勝浦朝市おすすめ店10選|駐車場・アクセス・営業日のルールは?

勝浦朝市おすすめ店10選|駐車場・アク(画像はイメージ)

勝浦朝市は、石川県の輪島朝市・岐阜県の宮川朝市と並んで「日本三大朝市」に数えられる、千葉県勝浦市の朝市です。

1591年(天正19年)に勝浦城主だった植村泰忠が農水産物の交換の場として開いたのが始まりとされ、430年以上続いています(千葉県公式サイト、2026年8月20日時点)。戦国時代から令和の今まで、同じ場所で市が開かれ続けているのは全国的にも珍しいことです。

この記事では、開催日程のルール・アクセス・駐車場から、実際に食べ歩き・買い物ができるおすすめの店10選、季節ごとの名物まで、勝浦朝市に行く前に知っておきたい情報をまとめました。

目次

勝浦朝市の歴史:430年続く日本三大朝市

勝浦朝市の始まりは1591年(天正19年)です。当時の勝浦城主・植村泰忠が、農家と漁師が物々交換する場として朝市を開いたのが起源とされています。

植村泰忠は、もともと三河(現在の愛知県東部)の鳳来寺で僧をしていた人物です。三方原の戦い以降、徳川家康に従って各地を転戦し、小田原攻めでは本多忠勝らとともに武蔵岩槻城(現在の埼玉県)を攻め落としました。

その後、家康の関東入りにともなって夷隅郡勝浦(現在の勝浦市)に配置され、勝浦城主として城下町の整備にあたりました。農水産物の交換の場として朝市を開いたのも、この城下町づくりの一環だったと考えられています。

武将から城主になった人物が開いた市場が、戦国時代の終わりから令和の現在まで、430年以上にわたって同じ場所で続いています。城下町の暮らしを支える市場として始まった朝市は、今も勝浦の生活に根づいています。

勝浦朝市は、石川県輪島市の輪島朝市、岐阜県高山市の宮川朝市と並んで「日本三大朝市」の一つに数えられています。単なる観光施設ではなく、地元の生活に根づいた市場であり続けている点が特徴です。

発祥の地は仲本町の高照寺前

仲本町朝市通りの端にある日蓮宗の寺院「高照寺」周辺が、勝浦朝市発祥の地として知られています。高照寺の住所は千葉県勝浦市勝浦49です。もう一方の会場である下本町朝市通りは、遠見岬神社の参道にあたります。遠見岬神社の住所は千葉県勝浦市浜勝浦1です。

2つの神社仏閣を目印にすると、朝市通りの場所が分かりやすくなります。遠見岬神社は高台にあり、海を見渡せる立地でも知られています。

遠見岬神社の御祭神は天富命(あめのとみのみこと)で、房総半島を開拓したと伝わる神様です。「勝ち運」を授かる神社として地元で親しまれており、勝浦という地名の由来にも関わるとされています。

遠見岬神社は、毎年2月下旬から3月3日まで開催される「かつうらビッグひな祭り」の会場としても有名です。境内の60段ほどの石段に約1,800体のひな人形が飾られ、夕方からはライトアップも行われます。朝市とは季節が異なりますが、同じ神社を舞台にした勝浦を代表する年中行事です。

海辺のイメージ
※画像はイメージです

開催日程のルール:会場が月の前半・後半で変わる

勝浦朝市は毎日開催されていますが、会場が月の日付によって変わる珍しいルールがあります。

期間会場目印
毎月1日〜15日下本町朝市通り遠見岬神社(勝浦市浜勝浦1)
毎月16日〜月末仲本町朝市通り高照寺(勝浦市勝浦49)

営業時間は午前6時30分頃から11時頃までです。ただし商品がなくなり次第、店をたたんでしまうため、新鮮な魚介や人気商品を狙うなら早朝の訪問がおすすめです(2026年8月20日時点)。

定休日は毎週水曜日と元日です。祝日が水曜日にあたる場合は営業することもあるため、訪問前に勝浦市観光協会(0470-73-2500)に確認すると確実です。

出店数は週末で約50店

週末には約50店の露店が並び、店が出揃うのは午前7時〜8時頃です。平日は週末に比べて出店数が少なく、ゆったりした雰囲気になります。

にぎわいを重視するなら土曜・日曜、比較的空いた状態でゆっくり見て回りたいなら平日、というように、訪れる曜日で体験が変わる朝市です。初めて訪れる場合は、活気を体感できる週末の午前中がイメージしやすいでしょう。

アクセス

電車の場合、JR外房線「勝浦」駅から徒歩約10分です。特急わかしおも停車する駅で、東京方面からもアクセスしやすい立地です。駅を出て道なりに進めば迷わず朝市通りにたどり着けます。

東京駅からのアクセス

特急わかしおを使うと、東京駅から勝浦駅まで約89分です。例えば東京駅7時15分発の「わかしお1号」を利用すると、勝浦駅には8時44分に到着します。朝市の営業時間(6時30分頃〜11時頃)の範囲内に到着できるため、日帰りでも十分に楽しめます(2026年8月20日時点)。

JRのダイヤ改正で発車・到着時刻や列車名が変わることがあるため、この時刻はあくまで2026年8月20日時点のものとしてご利用ください。予定を組む際は、直前にJR東日本の公式サイトや駅の時刻表で最新のダイヤを確認することをおすすめします。

正確な時刻・料金は日によって変わるため、出発前にJR東日本の公式サイトや駅の時刻表で確認してください。帰りの時刻もあわせて調べておくと、当日の予定が立てやすくなります。

車の場合、市原鶴舞インターチェンジから約40分が目安です。圏央道・館山自動車道経由でも到達できます。カーナビを使う場合は、朝市通り周辺は道幅が狭いため、駐車場を目的地に設定するのが安心です。

駐車場:朝市専用の駐車場はなし

勝浦朝市の会場自体に専用駐車場はありません。近くの有料駐車場を利用することになります。

駐車場名朝市会場からの距離台数
タイムズ墨名(すな)駐車場徒歩約5分148台
タイムズ出水(いでみず)駐車場徒歩約8分記載なし(墨名駐車場の満車時の代替)

いずれも有料のコインパーキングで、空車情報をリアルタイムで確認できるシステムがあります(2026年8月20日時点)。料金は現地の看板で確認してください。朝市は早朝から人が集まるため、車で行く場合は早めの到着がおすすめです。週末は満車になることもあるため、余裕を持ったスケジュールで向かいましょう。

勝浦朝市のおすすめ店10選

屋台のイメージ
※画像はイメージです

朝市には数十店の露店が並びますが、ここでは食べ歩き・お土産で人気の店を具体的な商品・価格とあわせて紹介します(価格は2026年8月20日時点の参考情報です)。

1. キサブロー(イカメンチ)

細かく刻んだイカと野菜を混ぜて揚げたホットスナック「イカメンチ」の専門店です。2個セットで500円、食べ歩きの定番として人気があります。

揚げたてが提供されるため、外はサクッと、中はイカの食感が残る仕上がりです。片手で歩きながら食べられるサイズ感も、朝市の食べ歩きに向いている理由の一つです。

2. 菜海華(なみか)(カツオまんじゅう)

勝浦らしいカツオを使った「カツオまんじゅう」を販売しています。1個500円が目安です。

まんじゅうという名前ですが、甘い和菓子ではなく、カツオの旨みを生地に練り込んだ惣菜系のスナックです。魚のまちらしい発想の商品で、朝市ならではのお土産候補になります。

3. 南蛮屋(わらび餅)

もちもちの弾力とつるんとした喉ごしが特徴のわらび餅を販売しています。舟皿での提供が300円、お土産用の3人前パックが750円です。朝市を歩いていると、わらび餅を食べ歩く人をよく見かけるほどの人気商品です。

その場で食べる舟皿タイプと、持ち帰り用のパックタイプの両方があるため、食べ歩きにもお土産にも使える点が支持されている理由の一つと考えられます。地元の和菓子屋とは違う、朝市ならではの気軽さも魅力です。

4. umihana base(地だこ串・地だこ飯)

大原(いすみ市)の地だこを使った串焼きが350円、地だこ飯が650円です。房総近海のたこを使った珍しいメニューです。

「地だこ」は房総近海で水揚げされたたこを指す呼び方です。串で手軽に食べられるものと、ご飯ものでしっかり食べたい人向けの地だこ飯の両方が用意されています。房総半島全体がたこの好漁場としても知られており、地だこは外房グルメの定番食材の一つです。

5. SPAiCE COFFEE(コーヒースタンド)

朝市を歩きながら飲めるブレンドコーヒーなど各種ドリンクを提供するコーヒースタンドです。魚介や野菜の買い物の合間の一息に利用する人が多いようです。

朝市は魚介や惣菜の店が中心のため、コーヒースタンドがあることで飲み物に困らず、長時間の食べ歩きでも休憩を挟みやすくなります。

umihana baseやSPAiCE COFFEEのような比較的新しいタイプの店が、伝統的な魚屋・八百屋と並んで出店しているのも近年の朝市の特徴です。430年続く老舗の市場でありながら、出店の顔ぶれは少しずつ更新されています。定番の店と新しい店の両方をチェックするのが朝市巡りの楽しみ方の一つです。2026年8月20日時点で、出店者の入れ替わりの詳しい経緯までは確認できていません。

6. 御食事処 いしい(勝浦タンタンメン)

ラー油をたっぷり使った辛口の「勝浦タンタンメン」を提供する食事処です。タンタンメンは800円からで、朝市通りの中に店を構えています。営業開始は朝7時からで、電話は0470-73-7153です(2026年8月20日時点)。勝浦タンタンメンについては後述で詳しく紹介します。

朝市の食べ歩きだけでは物足りない人にとって、しっかり座って麺類を食べられる貴重な選択肢です。辛いものが苦手な場合は、辛さの調整ができるか事前に確認すると安心です。朝から辛いラーメンというのは意外に思えますが、地元では日常の一杯として親しまれています。

7. 朝市新鮮広場 魚水(うおすい)(漬け丼・刺身)

魚介のイメージ
※画像はイメージです

正式名称は「朝市新鮮広場 魚水」で、勝浦漁港のすぐそばにあります。営業時間は6:00〜12:00、定休日は水曜日です。住所は千葉県勝浦市勝浦136、電話は0470-73-5505です(2026年8月20日時点)。マグロやカツオの漬け丼、貝のみそ汁、刺身など、漁港ならではの魚介メニューが揃います。看板メニューのマグロ漬け丼は880円(税込)です。

朝どれの魚介をその日のうちに食べられるのが漁港前という立地の強みです。丼物は朝食として、みそ汁は体を温める一品として人気があります。座って食べられる貴重な店でもあるため、朝市を一通り見て回ったあとの締めくくりに立ち寄る人も多いようです。

8. 串焼きちーちゃんの店(イカ・カツオ・サバの串焼き)

黄色いテントが目印の名物店で、テレビでも複数回紹介されています。イカ・カツオ・サバなどの串焼きが基本メニューで、香ばしい匂いに誘われて立ち寄る人が多い店です(2026年8月20日時点)。

炭火や鉄板で焼き上げる香ばしい匂いは、朝市通りを歩いていても遠くから分かるほどです。複数の魚介を少しずつ串で楽しめるのも人気の理由です。テレビ番組で紹介された実績もあり、初めて朝市を訪れる人でも見つけやすい目印的な存在になっています。

9. 房州産鰹節の専門店

勝浦を含む房州エリアは鰹節の産地としても知られています。削り立ての鰹節や加工品を扱う店があり、出汁用にまとめ買いする地元客も多いスポットです。

削りたての鰹節は香りが立ちやすく、市販のパック品とは風味が異なります。日持ちする商品が多いため、旅行のお土産としても選びやすい品です。だしを取るだけでなく、そのままご飯にかけて食べても十分に楽しめる香りの強さが特徴です。

10. 野菜・干物の直売店

直売所の野菜のイメージ
※画像はイメージです

朝採れの野菜や地元の干物を扱う店が朝市通りに軒を連ねます。決まった1店舗というより、季節ごとに旬の産直野菜や魚の干物を扱う複数の店が並ぶのが朝市らしいところです。

スーパーには並ばない量や品種の野菜が手に入ることもあり、地元の農家や漁師と直接話しながら買い物ができるのも朝市ならではの体験です。どの店に何が並ぶかは日によって変わるため、毎回違う発見があるのも通いたくなる理由の一つです。

10店の比較表

店名名物価格帯タイプ
キサブローイカメンチ500円(2個)食べ歩き
菜海華カツオまんじゅう500円食べ歩き
南蛮屋わらび餅300円〜750円食べ歩き・お土産
umihana base地だこ串・地だこ飯350円〜650円食べ歩き
SPAiCE COFFEEブレンドコーヒー記載なしドリンク
御食事処 いしい勝浦タンタンメン800円〜食事
朝市新鮮広場 魚水マグロ漬け丼・刺身880円(漬け丼)食事
串焼きちーちゃんの店イカ・カツオ・サバの串焼き記載なし食べ歩き
房州産鰹節の専門店削り節・鰹節加工品記載なしお土産
野菜・干物の直売店季節の野菜・干物記載なしお土産・食材

価格が「記載なし」の項目は、2026年8月20日時点で一次情報から確認できていません。来店時に現地で確認してください。

店選びの絞り込み:目的別の回り方

食べ歩きで完結させたい場合

キサブロー・菜海華・南蛮屋・umihana base・串焼きちーちゃんの店のように、1品ずつ手軽に買える店を回れば、朝食代わりの食べ歩きだけで満足度の高い時間が過ごせます。予算の目安は1人1,500〜2,000円程度です。

お土産・食材を買いたい場合

房州産鰹節の専門店や野菜・干物の直売店を中心に回ると、自宅用・贈答用のお土産が揃います。生鮮の魚介は持ち帰りの保冷対策(保冷バッグ・保冷剤)を用意しておくと安心です。

しっかり食事もしたい場合

御食事処いしいの勝浦タンタンメンや、朝市新鮮広場の漬け丼・刺身のように、座って食べられる食事メニューを組み合わせると、朝市を「軽食」ではなく「食事」として楽しめます。食べ歩きと合わせて、朝からしっかり食べたい人向けの回り方です。

季節ごとの名物

実りの秋のイメージ
※画像はイメージです

勝浦朝市に並ぶ野菜や魚介は季節によって変わります。年間を通して何度も訪れると、そのたびに違う顔を見せる朝市です。

季節名物
タケノコ・セリ・菜花
トマト・キュウリなどの夏野菜
栗・サツマイモ・戻り鰹(脂がのった秋の鰹)
大根・白菜

秋(9月〜11月)は「戻り鰹」が名物になる時期で、勝浦のカツオ文化とも重なる季節です。朝市で鰹の加工品や関連グルメを探すなら、この時期が狙い目です。

春(3〜5月)

タケノコ・セリ・菜花など、山の恵みと早春の野菜が並びます。房総半島は温暖な気候のため、都心よりも早く春の食材が出回るのが特徴です。

夏(6〜8月)

トマト・キュウリといった夏野菜が中心です。海水浴シーズンとも重なるため、観光客と地元客の両方でにぎわう季節でもあります。

秋(9〜11月)

栗・サツマイモといった実りの秋の味覚に加え、脂ののった「戻り鰹」が名物になります。勝浦は鰹漁とも縁が深い町で、秋の朝市は魚介好きにとって特に見逃せない時期です。

冬(12〜2月)

大根・白菜など、鍋物に使う野菜が中心になります。房総の冬は比較的温暖なため、朝市歩き自体も過ごしやすい季節です。

朝市と合わせて楽しめる周辺スポット

勝浦朝市の後に時間があれば、徒歩や自転車で回れる周辺スポットもあわせて楽しめます。勝浦は市街地がコンパクトにまとまっているため、朝市・城跡・神社を無理なく回れるのも魅力の一つです。

勝浦城跡(八幡岬公園)

勝浦城は正木時忠によって築かれ、三方を海に臨む断崖の上に立地していました。天正18年(1590年)の小田原落城後、関東が徳川家康の支配下に入ると、植村泰忠がこの城を接収して勝浦城主になりました(勝浦市公式サイト、2026年8月20日時点)。

城跡は現在「八幡岬公園」として整備され、房総の海を一望できる遊歩道や展望広場があります。園内には、勝浦城主・正木頼忠の娘で後に徳川家康の側室となった「お万の方」の銅像があり、太平洋を見つめる姿で知られています。

朝市発祥のきっかけになった城の跡地を実際に歩いてみると、430年前にこの一帯で城下町がつくられていた様子が想像しやすくなります。朝市巡りとセットで訪れる人も多いスポットです。

鵜原理想郷

海と緑が織りなす景観で知られる自然公園です。「一周2300米鵜原ハイキングコース」という名の通り全長2.3kmの散策路があり、往復1時間半ほどで歩けます。緩やかな山道のためスニーカーでも歩けます(勝浦市観光協会公式サイト、2026年8月20日時点)。朝市のあとに軽くハイキングを楽しみたい人に向いています。

JR外房線「鵜原」駅からのアクセスになるため、勝浦駅から電車で移動する形になります。専用駐車場(普通車10台・大型バス1台)もあり、車で直接向かうこともできます。朝市で買い物をしたあと、電車で1駅移動して自然を楽しむという組み合わせもできます。

レンタサイクルで市内を回る

勝浦市観光協会ではレンタサイクルの案内があり、海沿いや市街地を自転車で巡ることができます。朝市だけでなく、勝浦城跡や海岸沿いのスポットまで足を延ばしたい場合に便利です。台数・料金は事前に勝浦市観光協会(0470-73-2500)に確認することをおすすめします。

なぜ勝浦はカツオの街なのか

朝市に「カツオまんじゅう」や「戻り鰹」が並ぶ背景には、勝浦漁港のカツオ水揚げの多さがあります。勝浦漁港は生鮮カツオの水揚げ量で全国第2位を誇る港で、2023年の水揚げ量は約9,223トンでした。1990年には水揚げ量日本一を記録した実績もあります。

もともと1950年代の勝浦は「サバの街」として知られていましたが、半世紀ほどでカツオの街へと変わりました。現在、勝浦漁港に水揚げされるカツオの半数以上は、高知県や宮崎県など県外を母港とする中型船によるものです。勝浦漁港を母港とするカツオの中型船は1隻もないという、やや意外な構造になっています。

2000年からは「勝浦港カツオまつり」が開催されており、近年は「勝浦産カツオ」としてのブランド化も進んでいます。朝市のカツオ関連グルメも、こうした漁業の背景があってこそ生まれた食文化です。カツオまんじゅうのような惣菜系のご当地グルメも、漁業の町ならではの発想から生まれたものだといえます。

勝浦タンタンメンとは

「勝浦タンタンメン」は、勝浦市内の飲食店で広く提供されているご当地ラーメンです。一般的な「担々麺」がゴマ系のスープであるのに対し、勝浦タンタンメンはしょうゆベースのスープにラー油をたっぷり使うのが特徴で、中華料理の担々麺とは別系統の料理として扱われています。

発祥は1954年、大衆食堂「江ざわ」(現在の「元祖 勝浦式担担麺 江ざわ」の前身)が提供を始めたのが最初とされています(千葉県公式観光サイト「ちば観光ナビ」、2026年8月20日時点)。漁業の盛んな勝浦で、海女さんや漁師さんが冷えた海仕事の後に体を温めるメニューとして広まったといわれています。

基本の具材はみじん切りにした玉ねぎとひき肉で、店によってはニンニク・ニラ・ネギを加えたり、スープを味噌やとんこつベースにアレンジしたりと、各店ごとに特色があります。「正規取扱店」として認定されている店は、県内外を含めて2023年11月時点で40店舗にのぼります。1つの料理から40店舗規模の広がりを生んだことからも、地域に根づいたグルメであることがうかがえます。

朝市の「御食事処 いしい」でも味わえるほか、勝浦市内には勝浦タンタンメンを提供する専門店が複数あります。朝市とあわせて、勝浦タンタンメンを食べ歩くのもこの街ならではの楽しみ方です。

服装・持ち物

朝市は屋外の通りを歩き回るため、歩きやすい靴がおすすめです。早朝は季節によって気温が低いこともあるため、羽織るものを1枚持っておくと安心です。

買い物用にエコバッグや保冷バッグを持参すると、野菜や干物、鰹節などをまとめて持ち帰りやすくなります。現金払いの店が多いため、小銭を含めた現金の用意も忘れずに準備しておきましょう。

食べ歩きのマナー

朝市は道幅がそれほど広くない通りに露店が並ぶため、食べ歩きの際は歩きながらの飲食で人とぶつからないよう注意が必要です。

ゴミ箱は必ずしも各店にあるとは限らないため、出たゴミは持ち帰るか、店の人に確認してから捨てるようにしてください。地元の生活の場でもある朝市を、気持ちよく利用するための基本的なマナーです。写真撮影の際も、地元の人や他の観光客の迷惑にならないよう配慮しましょう。

朝市通りの近くには郵便局もあり、まとめ買いした荷物を自宅に発送することもできます。両手がふさがるほど買い込んだ場合は、現地から発送してしまえば身軽に観光を続けられます。特に野菜や鰹節など日持ちする品をまとめ買いした場合は、発送を活用すると帰りの移動が楽になります。

ペット同伴・バリアフリーについて

勝浦朝市はペット同伴で歩ける屋外の朝市です。車椅子やベビーカーでの通行もできる通りになっています。ただし混雑時は人通りが多くなるため、時間帯によっては通行しづらくなることもあります。

宿泊してじっくり楽しむ

勝浦市内には旅館・ホテルが複数あり、前泊すれば開始直後の6時30分から朝市を楽しめます。日帰りの場合は特急わかしおの始発近くを使っても8時台の到着になるため、開店直後の一番にぎわう時間帯を狙うなら前泊が確実です。

勝浦は海に面した温泉地としても知られ、朝市とあわせて宿泊で訪れる観光客も多いエリアです。宿泊施設の詳細は勝浦市観光協会(0470-73-2500)で確認できます。

宿泊すれば、朝市だけでなく前述の勝浦城跡や鵜原理想郷、遠見岬神社まで、時間を気にせずゆっくり回れます。日帰りで慌ただしく回るよりも、1泊してエリア全体を楽しむ計画も検討してみてください。海沿いの宿から歩いて朝市に向かえる立地の宿も多く、朝の散歩がてら訪れるのにも向いています。

よくある質問

雨天でも開催されますか?

勝浦朝市は屋外の露店形式のため、荒天時は出店数が減ったり、店によっては休業したりすることがあります。2026年8月20日時点で、雨天時の一律の中止基準についての公式な案内は確認できていません。悪天候が予想される日は、事前に勝浦市観光協会に確認することをおすすめします。

ペット同伴はできますか?

勝浦朝市はペット同伴が可能な屋外の朝市です。ベビーカーや車椅子でも通行できる通りになっています。

キャッシュレス決済は使えますか?

店によって対応状況が異なります。小規模な露店では現金のみの店も多いため、朝市に行く際は現金を用意しておくと安心です。2026年8月20日時点で、朝市全体の決済対応状況についての一律の案内は確認できていません。

1日のうちどの時間帯が狙い目ですか?

新鮮な魚介や人気商品を確実に買いたい場合は、開始直後の早朝(6時30分〜8時頃)が狙い目です。商品がなくなり次第、店をたたんでしまう店もあるため、11時ギリギリに行くと目当ての商品が売り切れている可能性があります。

下本町と仲本町、どちらの会場がおすすめですか?

どちらも同じ「勝浦朝市」で、出店内容も大きくは変わりません。訪れる日付によって会場が自動的に決まるため、選ぶというより「その日にどちらが開催されているか」を事前に確認する形になります。遠見岬神社(下本町)と高照寺(仲本町)、それぞれの神社仏閣を目印に散策を楽しめます。

子供連れでも楽しめますか?

ベビーカーでも通行できる通りで、食べ歩きできる軽食も多いため、子供連れでも楽しみやすい朝市です。屋外のため、夏場は暑さ対策、冬場は防寒対策をして訪れることをおすすめします。混雑する週末の午前中は人通りが多くなるため、小さな子供と一緒の場合ははぐれないよう注意してください。

輪島朝市・宮川朝市との違いは何ですか?

日本三大朝市はいずれも歴史ある朝市ですが、勝浦朝市は「会場が月の前半・後半で変わる」という珍しいルールを持つ点が特徴です。輪島朝市・宮川朝市にはないこのルールが、勝浦朝市ならではの個性になっています。

特急わかしお以外の行き方はありますか?

普通列車を乗り継いでJR外房線で向かう方法もありますが、東京方面からは特急わかしおを使う方が所要時間を短縮できます。高速バスなど別の交通手段については、2026年8月20日時点で確認できていません。時間に余裕があれば、外房線の車窓から見える海の景色を楽しみながら普通列車で向かうのも一つの選択肢です。

朝市で買った海産物はその日のうちに食べる必要がありますか?

干物や加工品は日持ちしますが、刺身用の生鮮魚介はできるだけ早めに食べるのがおすすめです。保冷剤・保冷バッグを持参し、購入後は温度管理に注意してください。遠方から来る場合は、加熱用や干物を中心に選ぶと持ち帰りやすくなります。

まとめ

勝浦朝市は1591年、元僧侶で武将だった植村泰忠が城下町の一環として開いたのが始まりで、430年以上続く日本三大朝市の一つです。毎月1日〜15日は下本町朝市通り、16日〜月末は仲本町朝市通りで、午前6時30分頃から11時頃まで開催されています(水曜・元日定休)。

週末は約50店が出店し、キサブロー・南蛮屋・朝市新鮮広場など食べ歩きで人気の店が揃うほか、房州産の鰹節や季節の野菜・干物のお土産探しにも向いています。専用駐車場はないため、タイムズ墨名駐車場(徒歩約5分・148台)など周辺の有料駐車場を利用してください。

電車の場合、東京駅から特急わかしおで約89分、勝浦駅から徒歩約10分です。朝市のあとは勝浦城跡や鵜原理想郷など周辺の観光スポットにも足を延ばせるほか、名物の勝浦タンタンメンで締めくくるのもおすすめです。

南房総版では、館山・勝浦を中心に南房総市・鴨川市・鋸南町のイベントや店舗情報を今後も取り上げていきます。

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