夏の甲子園は2026年8月22日(土)が決勝でした。木更津の拓大紅陵の夏は、その1週間前に終わっています。
8月15日の3回戦、仙台育英(宮城)に3対6で敗れ、ベスト16で大会を去りました。24年ぶりの出場で、通算成績は1勝1敗です。
ただ、この試合は「打てなかった試合」ではありません。安打数は12本。相手の14本と、ほとんど差がありませんでした。何が起きていたのかを、記録から整理します。
8月15日・3回戦のスコア
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 仙台育英 | 3 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 6 |
| 拓大紅陵 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 |
| 安打 | 失策 | |
|---|---|---|
| 仙台育英 | 14 | 1 |
| 拓大紅陵 | 12 | 0 |
失策は0でした。守備が崩れて負けた試合ではありません。
差がついたのは1回です。先攻の仙台育英がいきなり3点を挙げ、2回にも1点を追加して0対4になりました。拓大紅陵は2回に1点、6回に2点を返していますが、先に開いた4点差を最後まで詰め切れませんでした。
打点を挙げたのは山辺選手、加治選手、阪本選手の3人です。
エース二宮樂がこの試合で先発している
この試合、拓大紅陵はエースの二宮樂投手(3年・左投げ左打ち)が先発しました。継投で宮澤和聖投手が登板しています。
ここに、このチームの戦い方が出ています。
2回戦の佐賀商戦(8月12日)で、二宮投手はベンチ入りしながら一度も登板していません。あの試合は3年生の山辺颯投手が投げ、8回途中から救援した投手がそのまま無失点で締めて、1対0の完封勝ちでした。
つまりエースを2回戦で使わずに温存し、3回戦にぶつけたということです。千葉大会で5試合・自責点0を続けた投手を、勝負どころに置く判断でした。
結果として1回に3点を失いましたが、この起用そのものは理にかなっています。2回戦を1点差で勝ち切ったからこそ、3回戦にエースを回せていました。
2回戦は34年ぶりの夏の白星だった
3回戦の前、8月12日の2回戦で佐賀商業を1対0で下しています。これが1992年以来34年ぶりの、夏の甲子園での白星でした。
| 日 | 回戦 | 相手 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 8月12日 | 2回戦 | 佐賀商(佐賀) | ◯ 1-0 |
| 8月15日 | 3回戦 | 仙台育英(宮城) | ● 3-6 |
通算1勝1敗、ベスト16。24年ぶりに戻った甲子園で、34年ぶりの勝利を挙げて帰ってきたことになります。
初戦の組み合わせが決まった時点の情報(相手の佐賀商業がどんなチームか、中継の予定)は拓大紅陵の初戦は8/12(水)朝8時・佐賀商戦にまとめています。
試合当日の様子と、一塁側アルプス席の応援については拓大紅陵1-0で34年ぶり夏の白星|「チャンス紅陵」は木更津生まれにまとめています。
そもそも、24年ぶりの甲子園はどう決まったか
2026年7月26日の千葉大会決勝。相手は専大松戸でした。
8回まで0点に抑えられ、0対1で9回を迎えます。そこで4番・片岡拓月選手が逆転3ランを放ち、3対1で勝ちました。2002年以来24年ぶり、夏としては6度目の出場です。
優勝インタビューで坂巻展行監督(60歳)は、言葉を詰まらせながら「小枝守先生が背中を押してくれました」と話しました。小枝守さんは1992年夏に拓大紅陵を準優勝に導いた監督で、2019年に亡くなっています。坂巻監督はこの学校のOBで、選手時代の恩師が小枝さんでした。
千葉大会7試合の戦いぶりと、このチームが強かった理由は拓大紅陵野球部が24年ぶり夏の甲子園へ|9回逆転3ラン、二宮樂と強さの理由に詳しく書いています。

拓大紅陵はどこの学校か
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 木更津市桜井 |
| 開校 | 1978年(木更津紅陵高等学校として) |
| 甲子園 | 春2回(1996・2004年)/夏6回(1984・1986・1988・1992・2002・2026年) |
| 最高成績 | 1992年夏(第74回大会)準優勝 |
| 主なOB | 加藤貴之(日本ハム)、小川博文、飯田哲也、佐藤幸彦、立川隆史、多田昌弘の各氏 |
全国の高校が使っている応援曲「チャンス紅陵」は、この学校の吹奏楽部が1986年に作った曲です。木更津甚句、證誠寺の狸ばやし、木更津市民歌も応援曲に入っています。
甲子園で当たり前のように流れているあの曲が、木更津生まれだということは、あまり知られていません。
大会は8月22日の決勝で幕を閉じた
拓大紅陵を破った仙台育英はベスト8に進みました。大会そのものは2026年8月22日(土)の決勝で幕を閉じました。
そして3年生にとっては、これで高校野球が終わりました。新チームはすでに動き出しています。
この記事で確認できていないこと
2026年8月22日時点で、確認が取れなかった項目です。
- 秋季千葉県大会の日程 ― 新チームで臨む次の公式戦の日程は確認できていません。千葉県高等学校野球連盟の発表で確認してください
- 3回戦の投手ごとの投球回・失点 ― 登板した投手名は確認できましたが、内訳の記載を確認できませんでした
- 拓大紅陵の12安打の内訳(誰が何本打ったか) ― 確認できていません
- 3年生の進路 ― 発表を確認できていません
確認先
- 阪神甲子園球場|第108回全国高等学校野球選手権大会
- 千葉県高等学校野球連盟 ― 秋季大会の日程
- バーチャル高校野球|8月15日 拓大紅陵 対 仙台育英(2026年9月時点でこのページは確認できません)
※この記事は2026年8月22日時点で確認できた試合記録にもとづいています。選手名の表記は当サイトの既報に合わせています。
拓大紅陵の2026年の夏を、順に追う
木更津の拓大紅陵が24年ぶりに甲子園へ出て、1勝して帰ってくるまでを4本に分けて書いています。千葉大会決勝の逆転3ランから、甲子園2回戦の1-0、3回戦の敗退まで。
- 7/26 千葉大会決勝|24年ぶりの甲子園を決めた9回逆転3ラン
- 8/8 初戦の相手が決まる|8/12朝8時・佐賀商戦、中継はNHK総合
- 8/12 2回戦に1-0で勝利|34年ぶりの夏の白星と「チャンス紅陵」
- 8/15 3回戦で敗退|仙台育英に3-6、ベスト16で夏が終わる(いま読んでいる記事)
通算成績は1勝1敗、ベスト16でした。34年ぶりの夏の白星を挙げて帰ってきたことになります。


