竹岡のヒカリモは9月は光りません|見頃は3〜5月、駐車場3台・駅から徒歩3分

黄金色に光るヒカリモ

富津市萩生の竹岡のヒカリモ発生地は、日本で最初にヒカリモが発見された場所です。国道127号線沿いの海蝕洞穴で、昭和3年(1928年)11月30日に国の天然記念物に指定されています。

ただし9月に行っても光っていません。光るのはです。

駐車場は3台しかありません。いっぽうJR内房線の竹岡駅から徒歩3分なので、電車のほうが行きやすい場所です。

目次

見頃は春。ただし市のページで記載が分かれています

ここは正直に書きます。富津市の2つのページで、見頃の書き方が違います。

ページ見頃の記載
「竹岡のヒカリモ発生地」菜の花の咲く頃(3月から5月)になると、外からの光線を反射して黄金色に輝く
「市宝探訪(自然)」1月から4月が見ごろ

3月〜5月とする記載と、1月〜4月とする記載があります。重なるのは3月と4月です。

どちらの記載でも、9月は入っていません。秋に行っても黄金色には光っていないということです。

光る仕組みについては、市のページに「外からの光線を反射して」とだけ書かれています。自ら発光するのではなく、光を反射しているという説明です。

日本で最初にヒカリモが見つかった場所です

洞穴の水面が黄金色に光るヒカリモ。★この写真は竹岡の発生地で撮影されたものではあ
洞穴の水面が黄金色に光るヒカリモ。★この写真は竹岡の発生地で撮影されたものではありません(ヒカリモの一例)。写真: papakuro/CC BY 3.0
項目内容
指定昭和3年(1928年)11月30日 国指定天然記念物
位置づけ日本で最初にヒカリモが発見された場所
所在千葉県富津市萩生、国道127号線沿いの海蝕洞穴(番地の記載は市のページで確認できませんでした)

指定は昭和3年(1928年)。もうすぐ100年になります。

「日本で最初に発見された場所」という点がこの場所の価値です。ヒカリモそのものは他にもありますが、ここが最初でした。

洞穴は小さい。寸法の書き方も2通りあります

見頃と同じく、洞穴の大きさも市の2つのページで書き方が違います。

ページ大きさの記載
「竹岡のヒカリモ発生地」広さ3から4畳敷程度、高さ約3メートル、水深約70センチメートル
「市宝探訪(自然)」間口約3メートル、奥行約10メートル、水深約70センチメートル

水深70センチメートルは両方で一致しています。広さの表し方が違い、「高さ約3メートル」と「間口約3メートル」でも数字の指す場所が変わります。

共通して言えるのは小さい洞穴だということです。3〜4畳ほどの空間で、水深は膝下くらい。大きな景勝地を想像して行くと、規模が違います。

駐車場は3台。竹岡駅から徒歩3分です

JR内房線の竹岡駅。ヒカリモ発生地まで徒歩3分です。写真: Xpon/パブリック
JR内房線の竹岡駅。ヒカリモ発生地まで徒歩3分です。写真: Xpon/パブリックドメイン
手段内容
駐車場3台
電車JR内房線竹岡駅下車、徒歩3分
館山自動車道富津竹岡ICから県道91号線・国道127号線経由で約10分。竹岡信号すぎたらすぐ左側

駐車場が3台です。見頃の時期に車で行くと、停められない可能性が高い数字です。

いっぽう竹岡駅から徒歩3分と、駅がすぐ近くにあります。この場所にかぎっては、電車のほうが確実です。

富津の天然記念物は6つあります

富津市が「市宝探訪(自然)」として挙げているものです。指定の種類も年代もばらばらです。

名称指定大きさ・特徴
竹岡のヒカリモ発生地(萩生)昭和3年 国指定日本で最初に発見された場所。水深約70cm
環の大樟(東大和田・興源寺)昭和10年 県指定樹高約23m、根回り約21m千葉県最大の樟。主幹は失われ、ひこばえが生長
富津州海浜植物群落地(富津)昭和29年 県指定州の先端は約4km海に突出。砂丘に塩生植物などの植生帯
高宕山のサル生息地(豊岡)昭和31年 国指定標高300m前後の波状山地に野生ニホンザルが群れで生活
オハツキイチョウ(竹岡・薬王寺)昭和40年 県指定樹高約18m樹齢200年以上文化9年(1812年)に松平定信が手植え
白山の大スギ(宝竜寺・白山神社)昭和53年 市指定樹高約35m、根回り約7m樹齢1000年以上

いちばん高いのは白山の大スギの約35メートルで、樹齢は1000年以上。富津岬の明治百年記念展望塔(最上階21.8メートル)より高い木です。

オハツキイチョウは、松平定信が文化9年(1812年)に手植えしたと伝えられています。白河藩主で、寛政の改革を行った人物です。その木がいまも竹岡の薬王寺に立っています。

オハツキイチョウもヒカリモも、同じ竹岡にあります。

富津岬そのものも天然記念物です

6つのうち、「富津州海浜植物群落地」は富津岬そのものを指しています。昭和29年に千葉県の天然記念物に指定されました。

市の説明です。

東京湾の潮流により形成された尖閣岬で、州先端は約4km海に突出。砂丘に異なる植生帯(塩生植物、内陸野生植物など)を形成

約4キロメートル海に突き出た地形そのものが、潮の流れでつくられたものです。明治百年記念展望塔から見下ろす細長い岬は、この「州」にあたります。

砂丘の場所によって生えている植物が違うのが指定の理由です。海に近いところは塩に強い植物、内陸側は別の植物という帯ができています。展望塔から見ると、その緑の帯が一続きに見えます。

高宕山には野生のニホンザルがいます

もう1つの国指定が「高宕山(たかごやま)のサル生息地」です。昭和31年に国の天然記念物に指定されました。

項目内容
場所富津市豊岡。房総丘陵
指定昭和31年 国指定天然記念物
標高300メートル前後の波状山地
いるもの野生のニホンザルが群れで生活
食べ物クリやアケビなど食料が豊富

富津市に国指定の天然記念物は2つあり、それがヒカリモとサルです。どちらも生き物です。

秋はクリやアケビの実る時期にあたります。ただしこの記事では見学の可否や近づき方を確認していません。野生動物の生息地なので、観光施設のように訪ねる場所とは限りません。

9月の富津で見られるもの

ヒカリモが光らない時期に富津へ行くなら、他の場所と組み合わせることになります。

場所いつ見られるか
燈籠坂大師の切通し通年。同じ竹岡にあります
明治百年記念展望塔通年。空気の澄んだ日は富士山
東京湾観音木曜は定休。受付は16時まで
竹岡のオハツキイチョウこの記事では時期を確認していません

燈籠坂大師の切通しは、ヒカリモと同じ竹岡です。ヒカリモが光らない時期でも、切通しは通年見られます。

行く前に、この順番で確認します

  1. まず時期を見る。9月は光っていません。市の記載は「3月から5月」と「1月から4月」に分かれており、重なるのは3月と4月です
  2. 電車で行くことを検討する。竹岡駅から徒歩3分で、駐車場は3台しかありません
  3. 規模を想像しすぎない。3〜4畳ほどの海蝕洞穴で、水深は約70センチメートルです
  4. 同じ竹岡の切通しと組み合わせる。こちらは通年見られます
  5. 見頃の時期は駐車場が埋まる前提で。3台です

この記事で確認できなかったこと

  • 見頃の正確な時期。富津市の2つのページで「3月から5月」と「1月から4月」に分かれています。この記事ではどちらが正しいかを判断していません
  • 洞穴の正確な寸法。同じく2つのページで書き方が違います(広さ3〜4畳敷・高さ約3m/間口約3m・奥行約10m)。水深約70cmだけが一致しています
  • ヒカリモが光る仕組みの詳細。市の記載は「外からの光線を反射して」のみです
  • 見学の注意事項。記載がありません。天然記念物なので立ち入りや採取に制限がある可能性があります
  • 見学できる時間帯。記載がありません
  • 駐車場の料金。台数(3台)のみの記載です
  • その年の発生状況。自然現象なので年によって変わる可能性がありますが、市は年ごとの情報を出していません

内容は2026年9月1日時点で富津市が公表しているものです(ヒカリモ発生地のページは2021年9月16日更新)。問い合わせは富津市役所 建設経済部 商工観光課(0439-80-1291)です。

出典

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