す

粗大ごみの申込を帰省してからでは間に合いません。収集まで1〜2週間かかるためです。滞在中に収集日を迎えるには、帰省の2〜3週間前に申し込んでおく必要があります。ここを知らずに帰省してから電話すると、次の帰省まで持ち越しになります。

年末年始は自治体の収集が止まる期間があります。年末に片付ける予定なら、さらに前倒しが要ります。市原市の年末年始のごみ収集の日程は市原市の年末年始 営業情報にまとめています。

片付けで出たものを売る場合

片付けの過程で、使えるものが出てきます。家具や家電は買取業者、本やゲーム、ブランド品などは別のルートになります。

ただし「売れるかもしれない」という理由で保留にしたものが、そのまま次回に持ち越されるのが実家の片付けでよく起きることです。売却を挟むなら、期限を切って動かすことをおすすめします。

買取を業者に頼む場合は、前述のとおり古物商許可を持っているかを確認してください。処分と買取を同じ業者に頼めると、仕分けの手間が減ります。

片付けたあと、実家を空き家のままにする場合

親が施設に入る、あるいは同居に切り替えるといった事情で、片付けたあとの実家が空き家になることがあります。片付けは終わりではなく、そこから管理が始まるという形です。

市原市では、放置された空き家についての相談窓口として放置空き家コールセンター(0120-297-245)が2026年8月3日に開設されています。所有者側からの相談も、近隣からの相談も受け付ける窓口です。実家をどうするか決まっていない段階でも、相談先として使えます。

日常的な管理を人に頼む場合は、前述の市原市シルバー人材センターの「空き家管理(屋内・屋外)1回 4,900円〜」が選択肢になります。月1回の見回りを頼むと年間で6万円前後という計算です。

空き家は放置すると費用が増える方向に動きます。草が伸びれば除草(手作業で日額12,000円〜)が要りますし、雨漏りを放置すれば建物の傷みが進みます。片付けが終わった時点で「毎月いくらかけて維持するか」「いつまでに売るか貸すか決めるか」を家族で決めておくと、判断を先送りせずに済みます。

もめたときの相談先

作業が終わったあとに高額を請求された、当日になって話が違った。こうなったときの窓口を書いておきます。

窓口連絡先内容
消費者ホットライン188(局番なし)近くの消費生活センターにつながる。契約や請求のトラブル全般
市区町村の廃棄物担当課各市役所その業者に一般廃棄物処理業の許可があるかの確認
警察#9110(相談専用)脅されている、居座られているなど、身の危険があるとき

その場で支払ってしまうと、あとから取り戻すのが難しくなります。見積書と違う金額を請求されたら、いったん支払いを保留にして相談してください。国民生活センターが注意喚起を出している以上、同じことが起きている人は他にもいます。

防ぐ側の話に戻ると、次の3つを作業前に押さえておけば、ほとんどの請求トラブルは避けられます。

  • 見積書を書面でもらう。口頭の金額だけで作業を始めさせない
  • 追加料金が発生する条件を書面に書いてもらう。「量が増えた場合」「階段作業が発生した場合」など
  • 一般廃棄物処理業の許可番号を聞く。答えられない業者は避ける

この3つは、まともな業者であれば嫌がりません。むしろ最初から提示してくることが多い項目です。提示を渋る時点が、引き返す判断のタイミングです。

よくある質問

Q. 片付けは何日かかりますか
A. 家の広さと物の量で変わります。目安として、家族2人で作業する場合、判断が要らないごみだけなら1日で相当量が出せます。家一軒を空にするとなると、自治体の収集を使う前提では数か月、業者に頼む場合は1〜3日程度が一般的な範囲です。

Q. 親が「捨てないで」と言って進みません
A. 全部を一度に判断させようとすると止まります。「今日はこの引き出しだけ」と範囲を区切ると進みやすくなります。また、捨てるのではなく「使う人がいるところへ渡す」という説明のほうが受け入れられることがあります。

Q. 立ち会えないのですが頼めますか
A. 業者によっては、鍵を預けて立ち会いなしで作業する形に対応しています。ただし残す物と処分する物の指示を事前に細かく決めておく必要があります。貴重品が出てきた場合の扱いも取り決めておいてください。

Q. 買取と処分を別々に頼むべきですか
A. 分けると手間が増えます。処分(一般廃棄物収集運搬業の許可)と買取(古物商許可)の両方に対応できる業者に頼むと、仕分けが1回で済みます。見積もりのときに両方できるか確認してください。

Q. 見積もりは有料ですか
A. 無料のところが多いです。ただし出張費がかかる業者もあるため、依頼の前に確認してください。現地を見ずに金額を確定させる業者は、あとから追加請求になりやすいので避けたほうが無難です。

現時点で確認できていないこと

費用や日程の判断に関わる項目なので、この記事で確認が取れなかったものを明記します(2026年8月21日時点)。

  • 市原市の粗大ごみの戸別収集手数料と持ち込み手数料 ― 市の公式サイトがJavaScriptで生成される作りで、公式の記載を直接確認できず。複数の民間サイトは「1点1,230円」「持ち込み10kgあたり200円」と記載しているが、この記事では断定しない
  • 市原市の「ふれあい収集」の対象要件と申込方法 ― 制度の存在を民間サイトが記載しているが、公式の要件を確認できず
  • 福増クリーンセンターの受付時間 ― 民間サイトは「月〜土 8時30分〜16時(祝祭日・年末年始を除く)」と記載。公式で未確認
  • 市原市の家電リサイクル対象品の具体的な出し方 ― 未確認
  • 市原市シルバー人材センターの料金の上限 ― 公開されているのは「〜円〜」という下限のみ

市原市のごみに関することは市の担当窓口へ、シルバー人材センターの仕事内容は0436-60-3551へ直接確認するのが確実です。

まとめ

実家の片付けで押さえておきたいのは、次の5点です。

  • 自治体は安いが遅い。千葉市の場合、1回10個まで・収集まで1〜2週間。家一軒ぶんだと数か月かかる
  • 冷蔵庫・洗濯機・エアコン・テレビは自治体で出せない。家電リサイクル法の対象。金庫・ピアノも多くの自治体が扱わない
  • 人手はシルバー人材センターに時給1,400円〜で頼める。ただしごみの運搬はできない
  • 業者は許可を確認する。家庭ごみには一般廃棄物処理業の許可が要る。産廃の許可では運べない。国民生活センターには年2,000件超の相談がある
  • 粗大ごみの申込は帰省の2〜3週間前。帰省してからでは収集日に間に合わない

自分たちでやる部分と任せる部分の線引きは、量を見てもらわないと決められません。日程が決まった時点で見積もりを取っておくと、滞在中に手が止まりません。

情報源は国民生活センター「不用品回収サービスのトラブル」千葉市「粗大ごみの出し方」市原市シルバー人材センター「お仕事・料金」です。料金や制度は変更されることがあるため、実行前に各窓口で最新の内容を確認してください。

片付けを頼む前に、まとめて見ておく

見積もりは、量・階数・搬出経路・分別のしかたで変わります。1社だけに聞くと、その金額が高いのか安いのか判断できません。許可(一般廃棄物収集運搬業・古物商)を持っているかも、先に確認してください。

住まい・業者選びの全体は市原市 住まい・業者選び特集まとめにあります。

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粗大ごみの手数料は内房5市で2.5倍ちがいます。戸別収集は袖ケ浦500円・木更津800円・富津800円・君津860円・市原1,230円持ち込めば木更津は30kgで265円まで下がります。1回に出せるのは5〜6点までで、布団やカーペットは50cm四方に切れば無料です。

ソファ1つ捨てるのに市原1,230円・袖ケ浦500円|内房5市の粗大ごみは2.5倍ちがいます

内房5市の空き家バンクは、募集中が合わせて10件です。市原1件・木更津3件・君津3件・富津2件(両方交渉中)・袖ケ浦1件。リフォーム補助は市原市が対象経費の1/3で上限100万円、木更津市は特定施設なら上限150万円。君津市の「最大110万円」は令和7年12月26日で受付終了しています。

内房5市の空き家バンクは全10件|補助は市原100万円、君津に600万円の平屋

片付け中の和室のイメージ

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