10/1からの予防接種、内房5市の自己負担額|インフルは君津1,000円・袖ケ浦1,200円、市原は調整中

高齢者の定期予防接種は10月1日に始まります。2026年8月31日の時点では自己負担額を公表しているのは内房5市のうち君津市だけでした(市原市は「調整中」、木更津市は「改めてお知らせします」、袖ケ浦市は高齢者インフルエンザのページ自体が公式サイトから見当たらず、富津市も該当ページが見当たらず)。【9月11日追記】その後、袖ケ浦市も高齢者インフルエンザの自己負担額を公表しました。1,200円で、君津市の1,000円より200円高くなっています。

その一方で、肺炎球菌は4月にワクチンが23価から20価に変わり、富津市では自己負担が5,400円から8,000円に上がっています。金額が動く年です。

君津市が4月に出した金額はこうです。インフルエンザ1,000円、新型コロナ9,700円、帯状疱疹の組換えワクチン15,600円、高齢者の肺炎球菌7,600円。ワクチンによって15倍の開きがあります。

目次

君津市だけが令和8年度の金額を全部出しています

ワクチンのバイアルと注射器

ワクチンのバイアルと注射器。米空軍が撮影したもので、日本の医療機関の写真ではありません。写真: Rebeckah Medeiros/パブリックドメイン

君津市が公表しているのは令和8年(2026年)4月1日時点の助成額です。B類疾病の定期接種5種類について、接種費用・助成額・自己負担額を1枚の表で出しています。

予防接種接種費用助成額自己負担額接種時期
インフルエンザ4,100円3,100円1,000円2026年10月1日〜2027年1月31日
高齢者の肺炎球菌感染症11,400円3,800円7,600円65歳の間
帯状疱疹(生ワクチン)8,400円2,500円5,900円2026年4月1日〜2027年3月31日
帯状疱疹(組換えワクチン)21,600円6,000円15,600円同上(2回目まで完了させる)
新型コロナ(ファイザー)15,600円5,900円9,700円2026年10月1日〜2027年3月31日

君津市は「物価高騰対応重点支援地方臨時交付金を活用し助成金額を上乗せしました」と書いています。国の交付金を使って、市の負担分を増やした形です。

インフルエンザと新型コロナで接種時期の終わりが違います。インフルエンザは2027年1月31日まで、新型コロナは2027年3月31日まで。同じ10月1日に始まっても、締め切りが2か月違います。

新型コロナはメーカーが4つ。値段は違うのに自己負担は同じです

新型コロナワクチンは、君津市が4メーカー分の金額を出しています。接種費用は13,300円から15,600円までばらついているのに、自己負担額はどれも9,700円です。助成額のほうで差を吸収しています。

メーカー接種費用助成額自己負担額
ファイザー15,600円5,900円9,700円
武田薬品・第一三共15,500円5,800円9,700円
Meiji Seika14,400円4,700円9,700円
モデルナ13,300円3,600円9,700円

どのワクチンを選んでも窓口で払う額は変わりません。「安いメーカーを探す」という考え方は、少なくとも君津市では意味がないことになります。医療機関によって扱うメーカーは違うので、希望がある人は予約のときに確認してください。

帯状疱疹は、市によって1万円以上ちがいます

帯状疱疹ワクチンは、君津市と袖ケ浦市の両方が金額を公表しています。並べると差がはっきりします。

ワクチン君津市袖ケ浦市
生ワクチン5,900円5,400円
組換えワクチン15,600円(2回目まで完了させる)14,100円/回。2回で合計28,200円

生ワクチンは500円差です。組換えワクチンは、袖ケ浦市が「1回あたり14,100円、2回接種で合計28,200円」とはっきり書いています。君津市の表は「接種費用21,600円・助成6,000円・自己負担15,600円」と1行で、これが1回分なのか2回分の合計なのかは書かれていません。ここは市に確認が要ります。

効果の差は袖ケ浦市が厚生労働省の資料をもとに載せています。接種1年後で生ワクチンは6割程度、組換えワクチンは9割以上。5年後は4割程度と9割程度。組換えワクチンは10年後でも7割程度と報告されています。値段の差はここから来ています。

副反応も違います。組換えワクチンは70%以上の人に接種部位の痛みが出ると袖ケ浦市が明記しています。30%以上で発赤・筋肉痛・疲労、10%以上で頭痛・腫脹・悪寒・発熱・胃腸症状。生ワクチンは30%以上が発赤で、痛みは10%以上の欄です。

肺炎球菌は4月にワクチンが変わって、自己負担が上がりました

富津市役所

富津市役所。肺炎球菌の自己負担額と、中3・高3へのインフルエンザ助成を公表しています。写真: Abasaa/パブリックドメイン

これは金額の話としていちばん大きい変更です。富津市が理由まで書いています。

令和8年4月1日から定期接種で用いられるワクチンの変更に伴い、ワクチン価格が上昇するため自己負担額が増額されます。

時期使うワクチン富津市の自己負担額
2026年3月31日まで23価ワクチン(ニューモバックス)5,400円
2026年4月1日から20価ワクチン(プレベナー20)8,000円

2,600円上がりました。君津市の同じ肺炎球菌は7,600円なので、市で400円の差が出ています。

富津市は「以前の予診票は令和8年4月以降も使用できます」と書いています。手元に古い予診票がある人は捨てなくて大丈夫です。接種期間も変わっていません。

項目富津市の肺炎球菌(令和8年度)
接種期間65歳の誕生日から66歳の誕生日の前日まで
対象接種日に富津市に住民票がある/自らの意思を表示でき希望する/過去に公費で肺炎球菌の接種を受けていない/65歳、または60〜64歳で心臓・腎臓・呼吸器・HIVの障害(手帳1級相当)

「65歳の1年間だけ」という区切りです。誕生日を過ぎて気づいても、66歳の誕生日前日までに受けないと定期接種の対象から外れます。インフルエンザのように毎年受けるものではありません。

富津市は中3・高3にもインフルエンザの助成があります

高齢者以外の助成もあります。富津市は中学3年生と高校3年生相当の人を対象に、インフルエンザワクチンの費用を助成しています。受験の時期に当たる学年です。

項目内容(令和7年度の実績)
助成額接種に要した費用の範囲内で1回2,000円を上限(1人1回のみ)
接種期間2025年10月1日〜2026年1月31日に実施した接種
対象富津市に住所がある中学3年生・高校3年生相当の人
経鼻ワクチンフルミストも助成対象
申請書・予診票対象者へ9月下旬に送付

令和8年度の内容は9月下旬に掲載予定と市が書いています(2026年7月29日更新)。接種期間・助成額・申請方法は、対象者への通知と広報ふっつ、市のホームページで知らせるとのことです。

流れは、医療機関に予約 → 送られてきた予診票を記入して提出 → 支払って予防接種確認書と領収書を受け取る → 申請、という後払いの形です。領収書を捨てると申請できません。

市原市は「調整中」。協力医療機関の一覧も準備中です

市原市の公式ページは、タイトルからして「【高齢者の定期予防接種】インフルエンザ予防接種 ※令和8年度は準備中です。」です。ページの更新日は2026年4月1日のままで、2026年9月11日に改めて確認しましたが、まだ金額は「調整中」・協力医療機関一覧も「準備中」のままでした。接種開始予定の10月1日まで残り20日ほどですが、この記事の時点では動きがありません。市外の医療機関での接種を希望する場合の相談先は保健センター(市原市更級5丁目1番地27、電話0436-23-1187)です。

項目市原市の記載
接種期間令和8年10月1日〜令和9年1月31日(予定
自己負担金調整中
協力医療機関一覧準備中
回数接種期間中1人1回のみ
免除される人生活保護受給者、中国残留邦人等支援給付受給者
持ち物住所・氏名・生年月日が確認できるもの(マイナンバーカード、運転免許証など)

市原市は市内の協力医療機関での個別接種です。医療機関によっては予約が必要で、ワクチンの在庫や発熱患者への対応で受けられる状況が変わるため、事前に医療機関へ確認するよう市が書いています。休診の情報は市原市医師会のサイトで確認できます。

木更津市は「改めてお知らせします」。例年は10/1〜1/31です

木更津市のページは2026年3月30日の更新で、「令和7年度の高齢者等インフルエンザ予防接種は、令和8年1月31日をもって終了しました。令和8年度の接種期間などについては、改めてお知らせします」と書かれています。

参考までに、令和7年度の内容はこうでした。

項目令和7年度の木更津市
実施期間10月1日〜翌1月31日(休診日を除く)
自己負担金1,000円
回数1回
個別通知・接種券発送していない

木更津市の公式ページを直接開くと、この1,000円という数字は「改めてお知らせします」という文のすぐ下に、年度を明記しないまま載っています。2026年9月11日時点でも、令和8年度の額として確定した表記に更新されていません。出典リンクから公式ページに飛んだ場合、この1,000円を令和8年度の額と読み違えないよう注意してください。

接種券は届きません。協力医療機関に予診票と説明文が置いてあるので、希望する人が自分で予約する形です。待っていても何も来ないという点は、令和8年度も同じ運用になると読めます。

【2026年9月11日追記】袖ケ浦市も金額を公表しました。自己負担1,200円

2026年9月11日更新で、袖ケ浦市公式サイトに「高齢者等インフルエンザ予防接種を行います」のページが新設されました。8月31日時点で見当たらなかったページが、組織改正後の新しいURLで公開された形です。

項目袖ケ浦市の内容
自己負担額1,200円(君津市の1,000円より200円高い)
接種期間2026年10月1日〜2027年1月31日(君津市と同じ)
対象65歳以上、または60〜64歳で心臓・腎臓・呼吸器機能等に身体障害者手帳1級相当の障害がある方(君津市と同じ条件)
接種券の郵送なし。協力医療機関に直接申し込み
予診票の配布場所市役所健康推進課・長浦交流センター・平川交流センター・4市の協力医療機関

対象条件・接種期間は君津市と同じですが、自己負担額だけ200円高くなっています。4市共通の協力医療機関ネットワークを使う制度なのに、自己負担額は「接種を受ける医療機関がある市」ではなく「住民登録している市」の金額が適用されるとみられます(この点の明記は両市の公式サイトになく、断定はできません)。かかりつけが市外にある袖ケ浦市民は、予約時に金額を確認しておくと安心です。

袖ケ浦市は「予診票は個別の郵送をしておりません。昨年度の予診票は使用できません」と明記しています。去年の予診票が手元に残っていても、令和8年度は使えません。市役所健康推進課・長浦交流センター・平川交流センター・4市の協力医療機関で新しい予診票を受け取ってください。

60〜64歳で対象になる人のうち、身体障害者手帳(1級)の交付を受けていない場合は医師の診断書が必要で、診断書の作成料は全額自己負担になると袖ケ浦市は明記しています。1,200円の接種費用とは別にかかる費用なので、手帳を持っていない60〜64歳の人は、この診断書代も見込んでおく必要があります。

旧URLで404になっていた件は、この新ページへの案内・リダイレクトの記載が無いままです。検索結果から古いリンクを踏んで404が出た場合は、このページ(後述の出典リンク)を直接開くか、健康推進課健康指導班(0438-62-3162)に問い合わせてください。

4市は協力医療機関が共通です。市をまたいで受けられます

これは知っておくと役に立ちます。木更津市が明記しています。

木更津市・君津市・富津市・袖ケ浦市の協力医療機関には予診票と説明文を置いてあります。

つまり木更津市民が君津市の医院で受ける、袖ケ浦市民が富津市の医院で受ける、といったことができます。4市の医療機関には木更津市の予診票が置いてあります。かかりつけが市外にある人は、そのまま普段の医院で受けられます。

千葉県内であれば「千葉県内定期予防接種相互乗り入れ制度」もあります。県外で受けたい場合は「定期予防接種償還払制度」という別の仕組みです。どちらも各市の公式ページに案内があります。

全額自費になってしまう3つのパターン

ここがいちばん実害の出るところです。木更津市が具体的に書いています。

  1. 予診票を2回使う。接種期間中に市の予診票を2回使った場合、2回目以降の費用は全額自費です。定期接種として受けられるのは1人1回だけです
  2. 協力医療機関の名簿にない医療機関で受ける。事前の連絡や予診票の受け取りがないまま受けると、全額自費になることがあります
  3. 県外で受ける。こちらも事前に市へ問い合わせが必要です

いずれも「行ってから気づく」種類の落とし穴です。かかりつけが名簿に載っているかどうかは、予約の電話のついでに聞けます。

無料になる人と、対象になる60〜64歳の条件

自己負担が免除されるのは次の人です。手続きが要るので、当日いきなり窓口で言っても通りません。

対象必要な手続き
生活保護世帯(木更津市・袖ケ浦市)事前に生活支援課で「保護受給証明書」の発行を受け、接種時に医療機関へ提出
生活保護受給者・中国残留邦人等支援給付受給者(市原市)受給を証明できるものを持参
生活保護受給者(君津市)予防接種の種類により金額が違うため、市へ問い合わせ
被災により避難している人(木更津市・袖ケ浦市)被災証明書を持って健康推進課へ。事前手続きで無料

年齢の条件も細かいところがあります。65歳以上は接種日に満65歳に達していることが条件です。誕生日前に行くと対象外になります。

60歳から64歳の人は、心臓・腎臓・呼吸器の機能の障害か、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能の障害があり、身体障害者手帳1級の写しを提出した場合に対象になります。木更津市はさらに、40歳以上60歳未満で同じ障害がある人を任意接種の対象にしています。この場合、協力医療機関以外で受けるときは事前連絡が必要です。

帯状疱疹は年齢の区切り方がまったく違います。袖ケ浦市の令和8年度の対象は、年度中に65歳・70歳・75歳・80歳・85歳・90歳・95歳になる人です。5歳刻みで、その年度を逃すと次は5年後という設計です(令和7〜11年度の経過措置)。

受ける前の手順は、この順番です

  1. まず市の公式ページで金額を確認する。君津市以外は9月に入ってからです。市原市は「調整中」の表記が消えたら確定です
  2. 次にかかりつけが協力医療機関かを確認する。名簿はPDFで各市が出します。市原市の一覧は準備中です
  3. 電話で予約する。予約が要るかどうかは医療機関で違います。ワクチンの在庫状況も聞けます
  4. 持ち物を用意する。本人確認書類、60〜64歳の人は身体障害者手帳1級のコピー、免除に該当する人は証明書
  5. 同時接種を考えるなら医師に相談する。医師が特に必要と認めた場合、新型コロナ・帯状疱疹・肺炎球菌のワクチンと同時に接種できます

接種前に37.5度以上の熱や風邪症状があるときは延期します。診察の結果、見合わせになることもあるので、期限の間際ではなく余裕をもって予約してくださいと木更津市が書いています。1月31日が締め切りのインフルエンザは、年末年始の休診をはさむと日程が詰まります。

この記事で確認できなかったこと

  • 市原市・木更津市・富津市の令和8年度の自己負担額。2026年9月11日時点で公表されていません。市原市は「調整中」、木更津市は「改めてお知らせします」と明記しています
  • 君津市の帯状疱疹(組換え)21,600円が1回分か2回分か。表には「2回目の接種を完了させてください」とありますが、金額が1回あたりなのか合計なのかの記載がありません。袖ケ浦市は「1回14,100円・2回で28,200円」と明記しています
  • 富津市の令和8年度の高齢者インフルエンザ。健康づくり課の予防接種の一覧に該当ページが見当たりませんでした。肺炎球菌(令和8年度)と帯状疱疹、中3・高3への助成のページはあります
  • 各市の協力医療機関の数。市原市は一覧が準備中、他市はPDFでの公表です。件数を数えられる形になっていません

5市の状況を1枚にすると

令和8年度の金額接種期間公式の状態(2026年9月11日時点)
君津市インフル1,000円/コロナ9,700円/肺炎球菌7,600円/帯状疱疹5,900円・15,600円インフル10/1〜1/31、コロナ10/1〜3/315種類すべて公表済み
市原市調整中10/1〜1/31(予定)協力医療機関一覧も準備中
木更津市未発表(令和7年度は1,000円)例年10/1〜1/31「改めてお知らせします」
袖ケ浦市インフル1,200円/帯状疱疹5,400円・14,100円×2インフル10/1〜1/31インフルは9/11に新ページ公開・公表済み
富津市肺炎球菌8,000円(4月に5,400円から増額)/中3・高3のインフルは1回2,000円上限肺炎球菌は65歳の1年間高齢者インフルのページは一覧に見当たらず。中3・高3分は9月下旬に掲載予定

この記事の金額は2026年9月11日時点で各市が公表している内容です。公表されていない市の金額を、去年の額で埋めることはしていません。去年の数字をそのまま載せると、それを信じて窓口で足りない金額を出すことになるからです。確定次第、出典つきで追記します。

出典(各市の公式ページ)

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