久留里城は天守に入れません|2023年5月から立入禁止、資料館と駐車場130台は無料

久留里城の天守閣

君津市の久留里城は、2023年(令和5年)5月11日の地震のあとから、天守閣が立入禁止になっています。3年以上たった2026年9月1日時点でも、中には入れません。

ただし外観は見学できます。ふもとの久留里城址資料館は通常どおり開館していて、入館は無料駐車場も130台で無料です。

観光の案内には「天守閣も無料で入場できます」と書かれているものがありますが、いまは登れません。

目次

天守閣は2023年5月から立入禁止です

項目内容
いつから令和5年5月11日の地震後
理由天守閣の屋根上にある鯱瓦(しゃちがわら)が破損・落下したため。余震などによるさらなる被害を防ぐため
いつまで「当面の期間」——終了時期は示されていません

屋根の上の飾り瓦が落ちたことが理由です。建物そのものに入れないだけで、城跡に行けないわけではありません。

市がこの案内を最後に更新したのは2025年1月31日です。それから1年半以上、状況が変わったという発表はありません。

外観・資料館・登城道は大丈夫です

対象状況
天守閣の中立入禁止
天守閣の外観見学できます
久留里城址資料館通常どおり開館
登城道令和6年3月1日から通行可能

登城道は別の被害も受けていました。令和5年6月の大雨で被災し、そのあと災害復旧が完了して、令和6年3月1日から通れるようになりました。

つまり山を登って天守の前まで行き、外から眺めることはできます。中に入れないだけです。

資料館は無料。開館は9時から16時30分

項目内容
開館時間午前9時00分〜午後4時30分
入館料無料
所在地〒292-0422 千葉県君津市久留里字内山
電話0439-27-3478

入館料は無料です。天守に登れない代わりに、資料館で久留里城の歴史を見ることになります。

休館日が独特です。「祝日の翌日」も休みます

2026年9月の資料館。休館は24日と25日。21〜23日の3連休は開館
2026年9月の資料館。休館は24日と25日です。21〜23日の3連休(敬老の日・国民の休日・秋分の日)はすべて開館します

ここが見落としやすいところです。

休館日
月曜日(ただし月曜日が祝日に重なる場合は開館し、翌日休館
祝日の翌日
年末年始

「祝日の翌日」が休みになるという決まりがあります。祝日が続く月は、休館日が増えます。

君津市が公表している「令和8年度 久留里城址資料館 開館カレンダー」(PDF)で、2026年9月の実際の休館日を確認しました。2026年9月は次のとおりです。

資料館理由
9月21日(月)敬老の日開館月曜が祝日なので開館
9月22日(火)国民の休日開館開館カレンダーで確認
9月23日(水)秋分の日開館開館カレンダーで確認
9月24日(木)休館開館カレンダーで確認
9月25日(金)休館開館カレンダーで確認

9月21日〜23日は、敬老の日・国民の休日・秋分の日と3日連続で祝日にあたりますが、3日ともすべて開館します。休館になるのは、その後の24日と25日です。

この休館日パターンは、資料館の休館ルール(月曜が祝日なら開館し翌日休館・祝日の翌日・年末年始)の文章だけからは、そのまま導き出せません。実際、9月29日(火)も休館日ですが、前日28日は祝日ではない普通の月曜休館日で、ルールの文言だけでは29日が休みになる理由を説明できません。つまり、この規則の文章だけを当てはめて他の月の休館日を計算するのは危険です。行く予定がある月は、必ず「開館カレンダー」のPDFで直接確認してください。

なお9月22日は、内房の博物館4館がそろって休みになる日でもあります。詳しくは内房の博物館4館の記事をご覧ください。

天守閣は1978年に建てられたものです

久留里城の天守閣(君津市久留里字内山)。屋根の上にあるのが、2023年5月の地震
久留里城の天守閣(君津市久留里字内山)。屋根の上にあるのが、2023年5月の地震で破損・落下した鯱瓦です。写真: Abasaa/パブリックドメイン

入れないと聞くと残念に思えますが、この天守閣は昭和52年(1977年)に建設が始まり、昭和53年(1978年)3月に竣工したものです。江戸時代から残っている建物ではありません。

そして中の展示は「全国各地に現存する古城を写真パネルで紹介」という内容です。久留里城そのものの資料は、ふもとの資料館のほうにあります。

つまり久留里城の歴史を見たい人にとって、本命は資料館のほうです。天守に入れないことで見られなくなるのは、全国の古城の写真パネルということになります。

資料館は二の丸跡。展示は3部構成です

久留里城址資料館は昭和54年(1979年)に開館し、「幾百年のむかしより上総の名城として知られた久留里城の二の丸跡」に建っています。資料館そのものが城跡の一部です。

2階の展示室は「ふるさとの歴史と自然をたずねて」をテーマに、3つに分かれています。

区分内容
郷土を掘る市内各所の遺跡から出土した石器・土器・木製品を、写真や地図と合わせて展示。古代人の生活を紹介
城と武士久留里城の築城伝説、戦国時代の里見氏、江戸時代の土屋氏・黒田氏の資料。黒田氏については当時の天守や城主の居館を模型で再現。城郭の絵図、城からの出土遺物、甲冑・刀剣・調度品
信仰と文化絵馬・神楽道具などから、人々のくらしと信仰のかかわりを紹介

「当時の天守や城主の居館を模型により再現」という展示があります。いま建っている天守閣に入れなくても、江戸時代の天守の姿は資料館で模型として見られます。

屋外に上総掘りの櫓と、新井白石の銅像があります

建物の外にも展示があります。

  • 「上総掘り」の足場(櫓)を復元展示
  • 新井白石の銅像(資料館前)

上総掘りは、この地域で生まれた井戸を掘る技術です。その足場である櫓が、実物大で復元されています。久留里が名水の町であることと、この技術は直接つながっています。

新井白石の銅像が建っているのは、白石が久留里と縁のある人物だからです。江戸時代の学者で政治家として知られる人ですが、その像が久留里城のふもとにあります。

屋外の展示は資料館の外にあるので、資料館の休館日でも見られる可能性があります。ただしこの記事では、休館日に敷地へ入れるかどうかまでは確認していません。

駐車場は130台で無料です

項目内容
場所資料館の建つ山のふもと
乗用車130台
大型バス6台
料金無料

130台が無料です。ふもとに停めて、そこから登城道を上がる形になります。

君津市の観光ページには、駐車場からの目安時間として「資料館まで15〜20分、資料館から天守までさらに5分、合計20〜25分程度」との記載があります。急な坂道なので、閉館時刻(16時30分)から逆算するときはこの時間を見込んでください。

アクセスは駅から徒歩35分。車ならICから15分

手段経路
電車JR久留里線 久留里駅から徒歩35分
バス久留里城三の丸跡バス停から徒歩15分
圏央道木更津東ICから鴨川方面へ15分

駅から歩くと35分かかります。電車で行くなら、この距離を見込んでください。バス停からなら15分です。

車なら木更津東ICから15分と近いです。道の駅うまくたの里が同じ木更津東ICのすぐ横にあるので、寄り道を組み合わせられます。

久留里は名水と酒蔵の町です

久留里城から見た久留里の町。地下水が豊富な土地で、酒蔵が5軒あります。写真: A
久留里城から見た久留里の町。地下水が豊富な土地で、酒蔵が5軒あります。写真: Abasaa/パブリックドメイン

城だけを目的に行くにはやや遠い場所ですが、久留里は水と酒で知られた町です。君津市が周辺の見どころとして挙げているものです。

  • 久留里の大井戸 自噴井戸
  • 山本の「殿の下井戸」
  • 上総掘り用具——地下水を掘るための伝統的な道具

酒蔵

  • 吉崎酒造宮崎酒造森酒造店須藤本家藤平酒造

酒蔵が5軒あります。地下水が豊富な土地で、その水を使った酒造りが続いてきた町です。「上総掘り」は久留里を含むこの地域で生まれた井戸掘りの技術で、その用具が見どころとして挙げられています。

そのほか、味楽囲(みらい)、雨城楊枝(うじょうようじ)、ホンモロコ、光永ファーム、西野直売所 Kokko、カズサの郷 愛彩畑などが紹介されています。

毎年10月下旬から11月にかけて、久留里駅周辺で「久留里城まつり」が開かれています。手作り甲冑をまとった武者行列が名物です。2025年(令和7年)10月26日に予定されていた第45回は中止となりましたが、第46回は2026年11月1日(日)10:00〜15:00に開催予定です(会場:君津市久留里市場192-5、久留里駅周辺)。荒天時の扱いは情報源によって「小雨決行」「雨天中止」と記載が食い違っており、この記事では判断していません。最新情報は久留里城まつり実行委員会(0439-27-3501)へ確認してください。

行く前に、この順番で確認します

  1. 天守閣には入れないことを前提にする。2023年5月からで、終了時期は示されていません
  2. 資料館の休館日を見る。月曜と祝日の翌日が休みですが、2026年9月は21〜23日の3連休はすべて開館。休館は24日と25日です
  3. 閉館は16時30分。山を登る時間を含めて逆算してください
  4. 車なら木更津東ICから15分。駐車場は130台で無料です
  5. 電車なら久留里駅から徒歩35分を見込んでください
  6. 城だけでなく水と酒も。自噴井戸と酒蔵5軒があります

この記事で確認できなかったこと

  • 天守閣の立入禁止がいつ解除されるか。市の案内は「当面の期間」で、終了時期は示されていません
  • 久留里城の築城の歴史や天守の高さ。この記事では扱っていません
  • 井戸の本数と、水を汲めるかどうか。市のページには名称のみで、汲水の可否や条件は記載されていません
  • 酒蔵の見学の可否と営業時間。名称のみの掲載でした
  • JR久留里線の運行状況。この記事では扱っていません。電車で行く場合は事前に確認してください
  • 久留里城まつりの荒天時対応。情報源によって「小雨決行」「雨天中止」の記載が食い違っており、この記事では判断していません
  • 資料館の特別展の有無と料金。常設の入館料が無料であることのみ確認しました

内容は2026年9月1日時点で君津市が公表しているものです(天守閣の立入禁止の案内は2025年1月31日更新)。立入禁止の状況は変わることがあります。出かける前に久留里城址資料館(0439-27-3478)へ確認してください。

出典

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