勝浦市植野にある「吉野酒造」は、天保元年(1830年)創業の酒蔵です。地酒「腰古井(こしごい)」の蔵元で、店舗兼主屋・南酒蔵・北酒蔵など9棟1基が国の登録有形文化財に登録されています。
この記事では、営業時間・駐車場・アクセスと、国登録有形文化財に指定された建物群、「腰古井」という銘柄名の由来についてまとめました。所在地は千葉県勝浦市植野571です。
営業時間・定休日
吉野酒造公式サイトによると、営業時間は平日8:00〜17:00、土曜・日曜・祝日は10:00〜17:00です。定休日は元旦と毎月第3・第5日曜日で、その前後に祝日がある場合は連休になります(吉野酒造公式サイト、2026年8月28日時点)。電話は0470-76-0215です。

9棟1基が国登録有形文化財
吉野酒造の店舗兼主屋・南酒蔵・煙突・北酒蔵・南蔵・北土蔵・旧馬屋・松尾神社・門・石塀は、2008年(平成20年)4月18日に国登録有形文化財(建造物)として登録されました。登録の単位は「9棟1基」で、酒造りに関わる建物群がまとまって残っている点が評価されています(千葉県教育委員会、2026年8月28日時点)。
創業からおよそ200年近く、酒蔵として使われてきた建物が今も現役で稼働しているというのがこの登録の特徴です。単なる保存展示ではなく、実際に酒造りが行われている場所として文化財に登録されている点が、見学時の見どころにもなっています。現在は14代目の吉野真一氏が蔵を継いでおり、2025年で登録有形文化財としては17年目、2026年で18年目を迎えます。

「腰古井」という銘柄名の由来
吉野酒造の代表銘柄「腰古井(こしごい)」は、勝浦市植野の古い地名「腰越(こしごえ)」に由来します。「腰越」の「越(ごえ)」と、古い井戸を意味する「古井(ごい)」を掛け合わせて名付けられたとされています。岩手県の南部杜氏が製造を担い、全国新酒鑑評会でも複数回入賞している実績があります。大吟醸をはじめ20種類以上の日本酒が揃っており、辛口から甘口まで幅広い味わいの中から好みの1本を選べます。
酒造りへのこだわり
吉野酒造では、私有地の山林から湧き出る自然水を仕込み水として使っています。「良い環境がよい酒を造る」という考え方のもと、以前は他の水源も検討されたことがあったとされますが、現在はこの自然水を使い続けています。
勝浦市公式サイトによると、精米は一度に約1,200kgのお米を扱い、普通酒クラスでは精米歩合70%まで約8時間かけて磨きます。吟醸クラスになると精米歩合60%以下まで磨くため、精米だけで倍以上の時間がかかるといいます。杜氏は岩手県の南部杜氏が担っており、伝統的な技術で醸造されています(勝浦市公式サイト、2026年8月28日時点)。
試飲・直売について
店舗では試飲ができますが、車を運転する場合は試飲できません。土産物店では見かけない銘柄も含めて、直接購入できる直売コーナーがあります。梅酒は2009年(平成21年)に発売された比較的新しい商品で、日本酒だけでなく果実酒も揃っている点が特徴です。
駐車場・アクセス
敷地内に駐車場がありますが、具体的な収容台数については2026年8月28日時点で確認できていません。訪問前に電話(0470-76-0215)で確認することをおすすめします。国登録有形文化財の建物群に囲まれた敷地のため、駐車の際は建物や石塀に車を近づけすぎないよう注意してください。
電車の場合、JR外房線「上総興津」駅から車で約10分です。車の場合、圏央道「市原鶴舞」インターチェンジから房総横断道路・国道297号・県道82号を経由して約40km・45分が目安です。細い道を通る区間もあるため、運転には注意してください。上総興津駅からは徒歩での移動も不可能ではありませんが、距離があるため、タクシーや送迎の利用が現実的です。
よくある質問
見学だけでも立ち寄れますか?
直売コーナーでの購入や試飲を目的に立ち寄ることができます。蔵の内部見学(製造工程の案内付きツアーなど)を行っているかどうか、また団体での見学予約が可能かどうかについては2026年8月28日時点で確認できていません。訪問前に電話で確認することをおすすめします。
試飲は誰でもできますか?
車を運転して来店した場合は試飲できません。公共交通機関やタクシーでの来店、または運転しない同行者がいる場合に試飲を検討してください。未成年者の試飲もできません。
定休日はいつですか?
元旦と、毎月第3・第5日曜日が定休日です。土曜・日曜・祝日も含めて営業していますが、営業時間が平日8:00〜17:00・土日祝10:00〜17:00と異なる点に注意してください。
荒天時の営業はどうなりますか?
店舗・直売コーナーでの買い物自体は通常通り可能とみられますが、台風などの荒天時は臨時休業になる場合もあります。訪問前に電話で確認することをおすすめします。
お土産や贈答用に向いていますか?
「腰古井」は大吟醸から普通酒まで20種類以上のラインナップがあり、価格帯も幅広いため、自分用にも贈答用にも選びやすいとされています。梅酒(2009年発売)のように比較的新しい商品もあり、日本酒があまり得意でない人への手土産にも向いています。ラベルには地名「腰越」に由来する名前の由来が書かれていることもあり、話のきっかけにもなります。
ドラマや映画のロケ地になったことはありますか?
登録有形文化財の建物群は、古い酒蔵の雰囲気を残していることから、テレビドラマなどのロケ地として使われたことがあるとされています。具体的な作品名については2026年8月28日時点で確認できていません。
まとめ
吉野酒造は、1830年創業・9棟1基が国登録有形文化財という歴史ある酒蔵です。現役の酒蔵として稼働しながら文化財として保存されている点が特徴で、代表銘柄「腰古井」は地名に由来する名前です。
営業時間は平日8:00〜17:00・土日祝10:00〜17:00、定休日は元旦と毎月第3・第5日曜日です。JR上総興津駅から車で約10分、試飲・直売コーナーもあわせて楽しめる、勝浦市の酒蔵見学スポットのひとつです。
200年近く続く酒蔵の建物と、そこで今も現役で造られている地酒の両方を同時に楽しめる点が、他の観光スポットとは違う魅力です。勝浦市を訪れる際の立ち寄り先の候補として、覚えておいて損はありません。
勝浦市内には高照寺や覚翁寺など見どころも点在しています。寺社めぐりの合間に酒蔵に立ち寄る、あるいは酒蔵見学を軸にドライブコースを組むなど、あわせて巡るプランもおすすめです。
南房総版では、館山・勝浦を中心に南房総市・鴨川市・鋸南町のイベントや店舗情報を今後も取り上げていきます。あわせて勝浦エリアの記事一覧もチェックしてみてください。
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