2026年7月27日に発生した台風13号(アジア名:ドルフィン)が、今後「猛烈な」勢力まで発達する見込みとなっています。「市原市に影響はあるのか」「お盆の予定は大丈夫か」と気になっている方に向けて、気象庁が発表している最新の進路予報と、現時点で分かっていること・まだ分かっていないことを整理しました。状況が変わり次第、このページを更新します。
台風13号は関東地方への影響なく通過し、市原市・千葉県への被害はありませんでした。以下は2026年7月28日時点の初回公開時の記事です(当時の進路予報をそのまま残しています)。
なお、お盆期間中に発生した台風15号(チャンホン)が2026年8月11日夜、関東地方に接近・上陸する見通しとなっています。最新の状況は台風15号の記事でまとめています。
市原市への影響があるかどうかは、現時点ではまだ判断できません。台風13号は7月28日正午時点でマーシャル諸島付近にあり、東京から約4,100km離れています。気象庁の予報が出ている8月2日時点でも南鳥島近海(東京から約2,100km)で、関東地方に届くかどうかは予報の範囲外です。
ただし民間の気象会社からは「8月上旬に国内へ影響が出る可能性は否定できない」との見通しも出ています。お盆の予定を今すぐ変更する段階ではありませんが、進路の発表を追う価値はある、というのが正直なところです。
- 気象庁が発表している現在の状況(7月28日12時45分発表)
- 今後5日間の進路・勢力予報(一覧表)
- 「猛烈な台風」がどれくらいの強さなのか
- 市原市への影響が「まだ分からない」理由
- 今のうちにやっておける備え
- 市原市の防災情報をどこで見るか
気象庁が発表している現在の状況
気象庁が2026年7月28日12時45分に発表した台風情報によると、台風13号の実況は次のとおりです。
| 台風の名前 | 台風第13号/アジア名 ドルフィン(Dolphin) |
|---|---|
| 発生 | 2026年7月27日 |
| 現在位置 | マーシャル諸島(北緯13.1度・東経172.3度) ※東京からの直線距離で約4,100km |
| 進行方向・速度 | 西へ 20km/h |
| 中心気圧 | 985hPa |
| 最大風速 | 30m/s(中心付近) |
| 最大瞬間風速 | 45m/s |
| 暴風域 | 全域 半径95km |
| 強風域 | 北側 半径330km/南側 半径220km |
| 位置の確度 | ほぼ正確 |
台風の名前「ドルフィン」は、台風委員会に加盟する国・地域があらかじめ用意した140個の名前を順番に使う仕組みによるものです。特定の台風の性質を表すものではありません。
今後5日間の進路・勢力予報
気象庁の7月28日12時45分発表による予報です。時間が先になるほど予報円(台風の中心が入る可能性が高い範囲)が大きくなり、8月2日時点では半径333kmまで広がります。これが「まだ進路が読めない」ことの具体的な表れです。
| 日時 | 位置 | 中心気圧 | 最大風速 | 強さ | 予報円の半径 | 東京からの距離 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 7月28日12時 (実況) | マーシャル諸島 | 985hPa | 30m/s | — | — | 約4,100km |
| 7月29日0時 | マーシャル諸島 | 975hPa | 35m/s | 強い | 65km | 約3,890km |
| 7月29日12時 | マーシャル諸島 | 960hPa | 40m/s | 強い | 93km | 約3,700km |
| 7月30日9時 | ウェーク島近海 | 935hPa | 50m/s | 非常に強い | 157km | 約3,360km |
| 7月31日9時 | ウェーク島近海 | 915hPa | 55m/s | 猛烈な | 222km | 約2,960km |
| 8月1日9時 | 南鳥島近海 | 915hPa | 55m/s | 猛烈な | 278km | 約2,600km |
| 8月2日9時 | 南鳥島近海 | 915hPa | 55m/s | 猛烈な | 333km | 約2,150km |
進行方向は一貫して西北西で、太平洋高気圧の南の縁に沿って進む見込みです。予報の最終地点である8月2日9時の時点でも、台風の中心は東京から約2,150km離れた南鳥島近海にあります。※東京からの距離は、気象庁が発表した中心位置の緯度経度から編集部で計算した参考値です。
「猛烈な台風」はどれくらいの強さか
気象庁は台風の強さを、最大風速によって3段階に分類しています。
| 階級 | 最大風速 |
|---|---|
| 強い | 33m/s以上〜44m/s未満 |
| 非常に強い | 44m/s以上〜54m/s未満 |
| 猛烈な | 54m/s以上 |
台風13号は7月31日に最大風速55m/s・中心気圧915hPaに達すると予想されており、3段階の最上位である「猛烈な」勢力にあたります。ただし、これはあくまで太平洋上での予想であり、日本に近づく段階での強さを示すものではありません。台風は北上して海水温の低い海域に入ったり、上空の風の影響を受けたりすると勢力を落とすのが一般的です。「猛烈な勢力のまま関東に来る」という意味ではない点にご注意ください。
市原市への影響が「まだ分からない」理由
台風の進路予報は、先の時間になるほど不確実性が大きくなります。気象庁の予報円は「台風の中心が入る確率が70%の範囲」を示すもので、今回の予報では次のように広がっていきます。
- 7月29日0時(12時間後):半径65km
- 7月31日9時(69時間後):半径222km
- 8月2日9時(117時間後):半径333km
つまり5日先の時点で、台風の中心がどこにあるかは直径666kmの範囲でしか絞り込めていないということです。これは房総半島がすっぽり収まってしまう規模です。そして関東地方への接近は、この予報期間よりさらに先の話になります。
民間の気象会社ウェザーニュースは7月28日9時の記事で、「来週には小笠原近海を通って日本列島の方面へ進んでくることも考えられる」「8月上旬に国内に影響がでる可能性が否定できません」と伝えています。可能性として言及されている段階であり、市原市を含む関東への具体的な影響予想は、現時点ではどの機関からも出ていません。
今のうちにやっておける備え
進路が定まるのを待つあいだにも、済ませておける準備はあります。台風シーズンは9月・10月も続くため、この機会に一度確認しておくと安心です。
- ハザードマップで自宅の位置を確認する — 市原市は水害・土砂災害・津波・内水(下水道からの浸水)それぞれのハザードマップを公開しています。自宅がどの区域に入っているかを一度見ておく
- 非常用品の点検 — 懐中電灯の電池、モバイルバッテリーの充電、飲料水、常備薬。特にモバイルバッテリーは満充電にしておく
- ベランダ・庭の片付け — 植木鉢、物干し竿、自転車、ゴミ箱など飛ばされやすいものの置き場所を決めておく
- 市原市防災ポータルサイトをブックマーク — 避難所の開設状況や災害情報が発信されます
- 車のガソリンを早めに入れておく — 停電するとガソリンスタンドも給油できなくなります
- お風呂の水を張っておく(接近が確実になってから) — 断水時の生活用水になります
市原市の防災情報をどこで見るか
いざというときの情報源は、あらかじめ知っておくほど役に立ちます。市原市が公開している主なものは次のとおりです。
| 市原市防災 ポータルサイト | 避難所の開設状況・災害情報を発信。多言語対応のWeb防災マップも掲載 city-ichihara.my.site.com |
|---|---|
| ハザードマップ等 | 水害・土砂災害・津波・内水の各ハザードマップ(PDF) 市原市公式サイト「ハザードマップ等」 |
| 水害ハザードマップ | 令和4年6月版。河川の氾濫による浸水想定区域 |
| 土砂災害 ハザードマップ | 土砂災害警戒区域・特別警戒区域 |
| 内水ハザードマップ | 台風や集中豪雨による下水道からの浸水リスク |
| 問い合わせ | 市原市 危機管理課(第1庁舎4階) |
| 台風情報 | 気象庁 台風情報(3時間ごとに更新。接近時は1時間ごと) |
避難所の一覧や開設状況は、災害の種類や状況によって変わります。この記事に転載すると古い情報が残ってしまうため、市原市の公式サイト・防災ポータルサイトで最新の情報をご確認ください。
交通への影響について
台風接近時に市原市で影響を受けやすいのは、東京湾アクアライン(強風時は通行止めになることがあります)、館山自動車道、国道16号・297号などです。JR内房線も強風や大雨で運転見合わせになることがあります。
なお、小湊鉄道線は、2026年7月28日時点では平常通り運行しています(公式サイト7月27日更新)。ただし養老渓谷駅〜上総中野駅間は列車の本数が少なく、路線バスによる振替輸送が行われています。また特定日に運行する一部の列車は「台風による被害のため当分の間運休」と案内されています。台風接近時は運転見合わせになることがあるため、当日は公式サイトの運行状況をご確認ください。これは台風とは無関係の運休です。「台風の影響で小湊鐵道が止まった」わけではない点を補足しておきます。
参考:市原市が経験した過去の台風
「備えておく」といってもピンとこない、という方のために、市原市が実際に経験した台風被害を振り返っておきます。不安を煽るためではなく、どの備えが実際に効くのかを判断する材料としてお読みください。
2019年 令和元年房総半島台風(台風15号)
2019年9月9日の午前5時前、強い勢力を保ったまま千葉市付近に上陸した台風です。市原市を含む千葉県各地に大きな被害をもたらしました。
- 大規模な停電:送電線の鉄塔や電柱の倒壊、倒木や飛散物による配電設備の故障が相次ぎ、首都圏を中心に最大約93万4,900戸が停電しました(内閣府の報告書による)。地域によっては復旧までに長期間を要しました。
- 市原ゴルフガーデンの鉄柱倒壊:市原市五井にあったゴルフ練習場で、ネットを支える高さ30〜40mの鉄柱13本が倒壊。大量の雨を含んで重くなったネットが強風に引かれたことが原因とされ、倒れた鉄柱が隣接する住宅街の屋根を突き破り、駐車中の車両を押し潰しました。この台風の被害を象徴する出来事として広く報じられました。
この経験から言えるのは、市原市で台風に備えるとき「停電への備え」の優先度が高いということです。モバイルバッテリーの充電、懐中電灯の電池、車の給油、冷蔵庫の中身の整理といった準備は、実際に効いてきます。また、強風は「風そのもの」よりも飛ばされたもの・倒れたものによる被害が大きくなりやすい点も、記憶しておく価値があります。
※台風13号がこれと同じ規模になるという予想は、現時点でどこからも出ていません。あくまで「市原市で台風に備えるとき、何を優先すべきか」の参考として掲載しています。
よくある質問
- Q. お盆(8月13日〜16日)の予定に影響しますか?
- A. 現時点では判断できません。気象庁の予報は8月2日までで、その時点でも台風は南鳥島近海にあります。8月上旬に日本へ影響する可能性を指摘する民間予報はありますが、お盆期間そのものへの影響を予想した公式情報はまだありません。予定の変更を検討するかどうかは、8月上旬の台風情報を見てから判断するのが現実的です。
- Q. 「猛烈な勢力」のまま市原に来るのですか?
- A. その予想は出ていません。「猛烈な」勢力は7月31日〜8月2日にウェーク島〜南鳥島近海にいる段階での予想です。台風は北上するにつれて海水温の低い海域に入り、勢力を落とすのが一般的です。日本付近での強さは、接近が現実味を帯びてから発表されます。
- Q. どのくらいの頻度で情報を確認すればいいですか?
- A. 気象庁の台風情報は通常3時間ごと、日本に接近すると1時間ごとに更新されます。まだ遠い今の段階では1日1回程度で十分です。進路予報に日本列島が入ってきたら、頻度を上げてください。
- Q. この記事は更新されますか?
- A. はい。気象庁の進路予報に変化があった場合、および市原市から注意喚起や避難情報が出た場合に更新します。更新した内容は記事末尾の更新履歴に記録します。台風が日本に影響を与えずに済んだ場合も、その結果を追記します。
- 2026年7月28日:初回公開。気象庁7月28日12時45分発表の情報をもとに作成。
- 気象庁「台風情報」(2026年7月28日12時45分発表/台風第13号 ドルフィンの実況・予報データ)
- ウェザーニュース「台風13号(ドルフィン) 今後は猛烈な勢力に発達予想」(2026年7月28日9時)
- 市原市公式サイト「ハザードマップ等」/市原市防災ポータルサイト
- 内閣府「令和元年度台風第15号」災害対応事例(停電戸数)/防災科学技術研究所「令和元年房総半島台風(台風15号)」資料
最終確認:2026年7月28日
台風の情報は、早い段階ほど不確実です。この記事では「まだ分からないことは、分からないと書く」という方針で、気象庁が実際に発表している数字だけを載せました。現時点で市原市の皆さんにお伝えできるのは、「今すぐ慌てる状況ではないが、来週にかけての進路発表は見ておいたほうがよい」ということです。ハザードマップの確認や非常用品の点検は、この台風が来ても来なくても無駄になりません。気象庁の発表に動きがあり次第、このページを更新します。



