8月の豪雨で被害が出たばかりの市原・千葉で、「また台風が来るのか」と気にしている人が多いと思います。台風18号は、今の予報では千葉に来ません。まずそこをはっきりさせておきます。
この記事は2026年8月21日18時の気象庁発表(日本気象協会 tenki.jp 経由)にもとづいて、台風18号がどこにいて、どこへ向かうのか、千葉に影響が出る可能性はあるのかを整理したものです。
【2026年9月9日追記】その後の実際の進路です。台風18号は予報どおり8月25日〜26日に沖縄本島・大東島地方へ接近し、暴風警報が出ました。沖縄県の発表によると農作物の被害額は約5億6,000万円にのぼり、北大東島では最大瞬間風速の記録も出ています。一方で千葉・市原への直接の影響は報じられておらず、この記事が当初示した「千葉には来ない」という見通しはそのとおりの結果になりました。
台風18号はいまどこにいる?
8月21日18時の実況です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 位置 | マリアナ諸島(北緯15度35分、東経148度30分) |
| 中心気圧 | 975hPa |
| 最大風速 | 30m/s |
| 最大瞬間風速 | 45m/s |
| 進行 | 北北西へ 毎時20km |
マリアナ諸島は千葉から南へおよそ2,500km離れています。グアム・サイパンのあたりだと思ってください。ここから北西へ進むので、日本列島に沿って北上するコースではありません。
これからどこへ進む?|日付ごとの予想
気象庁の予報を、日付順に並べます。
| 日時 | 予想位置 | 中心気圧 | 最大風速 |
|---|---|---|---|
| 8月22日 06時 | 北緯17度25分、東経147度10分 | 965hPa | 35m/s |
| 8月22日 18時 | 北緯19度10分、東経145度40分 | 950hPa | 40m/s |
| 8月23日 15時 | 小笠原近海 | 925hPa | 50m/s |
| 8月24日 15時 | 日本の南 | 925hPa | 50m/s |
| 8月26日 15時 | 沖縄本島近海 | 960hPa | 40m/s |
読み取れることが3つあります。
- 23日から24日にかけて、いちばん強くなります。925hPa・最大風速50m/sは「非常に強い」勢力です
- その最盛期にいるのは小笠原近海と日本の南で、本州からは離れています
- そこから西へ向きを変え、26日(水)に沖縄本島近海へ進む見込みです
つまり強くなる場所も、向かう先も、千葉からは離れていく方向です。日本気象協会も21日の記事で「来週に沖縄へ接近か」としており、本州への直接的な影響については触れていません。
【8月22日12時の更新】暴風域が広がる予報に変わりました
8月22日12時の発表で、予報が更新されました。千葉に来ないという見通しは変わりませんが、台風そのものの姿が変わっています。
| 日時 | 予想位置 | 中心気圧 | 暴風域 |
|---|---|---|---|
| 23日12時 | 小笠原近海 | 935hPa | 240km |
| 24日09時 | 日本の南 | 925hPa | 320km |
| 25日09時 | 日本の南 | 935hPa | 390km |
| 26日09時 | 沖縄の南 | 950hPa | 440km |
| 27日09時 | 東シナ海 | 960hPa | 480km |
中心の勢力は24日をピークに下がっていきますが、暴風域は190kmから480kmへと2.5倍に広がる予報です。風の及ぶ範囲が広くなるということです。
それでも、千葉への直接の影響は現時点の予報では示されていません。進路は沖縄から東シナ海へ向かっており、本州からは離れていきます。
沖縄・奄美方面へ旅行の予定がある場合は別です。26日ごろが山になるため、航空便への影響が出る可能性があります。全国の状況は台風18号2026は8/26に沖縄へ|暴風域が480kmに拡大にまとめました。
【8月23日6時の更新】進行が速くなり、予報が28日まで伸びました
台風18号は8月23日6時現在、小笠原近海にあります。中心気圧950hPa、最大風速40m/s、最大瞬間風速60m/s。西北西へ毎時30kmで進んでいます。
前日の予報より進行が速くなりました(毎時20km → 30km)。そのぶん、予報も28日まで示されるようになっています。
| 日時 | 予想位置 | 中心気圧 | 最大風速 | 暴風域 |
|---|---|---|---|---|
| 8月23日 06時(実況) | 小笠原近海 | 950hPa | 40m/s | 150km |
| 8月24日 06時 | 日本の南 | 925hPa | 50m/s | 260km |
| 8月26日 03時 | 沖縄の南 | 950hPa | 40m/s | 390km |
| 8月27日 03時 | 東シナ海 | 960hPa | 40m/s | ― |
| 8月28日 03時 | 東シナ海 | 970hPa | 35m/s | ― |
いちばん強くなるのは8月24日の朝で、場所は「日本の南」です。925hPa・最大風速50m/sは「非常に強い」勢力にあたります。
そこから西へ向きを変え、26日に沖縄の南、27日から28日にかけて東シナ海へ進む見通しです。日本気象協会は「進路にあたる地域は暴風や大雨に厳重な警戒が必要」としています。
28日には970hPaまで弱まる予想ですが、暴風域は広がったままです。中心の勢力が下がることと、風が及ぶ範囲が狭くなることは別です。
千葉への直接の影響は、今の予報でも示されていません。進路は沖縄から東シナ海へ向かっており、本州からは離れていきます。ただし沖縄・奄美方面へ旅行の予定がある場合は別です。26日ごろが山になります。
千葉・市原への影響は?
今の予報の範囲では、台風18号による直接の影響は見込まれていません。
ただし、注意してほしいことが2つあります。
①この週末の雨は、台風18号とは別の要因
8月22日(土)・23日(日)は、関東で曇りや雨の予報です。これは台風18号のせいではありません。日本気象協会が20日に出した見通しでは、22日は「山沿いだけでなく、平野部も含めて広い範囲で雨雲がかかる」とされています。
市原・木更津・君津・茂原はいずれも平野部です。「台風は来ないから大丈夫」ではなく、週末の雨はふつうに降ります。この週末のイベントが中止になるかどうかは今週末のおでかけまとめに一覧でまとめました。
②小笠原諸島には影響が出る見込み
23日15時に小笠原近海で925hPa・最大風速50m/sという予報です。小笠原村は東京都なので、都内の話として報じられることがあります。「東京に台風」という見出しを見ても、それが小笠原のことなのか本州のことなのかを確かめてください。千葉から小笠原までは1,000km以上あります。
先月の台風15号のとき、市原はどうだったか
参考までに、直近の例です。2026年8月11日に関東へ接近した台風15号のとき、市原市では停電0件、JR内房線も平常運転でした。関東に近づいたコースの台風でしたが、市原での実害はほとんど出ませんでした。
一方で、その2日後の8月13日・14日の大雨のほうが、はるかに大きな被害を出しました。市原市は災害救助法の適用を受けています。この大雨には気象庁が「令和8年8月千葉豪雨」という名称を定めています(発生期間: 令和8年8月13日〜/千葉県の浸水害等)。
台風の名前がついているかどうかと、被害の大きさは一致しません。「台風じゃないから平気」と考えないほうがいいのは、今年の8月がそのまま実例になっています。

8月の豪雨のあとなので、雨の見方が変わっています
いま気をつけるべきなのは台風18号ではなく、地面が水を含んだままの場所があることです。
同じ量の雨でも、以前より道路が冠水しやすく、斜面が崩れやすくなっています。日本気象協会の記事も、21日について「短時間で道路が一気に冠水するような、激しい雨が降る所も」としています。
- アンダーパスと川沿いの道を避ける ― 短時間の強い雨で最初に水が溜まるのがこの2か所です
- 雨がやんでからの土砂災害に注意 ― 地面にしみ込んだ水が時間をかけて斜面を不安定にします。小石が落ちてくる、斜面から水が湧き出す、地鳴りがするといった変化に気づいたら、その場を離れてください
- 車で冠水路に入らない ― 水の深さが読めない状態で進入するのが最も危険です
被害が出たときの手順(写真・罹災証明・災害ごみ・保険)は市原市の罹災証明と災害ごみまとめと市原市の大雨、避難情報はすべて解除|これからやることにまとめています。
週明けは一転して猛暑になります
もうひとつ、季節の話です。8月24日(月)以降は晴れる日が増え、25日(火)は35℃以上の猛暑日になる所があるという見通しが出ています。
日本気象協会の記事は「先日の豪雨で大きな被害が出た千葉市も、厳しい暑さが続くでしょう」と書いています。雨の週末のあと、いきなり猛暑に戻ります。
片づけ作業をしている人は、ここが危ないところです。濡れたものは重く、屋外での作業時間が長くなります。気温が下がった週末の感覚のまま月曜から動くと、熱中症になります。作業は朝のうちに切り上げるか、こまめに休んでください。
よくある質問
- 台風18号は千葉に来ますか?
- 2026年8月21日18時時点の予報では、来る見込みはありません。26日(水)に沖縄本島近海へ進む予想です。ただし台風の進路予想は変わることがあるので、来週になったら最新の予報を確認してください。
- 今週末が雨なのは台風のせいですか?
- 違います。台風18号はまだマリアナ諸島付近にあり、関東からは大きく離れています。週末の雨は別の要因によるものです。
- 台風18号はどれくらい強いのですか?
- 8月23日から24日にかけて中心気圧925hPa・最大風速50m/sと予想されており、これは「非常に強い」勢力にあたります。ただしその位置は小笠原近海から日本の南です。
- 沖縄に行く予定があります
- 26日(水)ごろに沖縄本島地方・奄美地方へ近づく見込みです。航空便への影響が出る可能性があるため、その時期に沖縄・奄美方面の予定がある場合は、各航空会社の運航情報を確認してください。
- この記事はいつの情報ですか?
- 台風の位置と進路は2026年8月21日18時の実況・18時45分発表の予報、関東の天気は2026年8月20日発表の見通しによります。台風情報は数時間ごとに更新されます。
この記事で確認できていないこと
行動を決めるのに関わるので、確認が取れていない項目を書いておきます(2026年8月21日時点)。
- 本州への影響が今後出るかどうか ― 26日15時までの予報しか出ていません。その先の進路は公表されていないため、この記事では「千葉に来ない」と断定はしていません。今の予報の範囲の話です
- 関東の来週後半の天気 ― 25日(火)までの見通しは出ていますが、それ以降は確認できていません
- 市原市の防災訓練の日程 ― 市の公式サイトはページの中身が機械では読み取れない作りになっており、この記事の時点で確認できませんでした。市原市防災ポータルサイトで確認してください
- 8月の豪雨で被災した地区の、土砂災害への警戒基準 ― 地盤が緩んだ場所で基準が引き下げられているかどうかは確認できていません。避難情報が出たら、前回と同じ雨量でも早めに動いてください
台風の進路予想は、日をまたぐと変わります。この記事は21日18時の発表にもとづくものです。実際に行動を決めるときは、上の「確認先」から最新の発表を見てください。
確認先
- 気象庁 台風情報 ― 最新の位置と進路予想
- 日本気象協会 tenki.jp 台風18号
- 市原市防災ポータルサイト ― 市内の避難情報
- 気象庁 警報・注意報
※この記事は2026年8月21日時点の情報にもとづいています。台風の進路予想は更新されます。行動を決めるときは必ず最新の気象庁の発表を確認してください。



