鋸南町吉浜にある「菱川師宣記念館」は、「浮世絵の祖」と呼ばれる絵師・菱川師宣の出身地に建てられた美術館です。昭和60年(1985年)3月21日に開館し、以来40年近くにわたって菱川師宣の作品・資料を紹介してきました。道の駅きょなんに隣接しています。
この記事では、入館料金・営業時間・駐車場・アクセスをまとめました。住所は〒299-1908 千葉県安房郡鋸南町吉浜516です。
入館料金
千葉県公式観光サイト「ちば観光ナビ」によると、入館料金は一般・大学生500円(団体400円)、小・中・高校生400円(団体300円)です(ちば観光ナビ、2026年8月21日時点)。未就学児の料金については2026年8月21日時点で公式サイトに明記がなく、確認できていません。
営業時間・定休日
営業時間は9:00〜17:00(入館は16:30まで)です。定休日は月曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始(12月29日〜1月3日)です。

「浮世絵の祖」菱川師宣とは
菱川師宣は、1630年頃(寛永年間中頃)に安房国保田(現在の鋸南町保田)で生まれたとされています。縫箔刺繍業を営む父・菱川吉左衛門と母・オタマの間に、7人兄弟の第4子長男として誕生しました。元禄7年(1694年)6月4日、江戸で亡くなったと伝わります(鋸南町公式サイト、2026年8月21日時点)。
代表作は肉筆画「見返り美人図」です。文章を少なく、挿絵を大きく取り入れた絵本で江戸庶民の人気を獲得し、鑑賞用の一枚絵木版摺りを手がけたことから「浮世絵の祖」と呼ばれています。歌舞伎・吉原遊里の風俗を描写し、独自の女性美を追求した絵師とされています。
それまでの絵は本の挿絵として文章の添え物にとどまっていましたが、師宣は絵そのものを主役にした一枚絵という新しい形式を確立しました。この発想の転換が、後の浮世絵版画という一大ジャンルにつながっていったとされています。俗称は吉兵衛、晩年には剃髪して「友竹」と号したと伝わります。房総の一漁村から江戸へ出て、日本美術史に名を残す絵師になったという経歴自体も、記念館を訪れる際に知っておきたい背景です。
作品の落款には「房陽」「房國」といった房総にちなむ号を冠しており、地元・保田への愛着がうかがえます。地元の別願院には梵鐘を寄進した記録も残っています。もともとは縫箔刺繍業の家に生まれた師宣が、江戸で絵師として名を成した後も、生まれ故郷への思いを作品に刻み続けていたことがうかがえるエピソードです。

アクセス
車の場合、富津館山道路の鋸南保田インターチェンジから約5分です。国道127号沿いの「道の駅きょなん」内にあります。電車の場合、JR内房線「保田」駅または「安房勝山」駅から徒歩約15分です。
駐車場
駐車場は乗用車60台・大型バス5台分で、料金は無料です。道の駅きょなんに併設された駐車場のため、収容台数には余裕があり、繁忙期でも駐車場探しに困りにくいと考えられます。
屋内の展示施設のため、雨天でも問題なく見学できます。台風など荒天時の臨時休館については、2026年8月21日時点で公式な取り決めは確認できていません。悪天候が予想される日は、訪れる前に電話で開館状況を確認することをおすすめします。雨の日の観光先としても選びやすい施設です。
周辺の見どころ
記念館が併設されている「道の駅きょなん」では、地元の農産物・海産物の直売も行われています。美術館の見学とあわせて、道の駅での買い物や休憩も楽しめる立地です。道の駅自体の営業時間・定休日は美術館とは別に設定されている可能性があるため、詳しくは道の駅きょなんに直接確認してください。
鋸南町には他にも、廃校を活用した「道の駅保田小学校」、漁協直営の食事処「保田漁協ばんや」があります。菱川師宣記念館とあわせて、鋸南町の複数のスポットを1日で巡ることもできます。
鋸南町は日本三大水仙群生地の一つとしても知られ、江月水仙ロードなど季節の観光スポットも周辺にあります。菱川師宣ゆかりの地としての歴史と、自然の景観、両方を楽しめるエリアです。
富津館山道路の鋸南保田インターチェンジ周辺には、これらのスポットが比較的近い距離に集まっているため、車での周遊がしやすいエリアでもあります。1日かけて鋸南町の複数のスポットを巡る観光プランを立てやすい土地柄です。歴史・自然・グルメと、テーマの異なるスポットが集まっている点も鋸南町の魅力です。
よくある質問
見学にはどれくらい時間がかかりますか?
2026年8月21日時点で、公式な所要時間の目安は確認できていません。展示内容をじっくり見る場合は1時間程度、要点だけを見る場合は30分程度を目安に計画することをおすすめします。道の駅きょなんでの買い物や休憩も含めると、全体で2時間程度の滞在を想定しておくとゆとりを持てます。
常設展以外に企画展はありますか?
2026年8月21日時点で、企画展の開催状況についてこの記事では確認できていません。訪れる前に公式サイトで最新の展示情報を確認することをおすすめします。
子供と一緒に楽しめますか?
浮世絵という日本の伝統美術に触れられる施設のため、社会科見学や歴史学習として子供と訪れる家族もいると考えられます。小・中・高校生の入館料金が別途設定されている点からも、幅広い年齢層を想定した施設です。地元出身の偉人について学べる郷土学習の場としても活用できます。
写真撮影はできますか?
2026年8月21日時点で、館内の撮影可否について公式な案内が確認できていません。美術館・博物館では作品保護のため撮影が制限されることが多いため、訪れた際に係員へ確認することをおすすめします。
見返り美人図の実物を見られますか?
2026年8月21日時点で、常設展示の内容や、複製・実物の展示状況について公式サイトに詳しい記載がなく確認できていません。訪れる目的によっては、事前に展示内容を問い合わせておくと安心です。
団体割引はありますか?
あります。一般・大学生は団体400円、小・中・高校生は団体300円です(20名以上が目安と考えられますが、正確な人数条件は2026年8月21日時点で確認できていません)。団体での見学を予定している場合は、事前に施設へ確認してください。バス旅行の立ち寄り先としても利用しやすい設定です。
まとめ
菱川師宣記念館は、「浮世絵の祖」と呼ばれる菱川師宣の出身地・鋸南町保田にゆかりのある美術館です。入館料金は一般500円、営業時間は9:00〜17:00(月曜定休)です。
道の駅きょなんに隣接し、駐車場は無料60台と利用しやすい立地です。富津館山道路の鋸南保田インターチェンジから約5分、JR「保田」「安房勝山」両駅から徒歩約15分でアクセスできます。
江戸時代に活躍した絵師の足跡を、生まれ故郷である鋸南町でたどれる貴重な施設です。浮世絵に興味がある人はもちろん、房総の歴史を知りたい人にもおすすめのスポットです。
1985年の開館から40年近く、地元出身の絵師の功績を伝え続けてきた施設です。道の駅きょなん・保田小学校・保田漁協ばんやと、鋸南町の見どころをあわせて巡る計画も立ててみてください。
南房総版では、館山・勝浦を中心に南房総市・鴨川市・鋸南町のイベントや店舗情報を今後も取り上げていきます。


