南房総市白浜町にある「野島埼灯台」は、関東地方最南端に立つ登れる灯台です。国の登録有形文化財に指定されており、日本で2番目に古い洋式灯台としても知られています。
この記事では、参観料金・開館時間・駐車場・アクセスと、関東大震災で一度倒壊した灯台の歴史をまとめました。所在地は千葉県南房総市白浜町白浜630です。
参観料金
灯台を管理する公益社団法人燈光会によると、参観料金は中学生以上300円です。小学生以下と障害者手帳を持つ人およびその同行者1名は無料です(燈光会公式サイト、2026年8月25日時点)。

【2026年9月9日追記】燈光会公式サイトを再確認しましたが、参観料金・参観時間・昼時間休業(正午〜午後1時)とも、8月25日時点の内容から変更はありませんでした。
開館時間・定休日
開館時間は季節と曜日で細かく分かれています。午前は土日等8:30〜12:00・平日9:00〜12:00、午後は3〜9月の土日等13:00〜17:00・平日13:00〜16:30、10〜2月は13:00〜16:00です。正午から午後1時は昼休みとして参観できません。入場は各時間帯の終了20分前までです。定休日の記載はなく、通年で参観できる施設です。
灯台の歴史
野島埼灯台は明治2年12月21日(新暦1870年1月22日)に初点灯しました。観音埼灯台に次いで、日本で2番目に古い洋式灯台です。F・L・ヴェルニーを首長とするフランス人技師たちによって設計されました。
この灯台は、江戸幕府が慶応2年(1866年)にアメリカ・イギリス・フランス・オランダの4か国と結んだ「江戸条約」によって建設が約束された8つの灯台の1つです。開国にともなう航路標識の整備という、日本の近代化を象徴する経緯を持つ灯台といえます。白い八角形の姿から「白鳥の灯台」という愛称でも親しまれています。
1923年(大正12年)9月1日の関東大震災で、地上6メートルの位置から折れて倒壊するという被害を受けました。その後1925年(大正14年)8月15日、白色塔形(八角形)のコンクリート造として再建され、これが現在の灯台の姿です。もともとの灯台と現在の灯台は、同じ場所に立つ別の構造物ということになります。
灯台の高さ・構造
現在の灯台は地上から構造物頂部まで29メートル、平均水面上から灯火までは36メートル、地上から灯火までは24メートルです。塔内にはらせん階段があり、上まで登ると太平洋を一望できる展望台にたどり着きます。晴れた日には伊豆大島や富士山が見えることもあります。

アクセス(公共交通機関の詳しい経路)
燈光会公式サイトによると、JR内房線 千倉駅から安房白浜駅まではバスで約30分、そこから灯台までは徒歩約20分です。館山駅からは日東バスで約35分、JRバス関東で約50分、いずれも「野島埼灯台口」バス停から徒歩約10分です。バスの本数は時間帯によって差があるため、事前に時刻表を確認しておくと安心です。
周辺の見どころ
敷地内には、灯台の歴史や航路標識業務、フレネル式レンズの展示が見られる「きらりん館」があります。灯台に関する資料をじっくり見たい人にもおすすめの施設です。散策路沿いには「愛の鐘」も設置されており、カップルや家族連れの記念撮影スポットになっています。
灯台周辺は白浜野島崎園地として整備されており、太平洋の荒波が作り出す岩礁地帯の景観も見どころのひとつです。房総半島の最南端という立地から、初日の出のスポットとしても知られています。
灯台としての性能:光は約31km先まで届く
燈光会公式サイトによると、現在の野島埼灯台の灯質は「単閃白光、毎15秒に1閃光」、光度は730,000カンデラ、光達距離は17.0海里(約31km)です。光が届く範囲(明弧)は254度から101度までとされています。位置は北緯34度54分06秒・東経139度53分18秒です。実際に船からこの灯りを頼りに東京湾へ入っていく大型船の列を、灯台から遠望できることもあります。
フレネル式レンズとは
きらりん館で展示されているフレネル式レンズは、灯台の光を遠くまで届けるために使われてきた特殊なレンズです。同心円状に薄いレンズを重ねる構造で、通常の凸レンズよりも軽く薄く作れるのが特徴です。かつて実際に野島埼灯台で使われていたものが、歴史資料として展示されています。
登れる灯台としての価値
日本には3,000基以上の灯台がありますが、内部を一般公開して参観できる「登れる灯台(参観灯台)」は、全国で16基に限られています(出典:燈光会公式サイト、2026年8月25日時点)。野島埼灯台はそのうちの一つで、関東地方でも貴重な存在です。灯台から見る太平洋の眺めは、地上からでは味わえない高さからの景色として親しまれています。
アクセス
車の場合、館山自動車道「富浦」インターチェンジから国道127号・410号経由で野島埼灯台まで向かいます。電車・バスの場合、JR内房線「館山」駅からタクシーまたは路線バス(日東バス・JRバス関東)で「野島埼灯台口」下車です。「安房白浜」バス停からは徒歩約5分です。
駐車場
灯台の施設自体には専用駐車場がなく、近隣の南房総市営「白浜野島崎園地駐車場」(南房総市白浜町白浜623-13)が利用できます。24時間利用可能で無料です。台数の詳細は2026年8月25日時点で確認できていないため、繁忙期は満車になる可能性も考慮しておくと安心です。
よくある質問
雨の日でも参観できますか?
屋外の灯台ですが、通常の雨天であれば参観できます。荒天時の休館については2026年8月25日時点で確認できていないため、悪天候時は事前に問い合わせることをおすすめします。
階段はきついですか?
らせん階段を上る構造で、段数や所要時間の詳細は2026年9月9日時点でも公式サイトに記載がなく確認できていません。歴史的建造物のためエレベーターは設置されていないとみられ、車椅子やベビーカーでの登頂は難しいと考えられますが、この点についても公式な案内は確認できていません。動きやすい靴での参観をおすすめします。
登録有形文化財とは何ですか?
国が指定する文化財の一種で、歴史的な建造物を保存・活用するための制度です。野島埼灯台は建造物としての価値が認められ、登録有形文化財に指定されています。
写真撮影はできますか?
展望台や敷地内での記念撮影を楽しむ人が多いスポットです。三脚使用など詳細なルールは現地の案内表示で確認してください。
初日の出は見られますか?
房総半島最南端という立地から、元日には初日の出を目当てに多くの人が訪れます。年末年始(12月29日〜1月3日)は土日祝等と同じ扱いで8:30〜16:00の参観時間になりますが、元日当日の早朝に特別な対応があるかどうかは2026年9月9日時点で確認できていないため、訪問を予定している場合は事前に燈光会公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。
季節ごとの参観時間まとめ
開館時間を季節・曜日別に整理すると、次のようになります(燈光会公式サイト・ちば観光ナビ、2026年9月9日確認)。
| 時期 | 平日 | 土日祝等 |
|---|---|---|
| 3月〜9月 | 9:00〜16:30 | 8:30〜17:00 |
| 10月〜2月 | 9:00〜16:00 | 8:30〜16:00 |
※土日祝等はGW・8月10日〜19日・年末年始(12月29日〜1月3日)も含みます。8月10日〜19日のみ8:30〜16:30です。いずれも正午〜午後1時は昼時間休業のため参観できません。入場は各時間帯の終了20分前までです。
近隣の白浜温泉
野島埼灯台がある南房総市白浜町一帯は「南房総白浜温泉郷」としても知られています。灯台参観とあわせて日帰り入浴や宿泊を組み合わせる観光客も多いエリアです。温泉施設ごとの料金・営業時間は施設によって異なるため、訪問前に各施設の公式情報を確認してください。
灯台記念日との関係
日本では11月1日が「灯台記念日」とされています。1868年(明治元年)11月1日に横須賀の観音埼灯台が起工したことにちなみ、1949年に海上保安庁が制定した記念日です。この日は野島埼灯台を含む全国の参観灯台が無料開放されるのが通例です。2026年の実施内容は2026年8月25日時点で発表されていないため、最新情報は現地や公式サイトで確認してください。
まとめ
野島埼灯台は、関東地方最南端に立つ登れる灯台です。参観料金は中学生以上300円、開館時間は季節によって変わります。
1870年の初点灯から150年以上、関東大震災での倒壊と1925年の再建という歴史を経て、今も現役の灯台として海を照らし続けています。駐車場は近隣の市営駐車場が無料で利用でき、気軽に立ち寄りやすいスポットです。
南房総市内には道の駅ちくら・潮風王国など海沿いの観光スポットも点在しています。料理の神様を祀る高家神社も同じ南房総市千倉町にあり、あわせて巡るプランもおすすめです。房総半島最南端の景色とあわせて回ってみてください。
南房総版では、館山・勝浦を中心に南房総市・鴨川市・鋸南町のイベントや店舗情報を今後も取り上げていきます。あわせて南房総市エリアの記事一覧もチェックしてみてください。
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