内房の水道代は富津が木更津の1.4倍|同じかずさ水道なのに市で料金が別々です

水道メーターのフタ。内房5市の水道料金は富津が木更津の1.4倍

木更津市・君津市・富津市・袖ケ浦市の4市は、同じ「かずさ水道広域連合企業団」が水道を運営しています。それなのに料金は市ごとに別々です。

同じ条件で計算すると、富津市は木更津市の1.4倍になりました。年間にすると約2万3千円の差です。

そしていちばん安いのは市原市でした。市原市だけは千葉県営水道で、2026年4月に18.6%の値上げをしたばかりです。値上げしたあとでも、内房5市でいちばん安いという結果になりました。

目次

内房5市の水道料金|2か月40立方メートルで計算

2か月あたり1か月あたり運営
市原市約7,751円約3,875円千葉県営水道
木更津市8,580円4,290円かずさ水道広域連合企業団
袖ケ浦市8,910円4,455円かずさ水道広域連合企業団
君津市10,505円5,252円かずさ水道広域連合企業団
富津市12,309円6,154円かずさ水道広域連合企業団

最高の富津市と最安の市原市で1.59倍同じ企業団のなかだけで比べても、富津市は木更津市の1.43倍です。

2か月で3,729円の差は、年間で2万2,374円になります(木更津市と富津市を比べた場合)。

内房5市の水道料金。2か月40立方メートル・口径20mmで市原7,751円、木更津8,580円、袖ケ浦8,910円、君津10,505円、富津12,309円
富津は市原の1.59倍。同じかずさ水道の中でも富津は木更津の1.43倍です

計算の条件

この記事の金額は、各市が公表している料率から編集部が計算したものです。条件をそろえないと比較にならないため、次の条件で統一しました。

項目条件
メーターの口径20mm
使用量2か月で40立方メートル(1か月あたり20立方メートル)
税込
用途一般用(家庭用)

かずさ水道の4市は2か月ごとの請求です。千葉県営水道(市原市)は1か月ごとなので、2か月分に直して並べました。

ここを間違えると比較になりません。「2か月で20立方メートル」と「1か月で20立方メートル」では、使う量が倍ちがいます。

計算方法の確かめ方として、千葉県が公表している例(20mm・1か月20立方メートルで3,870円)と、同じ料率で計算した金額(3,875円)を突き合わせました。端数処理の差5円以内で一致しています。

使う量を変えても、順位は変わりませんでした

「うちは少ないから」「うちは多いから」で順位が入れ替わるのかを確かめました。

使用量(2か月)安い順最高/最安
20立方メートル
(1人〜2人の目安)
市原3,901円 → 木更津4,070円 → 袖ケ浦5,060円 → 君津5,313円 → 富津6,347円1.63倍
40立方メートル
(2人〜3人の目安)
市原7,751円 → 木更津8,580円 → 袖ケ浦8,910円 → 君津10,505円 → 富津12,309円1.59倍
80立方メートル
(多めに使う世帯)
木更津18,810円 → 袖ケ浦20,108円 → 君津24,937円 → 富津26,741円
※市原は21立方メートル以上の単価を確認できず
1.42倍

どの使用量でも順番は同じでした。少なく使っても多く使っても、富津市がいちばん高く、木更津市がいちばん安いという関係は変わりません。

ただし差の幅は縮まります。少なく使う世帯ほど差が大きく(1.63倍)、多く使う世帯ほど差が小さく(1.42倍)なります。

差がつく原因は基本料金です

使った量に関係なくかかるのが基本料金です。ここが2倍以上ちがいます。

基本料金(2か月・20mm・税込)
木更津市1,980円
袖ケ浦市2,200円
君津市2,277円
富津市4,477円
かずさ水道4市の基本料金。木更津1,980円、袖ケ浦2,200円、君津2,277円、富津4,477円
富津の基本料金は木更津の2.26倍。使う量と関係なく年1万4,982円の差が出ます

富津市の基本料金は木更津市の2.26倍です。2か月で2,497円、年間で1万4,982円が、水を1滴も使わなくても差として出ます。

いっぽう従量料金(使った分の単価)は、富津市がいちばん安い区分もあります。

1〜20立方メートルの単価21立方メートル以降
富津市93円50銭(4市で最安)21〜60立方メートルは298円10銭(4市で最高)
木更津市104円50銭21〜60立方メートルは225円50銭
袖ケ浦市143円21〜40立方メートルは192円50銭
君津市151円80銭21〜40立方メートルは259円60銭

富津市は最初の20立方メートルがいちばん安く、そこを超えると急に高くなります。93円50銭から298円10銭へ、3.19倍の跳ね上がりです。

基本料金が高くて、少量は安く、たくさん使うと高い。これが富津市の料金の形です。

市原市だけ千葉県営水道です

内房5市のうち、市原市だけが千葉県営水道です。かずさ水道広域連合企業団には入っていません。

2026年4月に18.6%値上げしています

項目内容
実施令和8年4月1日以降の使用分から
改定幅全利用者の平均で18.6%の引上げ
基本料金(月額・税抜)13mm 380円→470円/20mm 890円→1,103円
従量料金(税抜)1〜10立方メートル 57円→67円/11〜20立方メートル 150円→175円
20mm・月20立方メートルの例3,250円 → 3,870円(620円増・19.1%

620円上がって、それでも内房5市でいちばん安いという結果になりました。

値上げ前は3,250円だったので、2か月で6,500円。そのころは木更津市(8,580円)との差が2,080円ありました。いまは829円差まで縮まっています。

このページの更新日は令和8年1月16日です。

「区域ごとに異なる料金」と企業団が明記しています

かずさ水道広域連合企業団のページには、こう書かれています。

区域ごとに異なる料金を設定しています

木更津市・君津市・富津市・袖ケ浦市の4市に水道を供給しているという記載があり、市町ごとの料金ページへのリンクが並んでいます。

ただし、なぜ市ごとに違うのか、統一する予定があるのかについては、このページに記載がありません。この記事でも確認できませんでした。

理由を推測しては書きません。知りたい場合は、かずさ水道広域連合企業団 業務課(0438-23-0742)へお問い合わせください。

引っ越しで水道代が変わります

内房5市のあいだで引っ越すと、同じ暮らし方でも水道代が変わります。

引っ越し2か月あたりの変化(40立方メートルの場合)
木更津 → 富津3,729円 増える(年 約2万2千円)
富津 → 市原4,558円 減る(年 約2万7千円)
君津 → 木更津1,925円 減る(年 約1万2千円)
市原 → 袖ケ浦1,159円 増える(年 約7千円)

家賃や駐車場代と違って、水道代は物件を選ぶときに見えません。市をまたぐ引っ越しでは、この差を家賃に足して考えてください。

確認するときの順番

  1. まず自分の家のメーターの口径を見る。検針票に書かれています。13mmと20mmで基本料金が変わります
  2. 検針票の使用量を見る。かずさ水道の4市は2か月ぶんです。1か月ぶんではありません
  3. 公表されている料率で計算する。基本料金+(使用量×区分ごとの単価)です
  4. この記事の金額はそのまま請求額ではありません。下水道料金は別にかかります
  5. 金額が合わないときは各市の窓口へ。かずさ水道は0438-23-0742です

4番目に注意してください。実際の請求は水道と下水道が合わさった金額になります。この記事は水道料金だけを比べたものです。

この記事で確認できなかったこと

  • 市原市(千葉県営水道)の21立方メートル以上の従量単価。公表資料で確認できたのは20立方メートルまでです。多めに使う世帯の比較に市原市を入れられませんでした
  • 4市の料金が異なる理由と、統一の予定。企業団のページに記載がありません
  • 下水道料金。この記事は水道料金のみを扱っています。実際の請求額は下水道と合算されます
  • 13mm口径での比較。この記事は20mmで統一しました。君津市と木更津市は「20mm以下」で一本の料金なので13mmでも同額ですが、富津市(3,113円)と袖ケ浦市(1,694円)は13mmの基本料金が別に設定されています
  • 減免制度の有無。各市に軽減や減免の仕組みがあるかは確認していません
  • かずさ水道4市の料金改定の予定。各ページに記載がありません
  • 市原市内で県営水道以外の区域があるかどうか。この記事では確認していません

内容は2026年9月2日時点で各事業者が公表している料率によります。各ページの更新日は木更津市 2026年5月15日/君津市 2026年6月11日/袖ケ浦市 2026年4月3日/富津市 2026年2月24日/千葉県営水道 令和8年1月16日です。金額は編集部が公表の料率から計算したもので、実際の請求額とは異なります。

出典

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