君津市には「九州ラーメン」を名乗る店が複数あります。これは偶然ではなく、1965年に日本製鉄(当時の八幡製鉄)が君津に製鉄所を開き、北九州市から社員とその家族約2万人が移住してきたという歴史に由来しています。この記事では、その背景を持つ豚骨ラーメンから、竹岡式の流れを汲む店、24時間営業のチェーンまで、君津市内で実際に営業しているラーメン店6軒を、住所・営業時間・定休日・価格帯とともに紹介します(2026年8月20日確認)。
- なぜ君津市に「九州ラーメン」があるのか
- 君津市のラーメン店6軒 比較表
- 各店の詳細
- 早朝・深夜に食べたいなら
- よくある質問
なぜ君津市に「九州ラーメン」があるのか
君津市北部、東京湾に面したエリアには、日本製鉄株式会社 東日本製鉄所 君津地区があります。1965年創業、1968年に第一高炉に火が入り、銑鋼一貫生産体制を確立した製鉄所で、敷地面積は東京ドーム約220個分にもおよびます。この製鉄所の操業にあたり、前身の八幡製鉄(北九州市)の社員とその家族、あわせて約2万人が君津に移住してきたとされ、「民族大移動」とまで呼ばれた出来事でした。この歴史的な人口移動によって、君津市には北九州の食文化、とりわけ豚骨ベースの「九州ラーメン」を扱う店が根付いたと考えられます。市原市・木更津市周辺では竹岡式ラーメンが主流ですが、君津市では竹岡式に加えて豚骨系の九州ラーメンも選択肢に入るという、房総エリアの中でも独特のラーメン地図が広がっています。

「民族大移動」とは何だったのか
1965年、当時の八幡製鉄(現在の日本製鉄)が君津に新しい製鉄所を建設するにあたり、北九州市の八幡製鉄所から多数の社員が転勤という形で君津へ移り住みました。社員本人だけでなく、その家族まで含めると、移住した人数はおよそ2万人にのぼるとされ、当時の地元メディアや報道でも「民族大移動」という言葉で表現されるほどの規模だったといいます。君津市の人口が製鉄所の操業を機に大きく増加し、街の姿そのものが変わったことがうかがえます。この歴史を踏まえると、君津市内に「九州ラーメン」を掲げる店が複数存在することにも、必然的な理由があったことが分かります。移住してきた人々が、故郷の味を懐かしんで作った、あるいは求めた結果として、豚骨ラーメンの店が根付いていったと考えるのが自然でしょう。1965年当時、旧・君津町の人口は4万人余りだったとされ、そこへ約2万人が短期間で流入したことになります。急激な人口増加を受けて、1970年には周辺の町村が合併して現在の「君津市」が誕生しました。合併の背景には、製鉄所の操業で得られる固定資産税収を町の収入として確保するため、人口規模を一定以上にする必要があったという事情もあったとされています。君津市公式サイトによると、2026年7月末時点の総人口は78,043人(男性39,741人・女性38,302人)です。1965年当時の人口4万人余りに、製鉄所の操業で約2万人が加わり、その後の市町村合併も経て、現在の人口規模まで拡大してきたことになります。
「君津豚骨」と呼ばれた食文化と、薄れゆく九州色
北九州からの移住者が集中した君津市三直・八重原エリアでは、かつて九州弁が標準語のように使われ、じゃんけんの掛け声が「ジャンケンポン」ではなく北九州式の「ジャンケンシー」に変わるほど、九州文化が色濃く残っていた時期がありました。地元の八重原小学校は1974年に児童数1,432人に達し、当時の千葉県内で最大規模の「マンモス校」になったと伝えられています。急増する児童を収容しきれず、校庭にプレハブ校舎が並んだといいます。11階建ての大和田団地など、当時としては珍しい高層集合住宅が建設されたのも、この人口急増を受けての対応でした。豚骨ラーメンは現地で「君津豚骨」というジャンル名で呼ばれるようになり、本場の九州よりもむしろ君津の方が昔ながらの豚骨ラーメンを味わえる、と評されたこともあったとされています。ただし、移住から半世紀以上が経過した現在では、当時ほどの九州色は薄れており、閉店してしまった九州料理店も少なくないといわれています。今回紹介した日吉九州らーめん八重原店のような店は、その時代の食文化を今に伝える、貴重な存在といえるでしょう。
製鉄所は今も君津の中心的な存在
日本製鉄 東日本製鉄所 君津地区は、現在も稼働を続ける国内トップクラスの製鉄所です。敷地面積は東京ドーム約220個分という広大な規模で、条鋼・厚板・薄板・鋼管など幅広い製品を製造しています。予約制での工場見学も実施されており、地域密着型の市民球団「日本製鉄かずさマジック」の支援や、地元の祭りへの参画など、地域振興にも積極的に関わっています。君津市を訪れる際、製鉄所の存在を意識しながらラーメン店を巡ると、単なるグルメ情報以上の、街の成り立ちを知る旅になるはずです。
君津市へのアクセス方法
東京方面から君津市へ向かう場合、東京湾アクアライン経由の高速バスが便利です。東京駅八重洲南口・八重洲中央口の「バスターミナル東京八重洲」地下2階から、アクアライン経由の高速バスに乗車すると、君津バスターミナルまで所要約65分、運賃は大人片道1,600円です。君津バスターミナルは君津市三直にあり、日吉九州らーめん八重原店の最寄りエリアにあたります。館山自動車道の君津インターチェンジも近く、車で東京・横浜方面からアクアラインを渡り、館山道を館山方向へ走って君津ICで降りるルートが一般的です。JR内房線を利用する場合は君津駅が最寄り駅で、駅から君津バスターミナル・君津市民文化ホール方面まではバスまたはタクシーで約15分かかります。日吉九州らーめん八重原店については、バス停「八重原A8棟前」から徒歩約2分という情報もあり、公共交通機関でも比較的アクセスしやすい立地です。ラーメン家おさ田・大ちゃんらーめん・ラーメンつくも・ラーメンワンちゃん常代店・ラーメン山岡家君津店は、いずれも君津駅からやや離れた住宅地・幹線道路沿いにあり、車での来店が現実的です。
君津市のラーメン店6軒 比較表
| 店名 | ジャンル | エリア | 定休日 |
|---|---|---|---|
| 日吉 九州らーめん 八重原店 | 九州ラーメン(豚骨)・おでん | 三直 | 水曜 |
| ラーメン家 おさ田 | ハイブリッド竹岡式 | 南久保 | 不定休 |
| 大ちゃんらーめん | 塩・味噌 | 常代 | 木曜(臨時休業あり) |
| ラーメンつくも | 昭和レトロ・秘境系 | 平田 | 月曜・水曜 |
| ラーメンワンちゃん 君津常代店 | 一般ラーメン | 常代 | 木曜(第3水曜も) |
| ラーメン山岡家 君津店 | 豚骨醤油(全国チェーン) | 南子安 | なし(24時間営業) |
各店の詳細
日吉 九州らーめん 八重原店
| 所在地 | 千葉県君津市三直1333 |
|---|---|
| 電話番号 | 0439-52-3166 |
| 営業時間 | 11:30〜14:00(情報源により14:30までとの記載もあり) |
| 定休日 | 水曜日 |
| 駐車場 | あり(6台程度) |
| 価格帯 | ラーメン400円、紅生姜ラーメン450円、チャーシューメン580円、おでん90円〜(2026年8月時点) |
白濁した豚骨スープの九州ラーメンと、90円からのおでんが名物の店です。細麺であっさりとした食感が特徴で、紅生姜を加えるとパンチが効いた味わいになります。注文の流れは「席を確保しておでんの列に並ぶ→好きなおでんを注文しつつラーメンも注文→着席して食べる」という独特のスタイルです。日曜は開店前から行列ができ、駐車場も満車になることが多いとされていますが、回転が速いため待ち時間は短めです。なお、同じ「日吉」を名乗る系列店として大和田エリアにも店舗があり、そちらでは長年にわたって270円という価格でラーメンを提供し続けてきたと伝えられています。八重原店とは店舗が異なるため価格はそのまま当てはまりませんが、日吉ブランド全体が「安さ」を看板にしてきたことがうかがえるエピソードです。
ラーメン家 おさ田
| 所在地 | 千葉県君津市南久保1丁目13-9 |
|---|---|
| 電話番号 | 0439-29-7010 |
| 営業時間 | 6:00〜15:00(スープがなくなり次第終了) |
| 定休日 | 不定休 |
公式Instagramでは「ハイブリッド竹岡式ラーメン」と紹介されており、富津市発祥の竹岡式をベースにしながら独自のアレンジを加えているとみられます。朝6時から営業しているのが最大の特徴で、早朝から働く人や、朝食としてラーメンを食べたい人の選択肢になります。スープがなくなり次第終了となるため、確実に食べたい場合は早めの来店がおすすめです。

大ちゃんらーめん
| 所在地 | 千葉県君津市常代5丁目4-2 |
|---|---|
| 電話番号 | 0439-55-0142 |
| 営業時間 | 11:00〜14:15(スープがなくなり次第終了) |
| 定休日 | 木曜日(臨時休業の場合あり) |
カウンター9席と小上がりを備えた、ランチタイムに行列ができることもある人気店です。塩ラーメンと味噌ラーメンがメインメニューで、竹岡式や九州ラーメンとはまた違う系統の味を楽しめます。
ラーメンつくも
| 所在地 | 千葉県君津市平田77-2 |
|---|---|
| 電話番号 | 0439-37-2964(つながりにくい場合あり) |
| 営業時間 | 11:00〜(平日は14時頃、土日は夕方までチャーシューがなくなり次第終了) |
| 定休日 | 月曜日・水曜日 |
「昭和レトロな君津の秘境ラーメン」と紹介されることもある一軒です。市街地からやや離れた立地で、知る人ぞ知る存在として地元で親しまれています。電話がつながりにくいという情報もあるため、確実に営業状況を知りたい場合は直接訪れるのも一つの方法です。
ラーメンワンちゃん 君津常代店
| 所在地 | 千葉県君津市常代3-1-1 |
|---|---|
| 電話番号 | 0439-52-5447 |
| 営業時間 | 11:00〜21:00 |
| 定休日 | 木曜日(情報源により第3水曜も休業との記載あり) |
11:00〜21:00という長い営業時間が特徴で、ランチだけでなく夕食にも対応できます。地元客からのランチタイムの評判が良い、地域に根ざした一軒です。
ラーメン山岡家 君津店
| 所在地 | 千葉県君津市南子安6-24-5 |
|---|---|
| 電話番号 | 0439-52-1633 |
| 営業時間 | 24時間営業 |
| 定休日 | なし(年中無休) |
豚骨醤油ベースの全国チェーン「ラーメン山岡家」の君津店です。24時間営業・年中無休のため、深夜勤務明けや早朝のドライブ帰りなど、他の店が閉まっている時間帯でも確実に食べられる選択肢になります。
豚骨・塩・味噌・竹岡式、味の系統で選ぶ
今回紹介した6軒は、味の系統がそれぞれ異なります。豚骨ベースは日吉九州らーめん八重原店とラーメン山岡家(豚骨醤油)の2軒、竹岡式のアレンジはラーメン家おさ田、塩・味噌はカウンター9席の大ちゃんらーめん、そして昭和レトロな雰囲気のラーメンつくもとラーメンワンちゃんは、より一般的な中華そば系の味わいとみられます。九州出身の方や、こってりした豚骨スープが好きな人は日吉から、あっさりめが好みなら大ちゃんらーめんから試すのがおすすめです。竹岡式に慣れている市原・富津・袖ケ浦エリアの読者にとっては、おさ田の「ハイブリッド」がどう違うのかを確かめる楽しみもあります。
価格帯で選ぶ
今回確認できた価格の中では、日吉九州らーめん八重原店のラーメン400円が最も手頃です。チェーン店のラーメン山岡家は、全国チェーンらしい標準的な価格帯(999円前後が一般的)とみられますが、この記事では君津店の正確な価格までは確認できていません。大ちゃんらーめん・ラーメンつくも・ラーメン家おさ田・ラーメンワンちゃんの具体的な価格も、今回の調査では確認しきれませんでした。予算を重視する場合は、まず日吉から訪れてみるのが確実です。
早朝・深夜に食べたいなら
今回紹介した6軒の中では、営業時間の幅に大きな違いがあります。ラーメン家おさ田は6:00から営業しており、早朝からラーメンを食べられる貴重な存在です。逆に、深夜まで、あるいは24時間対応してほしい場合は、ラーメン山岡家 君津店の一択になります。日吉九州らーめん八重原店・大ちゃんらーめん・ラーメンつくもは、いずれも「スープがなくなり次第終了」というスタイルで、ランチタイムに集中して営業する昔ながらの食堂型です。訪れる時間帯によって選ぶ店が変わってくるため、行きたい時間から逆算して店を決めるのがおすすめです。

本場・博多や北九州のラーメンとの違いは?
博多や北九州の豚骨ラーメンといえば、極細麺と「替え玉」文化がよく知られています。麺の量を少なめにして提供し、食べ終わったスープに追加の麺(替え玉)を入れてもらうことで、同じスープを最後まで楽しめる仕組みです。今回紹介した君津市内の店舗で、替え玉に対応しているかどうかは、公式サイトやSNSでは確認できませんでした。日吉九州らーめん八重原店は細麺を採用しており、麺の太さという点では博多ラーメンに近い系統といえますが、替え玉の可否や、麺の硬さ(バリカタ・カタなど)を選べるかどうかは、この記事の調査時点では分かりませんでした。気になる場合は、来店時に直接店舗へ確認することをおすすめします。テイクアウト・持ち帰り対応についても、6軒とも公式な案内が見当たらず、確認できていません。
よくある質問
- Q. 君津市に「九州ラーメン」があるのはなぜですか?
- A. 1965年の日本製鉄君津製鉄所の操業にともない、前身の八幡製鉄(北九州市)から社員とその家族約2万人が移住してきたことが背景にあるとされています。この人口移動によって、九州の食文化であるとんこつラーメンが君津に根付いたと考えられます。
- Q. 24時間営業の店はありますか?
- A. ラーメン山岡家 君津店が24時間・年中無休で営業しています。
- Q. 一番安く食べられる店はどこですか?
- A. 日吉九州らーめん八重原店のラーメンが400円からと、今回確認できた中では最も手頃な価格帯です。おでんも90円から注文できます。
- Q. 竹岡式ラーメンを食べられる店はありますか?
- A. ラーメン家おさ田が「ハイブリッド竹岡式ラーメン」を掲げています。富津市発祥の竹岡式とは少し違うアレンジが加えられているとみられます。
- Q. 早朝から営業している店はありますか?
- A. ラーメン家おさ田が6:00から営業しています。今回紹介した6軒の中で最も早い開店時間です。
- Q. 東京から車でどのくらいかかりますか?
- A. 東京湾アクアラインと館山自動車道を使い、君津ICで降りるルートが一般的です。高速バスの場合、東京駅八重洲南口から君津バスターミナルまで所要約65分、運賃は大人片道1,600円です。
- Q. 替え玉はできますか?
- A. 今回の調査では、6軒とも替え玉対応の可否を公式には確認できませんでした。日吉九州らーめん八重原店は細麺を採用していますが、替え玉の有無は来店時に直接ご確認ください。
- Q. JR君津駅から歩いて行ける店はありますか?
- A. 6軒とも君津駅から一定の距離があり、徒歩での来店は現実的ではありません。日吉九州らーめん八重原店はバス停「八重原A8棟前」から徒歩約2分という情報があるほか、その他の店舗は車での来店が基本です。
- Q. クレジットカードや電子マネーは使えますか?
- A. 今回の調査では、6軒とも公式にキャッシュレス対応を案内している情報が見当たりませんでした。全国チェーンのラーメン山岡家以外は現金のみの可能性も考えられるため、念のため現金を用意しておくと安心です。
- Q. 一番混雑するのはどの店・どの時間帯ですか?
- A. 日吉九州らーめん八重原店の日曜ランチタイムが特に混雑しやすいとされています。大ちゃんらーめんもカウンター9席と席数が限られているため、平日ランチのピーク時間帯は満席になりやすいと考えられます。

閉店を確認して除外した店について
今回の調査過程で、君津市内の「いしまる家」というラーメン店の情報も見つかりましたが、SNS上の投稿を確認したところ、2025年5月31日をもって閉店していることが分かりました。閉店から1年以上が経過している店舗を現役店として紹介すると、実際に訪れた読者が無駄足になってしまうため、この記事では紹介対象から除外しています。ラーメン店は個人経営の比率が高く、他業種と比べても閉店・移転のペースが速いジャンルです。この記事で紹介している6軒についても、2026年8月20日時点で営業を確認した情報であり、今後変わる可能性がある点はあらかじめご了承ください。
確認できていないこと
以下は2026年8月20日時点で確認できていません。分かり次第追記します。
- 各店の駐車場台数(日吉九州らーめん八重原店以外)
- 大ちゃんらーめん・ラーメン家おさ田・ラーメンつくも・ラーメンワンちゃんの具体的なメニュー価格
- 各店のキャッシュレス決済への対応状況
- ラーメン家おさ田の「ハイブリッド竹岡式」の具体的な調理法の詳細

内房エリア5市のラーメン系統を比べる
| 市 | 主なラーメン系統 | 背景 |
|---|---|---|
| 市原市 | 竹岡式ラーメン(醤油だれ+豚肉煮汁) | 隣接する富津市発祥の竹岡式が広く浸透 |
| 富津市 | 竹岡式ラーメン発祥地 | 1955年創業とされる「梅乃家」が元祖 |
| 袖ケ浦市 | ホワイトガウラーメン(白い豚骨×濃口醤油) | 市内の複数店が独自に展開するご当地系 |
| 君津市 | 九州ラーメン(豚骨)+竹岡式のアレンジ | 1965年の製鉄所操業にともなう北九州からの人口移住 |
内房エリアの4市を比べると、市原市・富津市は竹岡式ラーメンを軸にした系統でまとまっているのに対し、袖ケ浦市はホワイトガウラーメンという独自路線、そして君津市は九州ラーメンという、地理的に近い割には系統がまったく異なる食文化を持っています。これは、竹岡式が漁師の作業食という房総半島独自の生活から生まれたのに対し、君津市の九州ラーメンは製鉄所という近代産業の誘致にともなう外部からの人口流入という、まったく異なる成り立ちを持つためです。同じ内房沿いのわずか数十キロの範囲に、成り立ちの異なる複数のご当地ラーメン文化が共存している点は、房総エリアのラーメン地図を俯瞰したときに見えてくる大きな特徴の1つといえます。
日本製鉄かずさマジックと地域とのつながり
君津市と製鉄所の関係は、食文化だけにとどまりません。日本製鉄は、君津市を拠点とする社会人野球チーム「日本製鉄かずさマジック」を支援しており、地域のスポーツ振興にも関わってきました。製鉄所自体も、予約制での工場見学を受け入れているほか、地元の祭りへの参画など、地域と密接な関わりを保ち続けています。1965年の操業開始から60年以上が経過した現在も、君津市にとって製鉄所は経済面・雇用面での中心的な存在であり続けており、今回紹介したラーメン店の食文化も、この産業と地域の結びつきの延長線上にあるものだといえます。ラーメンを食べに訪れた際、製鉄所の煙突や工場の明かりを目にする機会があれば、その背景にある60年以上の歴史にも思いを馳せてみると、また違った見方ができるかもしれません。
市原市・富津市・袖ケ浦市との違い
房総エリアのラーメン地図を比べると、市原市・富津市・袖ケ浦市は竹岡式ラーメンを軸にした個性があるのに対し、君津市は九州ラーメン(豚骨)という異質な文化が混ざっているのが特徴です。これは製鉄所という大規模産業施設の存在が、街の食文化そのものに影響を与えた珍しい例と言えます。同じ内房エリアでも、隣接する市によってラーメンの系統がこれだけ違うというのは、房総全体のラーメン文化を俯瞰したときに見えてくる面白さの1つです。竹岡式ラーメンを食べ慣れた人ほど、君津市の豚骨ラーメンとの違いを新鮮に感じられるはずです。
混雑しやすい時間帯・曜日はいつか
今回紹介した6軒のうち、日吉九州らーめん八重原店は特に日曜のランチタイムに行列ができやすいとされています。おでんの列とラーメンの注文列が同時に発生する独特のスタイルのため、混雑時は席の確保にも時間がかかることがあります。大ちゃんらーめんもカウンター9席という限られた席数のため、平日のランチタイム(12:00〜13:00頃)は満席になりやすいと考えられます。逆に、ラーメン家おさ田は6:00からの早朝営業のため、朝一番の時間帯であれば比較的落ち着いて食べられる可能性があります。ラーメン山岡家は24時間営業のチェーン店という特性上、深夜から早朝にかけての時間帯は他の店に比べて空いていることが多いと考えられますが、この記事では実際の混雑状況までは確認できていません。確実に座りたい場合は、開店直後や、ランチタイムのピークを外した14時前後を狙うのがおすすめです。
支払い方法について
今回紹介した6軒の支払い方法について、公式サイトやSNSで明確にキャッシュレス対応を案内している店舗は見当たりませんでした。ラーメン山岡家は全国チェーンのため、電子マネーやQRコード決済に対応している可能性が高いと考えられますが、君津店個別の対応状況はこの記事では確認できていません。個人経営の色が強い日吉九州らーめん八重原店・ラーメン家おさ田・大ちゃんらーめん・ラーメンつくも・ラーメンワンちゃんについては、現金のみで営業している可能性も考えられるため、心配な場合は現金を用意して訪れることをおすすめします。
座席数・団体利用について
今回紹介した店舗の多くは、昔ながらの小さな食堂やカウンター中心の造りです。大ちゃんらーめんはカウンター9席と小上がりがあると確認できましたが、それ以外の店の座席数については、この記事では確認できていません。日吉九州らーめん八重原店は日曜に行列ができるほどの人気店のため、団体での訪問を考えている場合は、時間帯をずらすか、事前に電話で相談しておくと安心です。ラーメン山岡家は全国チェーンのため、比較的席数に余裕があると考えられますが、正確な座席数はこの記事では確認していません。
1日で複数軒を回るなら
営業時間の異なる6軒をうまく組み合わせれば、1日で複数軒を回ることも可能です。まず朝6:00の開店に合わせてラーメン家おさ田で朝ラーメンを済ませ、その後11:00〜14:15頃の間に大ちゃんらーめん(塩・味噌)または日吉九州らーめん八重原店(豚骨)でランチを楽しみ、夜は21:00まで営業しているラーメンワンちゃん君津常代店、あるいは24時間営業のラーメン山岡家君津店で締める、という組み合わせが考えられます。ただし、いずれの店も1食あたりの満腹感は十分にあるラーメンのため、無理に詰め込むよりは、1日1〜2軒を目安に、系統の違いをじっくり食べ比べる方が満足度は高いはずです。ラーメンつくもは営業時間が平日と土日で異なり、電話がつながりにくいこともあるため、訪問前に立ち寄れるかどうかを現地で確認するのが確実です。
この記事の調べ方
この記事は、日本製鉄公式サイト・西日本新聞の報道記事を一次情報として、製鉄所の歴史的背景を確認したうえで作成しました。各店の営業時間・価格については、房総タウン.com・TikTok投稿・各店公式Instagramなど、複数の情報源を照合しています。いしまる家のように、検索の過程で「閉店済み」という情報を発見した店舗は、実在確認のうえこの記事からは除外しました。ラーメン店は個人経営が多く、閉店や移転が起こりやすいジャンルです。この記事の情報も、時間の経過とともに古くなる可能性があるため、来店前には可能な範囲で最新情報の確認をおすすめします。
この記事のまとめ
君津市のラーメン事情は、製鉄所の操業という産業史と切り離せない関係にあります。北九州からの大規模な人口移動が、豚骨ベースの九州ラーメンという食文化をこの地に根付かせました。竹岡式のアレンジを加えた店、24時間営業のチェーン店まで含めると、君津市は房総エリアの中でも特にラーメンのジャンルが多様な街だと言えます。歴史的な背景を知ったうえで一杯を味わうと、また違った楽しみ方ができるはずです。
あわせて読みたい
- 日本製鉄君津製鉄所の歴史・規模:日本製鉄公式サイト、西日本新聞
- 北九州からの移住・「君津豚骨」文化・八重原小学校のマンモス校化など:デイリーポータルZ
- 君津市へのアクセス(高速バス・君津バスターミナル):君津市民文化ホール公式サイト
- 日吉九州らーめん八重原店:TikTok投稿(@bosogourmet)、房総タウン.com
- ラーメン家おさ田:公式Instagram
- 大ちゃんらーめん:房総タウン.com、るるぶ&more.
- ラーメンつくも:房総タウン.com
- 各店の住所・電話番号・営業時間:エキテン・NAVITIME・ホットペッパーグルメ・楽天ぐるなび等の複数情報源を照合
- 君津市の人口統計(2026年7月末時点78,043人):君津市公式サイト
補足:営業時間・定休日・価格は変更される場合があります。お出かけ前に各店へ直接ご確認ください。



