鴨川市天面にある「西徳寺(さいとくじ)」は、「天面善光寺」の別名でも呼ばれる寺院です。房総半島の外房エリアの中でも特に知られていないスポットのひとつですが、その分だけ希少性の高いエピソードを持っています。本尊の銅造阿弥陀如来及び両脇侍立像は千葉県指定有形文化財で、普段は非公開、60年に一度だけ御開帳される秘仏です。直近の御開帳は2009年(平成21年)で、次回は2069年の予定です。
この記事では、駐車場・アクセスと、60年に一度という御開帳の希少性、本尊の由来、隣接する四社神社についてまとめました。所在地は千葉県鴨川市天面163-1です。読み方は「あまつら」で、天面地区は漁村集落の景観が千葉県の文化的景観として評価されている地域でもあります。
60年に一度の御開帳、次回は2069年
房総タウン.comによると、西徳寺の本尊「銅造阿弥陀如来及び両脇侍立像」は60年に一度だけ御開帳される秘仏です。直近の御開帳は2009年(平成21年)で、次回は2069年の予定とされています(房総タウン.com、2026年8月28日時点)。2026年時点では次回までまだ43年あり、多くの人にとって一生に一度あるかないかの機会になります。前回の2009年の御開帳から2025年で16年、2026年で17年が経過したことになります。

1960年指定、善光寺式の阿弥陀三尊像
千葉県教育委員会によると、この阿弥陀三尊像は1960年(昭和35年)6月3日に千葉県の有形文化財(彫刻)に指定されました。中尊の阿弥陀如来立像は像高48cm、両脇侍の観音菩薩・勢至菩薩はそれぞれ像高34cmと、決して大きな像ではありません。鋳銅製で、長野の善光寺本尊と同じ形式である「善光寺式」の阿弥陀三尊像とされ、製作時期は南北朝時代から室町時代と推定されています(千葉県教育委員会、2026年8月28日時点)。
この一帯は慶長9年(1605年)12月16日に発生した慶長地震・津波の被害を受けた地域のひとつです。房総半島沿岸から九州にかけて大津波が押し寄せ、約5,000人が犠牲になったとされる大災害でした。もともとこの一帯は津波の被害を繰り返し受けてきた沿岸部で、地域には慶長の津波と本尊にまつわる伝承も残っているとされていますが、具体的な内容については2026年8月28日時点で確認できていません。

隣接する四社神社
西徳寺のすぐそばには「四社神社」があります。所在地は鴨川市天面160で、江見駅から車で約6分・約3.2kmです。鳥居は慶応2年(1866年)の建立、狛犬は1989年(平成元年)9月の奉納、石灯籠は2015年(平成27年)9月の建立と、それぞれ時代の異なる奉納物が境内に残っています。祭礼は10月の体育の日(スポーツの日)前日の日曜に行われるとされています(房総タウン.com、2026年8月28日時点)。同じ天面地区の中に西徳寺と四社神社が隣り合って建っており、寺と神社の両方をあわせて参拝できる珍しい配置になっています。
拝観料金・駐車場・アクセス
拝観料金・営業時間、定休日について2026年8月28日時点で確認できていません。秘仏本尊を安置する寺院ではよくあることですが、日常的な拝観案内が積極的に発信されていない点も特徴です。御開帳の年以外は本尊の拝観自体ができないため、通常時は境内の見学が中心になります。駐車場の有無・台数についても確認できていないため、訪問前に電話(0470-29-7202)で確認することをおすすめします。参考として、鴨川市教育委員会郷土資料館・文化財センター(電話04-7093-3800)でも文化財に関する問い合わせを受け付けています。同館の開館時間は9:00〜17:00(入館は16:30まで)、休館日は月曜日・年末年始・祝日の翌平日で、入館料は大人200円・小中高生150円です(ちば観光ナビ、2026年8月28日時点)。
電車の場合、JR外房線「江見」駅が最寄りとみられ、隣接する四社神社までは車で約6分・約3.2kmという情報があります。具体的な徒歩ルートやバスの有無については確認できていません。車を使わない場合は、タクシーの利用も検討してください。
よくある質問
2026年に訪れても本尊は見られますか?
見られません。次の御開帳は2069年の予定です。2026年時点で参拝しても、本尊は非公開のままです。境内の雰囲気や、隣接する四社神社をあわせて見学する形になります。それでも「60年に一度しか公開されない仏様がここにいる」と知った上で訪れると、普段とは違う感覚で参拝できるかもしれません。
御開帳のときはどんな様子になりますか?
2026年8月28日時点で、御開帳当日の具体的な行事内容(法要の有無、拝観料金、混雑状況など)については確認できていません。次回の御開帳が近づいた際に、あらためて詳しい情報を確認することをおすすめします。
なぜ60年に一度なのですか?
60年という周期の由来について2026年8月28日時点で確認できていません。干支が一巡する年数(60年)にあわせているという可能性も考えられますが、確認できた情報ではないため断定はできません。
荒天時でも参拝できますか?
屋外の境内のため、大雨や強風の際は足元が悪くなることがあります。天候が悪い日の訪問は避けることをおすすめします。
四社神社の祭礼はいつ見学できますか?
10月の体育の日(スポーツの日)前日の日曜に行われるとされています。2026年のスポーツの日は10月12日(月)のため、前日の10月11日(日)が目安になりますが、正式な日程は2026年8月28日時点で確認できていません。訪問前に確認することをおすすめします。
まとめ
西徳寺は、60年に一度だけ御開帳される秘仏「銅造阿弥陀如来及び両脇侍立像」を本尊とする寺院です。直近の御開帳は2009年、次回は2069年の予定で、1960年に千葉県有形文化財に指定されています。
普段は本尊を見ることはできませんが、隣接する四社神社とあわせて、鴨川市天面地区の歴史を感じられるスポットです。次の御開帳まで長い年月がありますが、それだけに一度は訪れておきたい場所です。60年という周期は、多くの人にとって人生で一度巡り合えるかどうかという時間の長さでもあります。
鴨川市内には清澄寺や大山寺不動堂など、歴史ある寺社が数多く点在しています。あわせて巡るプランもおすすめです。
館山・勝浦を中心とした南房総版のジモはるでは、南房総市・鴨川市・鋸南町のイベントや店舗情報を今後も取り上げていきます。あわせて鴨川エリアの記事一覧もチェックしてみてください。




