旧鴇田家住宅の茅葺屋根修繕にクラウドファンディング|10/1〜12/29、目標200万円・習志野市の文化財

習志野市は2026年10月1日、千葉県指定有形文化財「旧鴇田家住宅」の茅葺屋根を修繕するためのクラウドファンディングを始めました。ふるさと納税の仕組みを使い、ふるさとチョイスの特設ページで2026年10月1日から12月29日までの90日間、目標金額200万円を募ります。寄附は2,000円から受け付けています。この記事は2026年10月1日に習志野市公式サイトとふるさとチョイスの特設ページを直接確認してまとめています。

この記事の内容

  1. 旧鴇田家住宅とは、300年前の名主の住居
  2. なぜ今、修繕が必要なのか
  3. 寄附の金額・使いみち・銘板
  4. 習志野市内の似た文化財「旧大沢家住宅」の前例
目次

旧鴇田家住宅とは、300年前の名主の住居

旧鴇田家住宅(きゅうときたけじゅうたく)は、1728(享保13)年ごろに実籾村(現在の習志野市実籾)の名主の住居として、東金(御成)街道沿いに建てられました。主屋の平面形がL字型になった「曲屋(まがりや)」という様式で、南関東では珍しい建築とされています。1991(平成3)年まで実際に住居として使われたのち習志野市に寄贈され、現在の実籾本郷公園内に移築復元されました。2000(平成12)年から無料で一般公開されており、夏の七夕や秋のお月見会など季節の行事も行われてきました。2005(平成17)年には千葉県指定有形文化財に指定されています。令和9年度(2027年度)は、建築からちょうど300年の節目の年にあたります。

なぜ今、修繕が必要なのか|2024年度に銅板の一部が脱落

2024(令和6)年度、茅葺屋根の部材である銅板の一部が脱落する事案が発生しました。移築復原工事以降、茅葺屋根の葺き替えは行われておらず、経年劣化で茅が抜け落ち、銅板が緩んだことが原因とみられています。銅板は茅の間に差し込まれ雨漏りなどを防ぐ役割があり、今回脱落した箇所は主屋のL字部分で、茅葺屋根の中でも特に傷みやすい箇所といわれています。2025(令和7)年度には、脱落する恐れが残っていた銅板の抜き取り工事を実施済みで、現在は見学者の安全を守るため、部分的に立ち入りを制限して公開しているほか、お月見会など一部の行事を中止しています。

茅葺屋根の古民家(画像はイメージ、旧鴇田家住宅ではありません)
画像はイメージです。旧鴇田家住宅の写真ではありません。写真: Wikimedia Commons(Public domain)

寄附の金額・使いみち・銘板

募集期間10/1〜12/29(90日間)、目標金額200万円(ALL IN方式)、寄附の最低額2,000円から、2026年10月1日時点の進捗は寄付37,000円・達成率1.8%・支援6人
出典:ふるさとチョイス特設ページ(2026年10月1日時点)をもとにジモはるが作成
項目内容
募集期間2026年10月1日〜12月29日(90日間)
目標金額200万円
寄附の最低額2,000円から
使いみち旧鴇田家住宅 茅葺屋根の修繕費
方式ALL IN方式(目標未達でも寄附は修繕費に充当)

ふるさとチョイスの特設ページによると、2026年10月1日時点で寄付金額37,000円・達成率1.8%・支援人数6人です(受付開始直後の数字で、今後変わります)。このクラウドファンディングはふるさと納税の制度を使うため、習志野市民への返礼品の送付はできません。市外からの寄附には、7,000円で「図説習志野市の歴史」、15,000円で習志野市のマスコット「ナラシド♪」「ソラシノ」のぬいぐるみキーホルダー(いずれも限定15体)、45,000円で3体セット(限定5セット)などの返礼品が用意されています。

希望者には、改修工事終了後に旧鴇田家住宅内の壁面へ設置される銘板に、寄附者本人の名前が記載されます。ふるさとチョイスの注意事項によると、連名での申込みはできず、複数回寄附しても掲載は1か所のみ、掲載順は申込み順(寄附金額の多さではない)で、銘板の所有権は習志野市に帰属するとされています。習志野市に住んでいる人も申込み可能です。

習志野市内の似た文化財「旧大沢家住宅」の前例

ふるさとチョイスの特設ページは、同じ習志野市内にあるもう一つの千葉県指定有形文化財「旧大沢家住宅」の修繕例を紹介しています。旧大沢家住宅は1664(寛文4)年に上総国長柄郡宮成村(現在の長生郡長生村)の名主の家として建てられ、1976(昭和51)年に習志野市藤崎森林公園内に移築復元された建物です。2019(令和元)年の台風被害や老朽化で雨漏りなどが発生したため、2023(令和5)年度から2024(令和6)年度にかけて屋根の改修工事を実施しました。その際は、茅葺屋根の下地部分はそのまま活かし、表面の古い茅だけを新しい茅に替える「表層葺き替え」という工法が使われており、今回の旧鴇田家住宅の改修でも同じ表層葺き替えを行う予定だと案内されています。茅葺屋根改修工事の実施時期については、ふるさとチョイスのページで「令和8年度以降実施予定」とされており、2026年10月1日時点で工事の具体的な着工日は確認できていません。

所在地・開館時間・休館日、工事期間中は休館予定

習志野市公式サイトの施設紹介ページによると、旧鴇田家住宅の開館時間は午前9時30分から午後4時30分(11月〜3月は午後4時閉館)、入場料は無料です。所在地は〒275-0002千葉県習志野市実籾2丁目24番1号(実籾本郷公園内)。休館日は毎週月曜日(休日の場合は翌平日)、毎月第2金曜日(休日の場合は前日)、12月29日から1月4日です。アクセスは京成本線「実籾駅」から徒歩12分のほか、ハッピーバス「京成大久保駅ルート」で「実籾本郷入口」下車徒歩10分、ナラシド♪バス「偕生園ルート」で「実籾本郷公園入口」下車徒歩4分という案内もあります。駐車場は旧鴇田家住宅前に4台分、実籾本郷公園内にも2か所あります。

注意が必要なのは、この開館時間・休館日は通常時のものだという点です。同じ施設紹介ページには「旧鴇田家住宅では、令和8年秋以降、茅葺屋根葺替工事を予定しており、工事期間中は休館予定となっております」とあり、工事期間が確定次第あらためて知らせるとされています。つまり、クラウドファンディングで募っている今回の茅葺屋根修繕が実施される間は、建物自体が休館になる見込みです。現時点(2026年10月1日)では工事の具体的な開始日は確定していません。見学を予定している場合は、訪問前に習志野市社会教育課文化財係(047-451-1151、内線462、月曜〜金曜・休日を除く)へ開館状況を確認することをおすすめします。

Googleマップの口コミで分かること

実籾本郷公園のGoogleマップの口コミ(4.1★・327件、2026年10月1日時点)には、旧鴇田家住宅に関する具体的な声が複数あります。ローカルガイドのTakuma(チチナッツ)さん(8か月前)は「水鳥の訪れる湿地を中心に、江戸時代中期の古民家である旧鴇田家住宅の展示や子供の遊び場もあり、古民家探訪やウォーキングも楽しめる。無料駐車場2ヶ所あり」と書いています。別のローカルガイド、とどさん(1年前)は「実籾駅南口より少し歩いた所にある公園。野球グラウンドや移築した茅葺き屋根の古民家などがあり一周するとけっこうな広さです」と紹介しています。口コミの概要欄には「旧鴇田家住宅(古民家)とのコラボ写真撮影が醍醐味です」という声もまとめられています。無料駐車場が2か所あることや、最寄りは実籾駅南口であることは、習志野市公式サイトのクラウドファンディングのページ自体には記載がなく、口コミから分かる情報です。

確認できていないこと

以下は2026年10月1日時点で確認できていません。分かり次第追記します。

  • 茅葺屋根の改修工事の具体的な着工日・完了予定日
  • 目標金額200万円に対し、改修費用全体がいくらかかるのか
  • 現在の立入り制限の具体的な範囲(主屋のどの部分に入れないか)

この記事の情報源

この記事は、習志野市公式サイト「旧鴇田家住宅修繕プロジェクト(習志野市の公式サイト)」と、ふるさと納税ポータルサイト「旧鴇田家住宅 修繕プロジェクト(ふるさとチョイス)」(いずれも2026年10月1日確認)にもとづいて作成しました。ジモはるが2026年10月1日に確認しています。寄附を検討する際は、必ず公式サイトで最新の進捗を確認してください。問い合わせ先は習志野市社会教育課(電話047-453-9382)です。

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